今日は宇治まで茶団子を食べに行くんだとか。
スタート地点は、八幡市にある『さくら出会い館』
2017年に開館したまだピカピカ新しい施設です。サイクリストの聖地ではないのかと思われる程の人と自転車の数!
我が家の自転車はコンパクトなので隅の方に駐輪。
後ろに見えるこんもりとした山は石清水八幡宮です。
さて、おトイレ休憩にと少しだけ立ち寄る予定でしたが、館内も充分楽しく宇治に向かう前に随分と長居をしてしまいました^^;
とても気になったのが、四神相応の地として京都の南にあたる巨椋池の当時の姿。
現在は地名だけで巨椋池の片鱗もありませんが、甲子園球場200個分にもなる池というより湖規模の淡水湖だったそうです。そしてその池の中に島がたくさん点在しており、京阪電車の駅名にもなっている観月橋は島にかけられた橋だったそうです。
現在も地名として残っている、槇島、向島、中書島はその名の通り島だったそう。
豊臣秀吉の時代に、伏見桃山城と大阪城を繋ぐ水路として巨椋池の活用が始まってから戦前まで、様々な経緯があり最終的には国の食糧増産事業として干拓事業が行われ、現在の農地としての姿に様変わりしてしまったようです。
歴史を知ることは今に繋がり、ただただ純粋に面白いです。
さて、頭がパンパンになったところで身体を使ってスッキリしますよ。
背割堤の駐車場に車を止めていざ出発!
と勢い込んたものの、向かい風で思い通り進まず、
それでも、一時間ほどで宇治川のほとりに到着しました。
思ったよりも早くに着いたので目的地に行くまで時間があります。観光案内地図を見ると、世界遺産の宇治上神社はすぐそこ。でも何だか気乗りがせず、ひとまず宇治川沿いを走ってみることに。これが、あとでビックリ仰天な出会いへと繋がります。一見無計画なようでもこういった閃きは大事だと、ここ最近特に思います。
『これ、ほんまに自然な色なん?』を連呼しながら川沿いを走ります。
深いグリーンが本当に美しい。
そして、天ヶ瀬吊り橋を渡って宇治へ戻ろうと思っていたのにまさかの通行止め。
来た道を戻るのも面白くありません。先に進んでみることに。
橋(白虹橋)が見えてきました。これで川の反対側に渡れるとそのまま進もうとしたところ、少し気になるものを発見。
降りれるようなので、自転車を停めて降りてみることに。
降りてすぐ右手には宇治川へと流れ込む志津川が。志津という文字を見て京都といえば『志津屋』のパンを思い出しました。
あいにくとお昼ご飯はおにぎりでした(笑)
そして、左手にはなんとも形容しがたい立派な木がありました。
すぐそばに祠が。
ん?
左:大山祇大神
右:瀬織津姫大神
あぁ・・・。
もう、驚きと嬉しさと色んなものがない交ぜになって気付けば泣いていました。
感動の涙なのでしょうか、声にもならない感情に成す術もなく、本能で全く覚えてもいない般若心境を一心に唱えていました。御朱印帳の袋に一緒に入れていた経本が役に立ちました。
祠から見える位置に天ヶ瀬ダムがあり、なぜここに祠があるのか納得です。
この深いグリーン。
宇治川沿いを自転車を走らせながら『佐久奈度神社の側の瀬田川みたい。』と話していましたが、それもそのはず。天ヶ瀬ダムより上流には佐久奈度神社があります。
天ヶ瀬ダムを挟んで瀬田川と宇治川に名称が変わるようで、こんなことも帰ってから知りました。
娘が手を浸すと、『ビリビリする』と言っていましたが、私には冷たい水としか(^^;
目的地に着く前にすでに満たされてしまいました。
こちらの祠に出会う為に、
世界遺産の宇治上神社へ行かず川沿いをサイクリングすることになったんじゃないだろうか。
とか、
主人と娘が珍しく後方で二人(サイクリング時は、前方:息子と主人、後方:娘と私のペアで行動することが大半です。)写真を撮影しており、二人を待とうと止まった場所が祠付近であった。
とか
もう、色々と理由をつけることは出来るのですが、考えても分からないことは分かりません。
ただ、この状況を感謝と共に受け入れることが私の出来ること。
本当にありがたかったです。
さて、お次は当初の目的地へと続きます。