川沿いを下って、お堂のある場所まで戻ってきました。
こちらの石碑が少し気になりました。
その下に『磐﨑明神』と彫られています。
磐﨑明神がどういった神さまかは分かりませんが、『磐﨑』と思われる箇所が石碑の後ろ、目の前に広がっています。
崎/﨑/㟢/嵜という漢字の意味
①「険(けわ)しい」、「山(道)が険しい事」
②「危(あや)うい」、「安らかでないさま」
③「岸」
④「くま(曲がって入り込んだ所)」、「岸の湾曲した(弓の形に曲がった)所)」
日本のみで用いられる意味
⑤「先(さき)」
⑥「岬(みさき-海に向かって突き出ている陸の先端)」
⑦「山や丘の出っ張った先端(山の鼻)」
⑧「長崎の事」(例:崎陽)
※「﨑・嵜」は俗字(世間(人が集まり生活している場)では使われて
いるが、国の規則(決まり)では認められていない漢字)です。
【出典元:「崎/﨑/㟢/嵜」という漢字の意味・成り立ち・読み方・画数・部首を学習】
川を挟んで真向かいに見える『磐﨑』と思われる箇所が気になり、
上ってみました。
左横の白っぽいボックスが先程までいた地点。
横幅は狭いところで20㎝弱だったと思います。
立って方向転換をするだけで横にした足底が磐の背からはみ出てしまい、足がすくみます。
この磐と磐から生えた木が川沿いに連なり、龍の背に乗っているような気分。
きっとこの磐が『磐﨑』。
木の生命力と、磐とのコラボに一人で興奮。
磐の背の反対側がどうしても気になり、この木の根のようなツタのようなものを伝って下まで降りてみました。
降りてきたのは私だけ。
岩がボロボロと剥がれ落ち、子供と主人は磐の背まででストップです。
3メートル下にある世界は、巨石の世界。
そして磐の背に乗った時から気になっていたこの場所。
歩いてみると、地面の地質が明らかに他の箇所と異なります。
水分を多く含んだ泥上の地面。
周りには積み上げられた石。
反対側は龍の背となっており、泥上の土のエリアをぐるりと囲うような形になっています。
今歩いてきたところを振り返ると、この景色。
私には池にしか見えず、きっとここに池があり、そしてここが金龍寺跡であったのではないかと想像してしまいます。
山頂にあった金龍寺跡と干からびた弁天池。
この場所に金龍寺があり弁天池があれば、成合春日神社の雨乞い神事にも弁天池の水を使用する際に険しい山道を行き来しなくてもすみます。
そして何よりも、七面大明神が山頂に祀られているとされているお山の水の清らかさと水量を考えると、ここに池があったとしてなんら疑問の余地もありません。
七面大明神の祀られている七面山、その側にある池大神は役行者。
同じ構図が、この地にも当てはまるような気がします。
金龍寺跡に着たつもりが、どうやら最初に到着した場所は岩滝寺跡。
(地図上の右端の青い地点です。現在の岩滝寺は左端の赤印になるようです。)
そしてこの磐﨑明神の奥、川を挟んで向こうの土地が金龍寺跡なのではないかと思われます。
軽くサイクリングのつもりが、今回もなかなかハードはお参りとなりました。
境内の片隅に咲く、シュガの花がとても美しかったです。
帰り道、少し離れた場所から。
目の前の鎮守の森は成合春日神社。
そして、その奥に金龍寺跡と思われる場所と、岩滝寺跡。
このアスファルトの道路を左に曲がると別世界が広がっていました。
こんな予想外のお参りは5月5日の端午の節句。
帰りに初めて立ち寄った和菓子屋さんで柏餅を買い求めると、『残り4個しかありませんが、それで良ければ』とのこと。
ありがたやー。
七面大明神さまが願いを叶えて下さったのかもしれません(^^)