この日の空は最高に面白かった!
さてさて、朝からアクシデント続きの週末の滋賀。
朝、出発しようと車のエンジンをかけるもエンジンがかからず・・・。
急遽、自宅から愛車のシロンプトンで駅まで行くことに
⇒ところがどっこい、駅についてまさかのシロンプトンを入れる袋を忘れたことに気付く(この袋が無いと、電車に自転車を持ち込み出来ません)
⇒自宅までの激坂をシロンプトンで取りに帰る
⇒またシロンプトンで駅まで走る(この時点で走行距離は既に10キロ越えです(笑))
⇒娘から電車に乗り遅れること30分、どうにかカルタ大会の保護者説明会に間に合いました(^^;
このアクシデントで気付いたこと。
『物事は多面的に見ること』
『思い込みを捨てる』
『思考・行動パターンを固定しない』
『子供の成長を見守る。(阻害しないこと)』
滋賀に着くまでにすでにグッタリでしたが、それでも自転車を漕ぎだすと新しい出会いの始まり。
いつもとは違う道の先に鳥居が見えてきました。
当たり前のことですが、パターン化しないことが新しい出会いに繋がることを再確認。
【石坐(いわい)神社】
こちらの時計の意味は後で、宮司さんの話しで納得。
さて、まずは手水舎でお清め。
その右手、奥には
辨財天社
右手に稲荷社
拝殿
拝殿右手のお社は正霊天皇宮。
御祭神は天智天皇。そして、お后の伊賀宅子娘とお子にあたる大友皇子(弘文天皇)
拝殿左手には八大龍王宮。
御祭神は豊玉比古命(神武天皇の御祖父)と彦坐王(開化天皇第三皇子)
天智天皇といえば近江神宮のイメージですが、後で由緒書きを見て納得至極の御祭神の方々達です。
鬣の立派な狛犬さん
もう片方の狛犬さんは私の撮影技術により、暗黒化されておりました。。。
こちらは確か祓戸社だったはず。
足元の岩が気になります。
お祀りされている三柱のうち、左手に物部社の文字が見て取れます。
瀬織津姫とくれば祓い清めの神様。
であれば、足元の岩は饒速日命がお祀りされている大阪は交野市にある磐船神社の巨石を暗示?
【大阪】天孫降臨の地 磐船神社 - シロンプトンでパンとお参りと
調べてみると、やはり中央が祓戸社となり一番右端は柳崎社。
柳崎社がどういった内容でお祀りされているのかは分かりません。
こちらは鳥居をくぐる前から釘付けだった木。
エノキ。
惚れ惚れとする足元。いや、根元。
このご神木のエノキのすぐそばに、石坐神社の奥宮 御霊殿山遥拝所がありました。
由緒書きより御霊殿山には磐座があるそうで、その上に小祠があり石坐大神がお祀りされているようです。
【由緒書き】
石坐神社は、天智天皇が琵琶湖の神様を祭祀したことに始まる。
その創始は、天智天皇御代代八年九月九日神奈備山(御霊殿山)の磐座に湖中より龍灯が飛来し、ご神託のままに小祠を建てて祭祀なされた。
これを御霊殿神社と申し上げる。
持統天皇御代・朱鳥元年旧五月一日粟津の王林の地・石坐野に、八大龍王宮と正霊天皇宮との両殿が創建された。
八大龍王神とは、琵琶湖にゆかりの神様で龍神と伝えられわが国では、水徳の恵みの神で古来より雨乞いの神・福寿の神としての信仰がある。
主祭神豊玉比古命は、人皇第一代神武天皇の御祖父神にあたり、産坐王は、彦坐命と申し上げ、人皇第九代開化天皇の第三皇子・近江国造沼田連の始祖神であり、近江開拓の祖神に坐しまして八大龍王宮の御祭神である。
由緒書きが二種類。
一つは奉納されたのでしょうか。
ここで、主祭神である海神豊玉比古神が気になり、調べてみました。
海神豊玉比古神(=大綿津見、海の神)と滋賀の繋がりは以下の通り、他の地域でも見られました。
どちらの神社も滋賀の文字に御祭神は海の神。
滋賀海神社、住吉大社は海にほど近く海神が祀られていることに何の不思議も感じませんが、なぜ滋賀なのか?
そもそも琵琶湖は元々日本海の入り江であったが、その海道が塞がれ淡水湖として琵琶湖が誕生したそうです。
となると、滋賀の地に海神の始祖、大綿津見神が祀られていることは至極当然のこと。
『今』という時だけを見ていると分からないことも、今に至るまでの経緯を探ると見えてくることが。
宮司さんからのお話しで、元々天智天皇を最初にお祀りされていたのは石坐神社だと伺いました。
後に近江神宮が創建され、天智天皇=近江神宮となったそうです。
となると、鳥居のすぐそばにあった時計のモニュメントにも納得。
日本で初めて時刻が制度として採り入れられた漏刻。
時間という制度が生活に取り入れられたことで、時間を管理するという概念が生まれ、それが合理化につながったであろうことは容易く想像できます。
対して、時間を管理するということは時間に縛られてしまうという側面もあり、どの側面を見るかによって、見え方は大きく変わることに。
どちらが良い悪いではなく、
自分はどうしたいのか。
どう在り、どう生きたいのか。
さて、まだまだ時間はあるので自転車をあてどもなくスイスイと。
つづきます。