明智光秀によって築かれた坂本城。その城跡付近に見えてきたのは山王鳥居。
山王鳥居と言えば、日吉大社。
鳥居から琵琶湖の対岸に見えるは三上山(近江富士)。
麓にある御上神社の御神体が三上山。かつては神が宿る山ということで御神山とも呼ばれていた三上山。対岸を見ながらまた、行きたいところが増えました(笑)
さて、山王鳥居です。
なぜこんなところに鳥居があるのか分からず、帰って調べてみたところ、この山王鳥居で日吉大社の山王祭の神事の一つ、神輿を船にのせて琵琶湖上を唐崎神社まで運ぶ神事があるそうです。
そして、そんなことはつゆも知らず、国道沿いを自転車をこぎこぎ、ふらりと道を逸れた先に唐崎神社がありました。
主人が先頭でずっと走っていたのですが、山王鳥居から唐崎神社までの道中だけは私が先頭でした。偶然は必然。面白いです(^^)
さて、こちらの手水舎、お水はセンサーで流れるタイプでした。節水。
拝殿
拝殿上部に松の紋。
本殿
御祭神は女別當命(わけすきひめのみこと)。フリガナ無しでは全く読めず(笑)
拝殿左手のこの景色の美しさ。抜けるような空の青さと湖の青。
そのままぐるりと境内を左側から回ります。
それにしても、とても立派な松の木!拝殿上部の松の紋は、この立派な松ですね。
こちらの松は根が面白い。
石碑に『名勝 近江八景 唐崎の夜雨』とあります。
その石碑の左側にも文字が彫られていました。
『七瀬祓所の址』
祓いという文字でふと浮かんだのは琵琶湖より流れる川、瀬田川沿いに鎮座する『佐久奈度神社』
佐久奈度神社は祓いと禊の『祓戸の大神』を祀る総本宮。
こちらの唐崎神社と同じく佐久奈度神社も、七瀬祓所の一つになるそうで、点と点がうっすら線になったような気がしました。
因みに七瀬の土地は、難波・農太(野田?)・河俣・大島・橘小島(宇治)・佐久那谷(佐久奈度)・辛先(唐崎)になるそう。残り5ヶ所に該当する場所が分かれば行ってみたい!
それにしても、偶然ではなく必然で祓いの址に呼ばれたのであれば、よほど私は祓いが必要なのかもしれません(笑)
石碑のふと後ろを振り返ると、比叡山。
比叡山からの空気なのか、琵琶湖からの空気なのか、それとも相乗効果?
唐崎神社の境内は空気がとても澄んでいました。
立札には芭蕉の歌。
このままぐるりと松の木の周りを一周すると『靈松』とあります。
所々、松の葉が茶色の箇所がありましたがどうも枯れてしまっているようです。
傍らに後継樹の植栽をされているそうですが、これ以上枯れ死が進まないことを祈るばかりです。
圧倒される大きさの松の木でした。
拝殿右手にある社務所
ご朱印を頂きました。
唐崎神社の真正面にあるこちらのみたらし団子屋さんは、残念ながら臨時休業(涙)
そして、神社とみたらし団子と言えば、下鴨神社のみたらし祭り。
kidoki-123-kimono.hatenablog.com
みたらし団子の語源となった『みたらし祭り』。
こちらの唐崎神社でもみたらし祭りは行われているようです。
そして、どうも唐崎神社のみたらし祭りが発祥地のよう。
下鴨神社のみたらい池にある摂社、井上社は井戸の上にあるから『いのうえ』。
その井上社は唐崎社が移されたお社。ご祭神は祓の神様 瀬織津姫。
となると、唐崎神社の御祭神も女別當命ではなく、元々は瀬織津姫だったのでしょうか?
そういえば、先日お参りにいった交野市にある磐船神社でも瀬織津姫がよく出てきました。
頭をこねくり回しても特に何も出やしませんが、どんどんと繋がっていくような気がする(錯覚ともいう(笑))のが楽しい。
さて、お次はどこに参ろうか~。