今年初めて訪れた東大阪市にある
前回は、時間がなく奥宮への参拝までは叶いませんでしたが、今回は奥宮へ目的を絞ってお参りです。
石階段を上がった先に見えるは拝殿。
鳥居右手の手水舎は以前同様澄んだ水が流れ出ており、紅葉も綺麗でした。
さて、奥宮へは拝殿左手の案内板に沿って進みます。
山道に入って早々に息子が『ハートや!』とはしゃいだ池がありました。
近付いてみると、ハートとは全くそぐわないネーミングの【姥ヶ池】とありました。
池の側には祠があり、
後から来られたおじ様が、私達のお参りが済むとおもむろに扉を開けられました。
思わず声をかけてしまったのですが、いつも散歩をする際にこちらの祠で手を合わせて扉を開けてお賽銭を入れていかれるのだそう。
お賽銭以外にも、お正月準備の鏡餅にお酒にと地元の方にとても大切にされているような感じを受けました。
姥ヶ池のネーミングからは、どうにもおどろおどろしいものを感じるのですが、祠が大事にされているさまといい、ハートの池といい、どうにもネーミングと一致しないような感じが・・・。
姥ヶ池のいわれを調べてみました。
『諸国里人談』によれば、雨の夜、河内の枚岡(現・大阪府東大阪市)に、大きさ約一尺(約30センチメートル)の火の玉として現れたとされる。かつてある老女が平岡神社から灯油を盗み、その祟りで怪火となったのだという。
河内に住むある者が夜道を歩いていたところ、どこからともなく飛んできた姥ヶ火が顔に当たったので、よく見たところ、鶏のような鳥の形をしていた。やがて姥ヶ火が飛び去ると、その姿は鳥の形から元の火の玉に戻っていたという。
このことから妖怪漫画家・水木しげるは、この姥ヶ火の正体は鳥だった可能性を示唆している。
枚岡で神社から油を盗んだ老女は、その罪を恥じて、池に身を投げたという伝説もあり、大阪府東大阪市出雲井町の枚岡神社には、この伝説にちなむ池「姥ヶ池(うばがいけ)」がある。これは、老女の悲嘆を後世に残すべく、大阪のボランティア団体が中心となり、土砂に埋まって失われた池を整備して、復元させたものである
【出典元:姥ヶ火 - Wikipedia】
枚岡神社から灯油を盗んでいた老女が身をなげた場所が姥ヶ池。
その老女が祟りから怪火(火の玉)となり出現。
その姿は鶏のような鳥の形。
この内容が正しいとするならば、間違いなくホラーですね(^^;
そして妖怪といえばの水木しげる氏のお名前が出てきました!
今と昔では場の空気も違うのかもしれませんが、姥ヶ池からはそんなホラーな感じは受けず、息子も『ハートや!』と喜んでいるので火の玉の話しはしないことにしておきます(笑)
さて、道なりに舗装された道路を進んでいきます。
こちらのお山の木は、なかなか面白く目を見張るような木があちらこちらにありました。
こちらの案内板を境に、舗装道路とはさようなら。
歩数の合わない階段(左右の足が交代で階段にのらず、右でスタートすればずっと右で階段を上がる歩きにくい階段です。山道の階段で良く遭遇するのですが、いつも歩きにくくて悲しくなります。)が延々と続きます。
息子のやる気ゼロに拍車をかけるように、案内板の神津嶽コースの表示は5/10とあり、まだ半分(^^;
良い木を発見。
ここに来て、階段が随分と歩きやすくなり補給食をムシャムシャ食べた息子も半袖一枚でやる気満々!(笑)
展望台に到着しました。
向こうにうっすら見えるお山は今年の年明け以降ずいぶんと登らせてもらった六甲山。
左手に見えるひと際高いビルがあべのハルカス。
さてここまできたら本宮まではもう少し。
山道の真ん中にベンチのような形の岩。
ここから空気が一変します。
子供と歩いて片道40分くらいで本宮へ到着です。
勝手に古ぼけたお社を想像していただけに、ちょっと面食らってしまいました。
石碑には、【枚岡神社創祀之地】と刻まれています。
奉献された旨の石碑がお社前にありましたが、鳥居は米国ロサンゼルス慈光寺とあり、枚岡神社奥宮とロサンゼルスの繋がりが全く想像できません(^^;
ちょうどお掃除に来られていた社務所の方の思しき方にお尋ねして見たのですが、分からないとのことでした。。。
お社側の木がとても立派でした。
さて帰りは別のルートで帰ってみることに。
行きに声をかけて下さったおじさんが『この先の紅葉は一見の価値ありやで!』と教えてくれたのですが、地図を見て見ると神津嶽コースとは別ルート。。。
帰りのルートでその『一見の価値ありやで!』の紅葉を見れることを願って。
なんだかそれっぽい気配が❤
先に進むと右手に色鮮やかなお寺。
【法照寺】
立ち寄る時間は無いので先に進みますが、山道から見える法照寺の敷地内が気になりました。
不動明王の側に流れ出る水。
枚岡神社然り、神津嶽コース沿いの川も然り、同じ生駒山系で水源は一つだと思うのですが、水がとても清らかです。
気が違います。
そして、この一帯がおじさんが言っていたと思われる『一見の価値ありやで!』の紅葉地帯。
一見の価値アリ!でした(^^)
それにしてもこちらのお山では沢山の方に声をかけて頂き、コロナなんてなんのその。
マスク無しの方が大半でしたが、離れていてもよう喋る(笑)
感染対策はこのような情勢になってしまった以上当然として、ただ、どの場所に対してもその対策が当てはまるのかといえば、私個人の考えとしてはそうではなく、しんどそうな顔をして、マスクをして、自転車で坂道を登っている人なんぞを見かけたら、『取っていいと思うよー』と心の中で叫んでいます。
例年であれば、子供達の通っている小学校で学級閉鎖がすでに何度かある状況ですが今年は皆無。ゼロです。
必要以上に恐れることなく、心身共に清く、正しく、そして美しくあれば良いのではないかと思います(^^)
枚岡神社の拝殿まで戻って来ました。
こちらも紅葉が綺麗です。
今、ブログを書いていて初めて知ったのですが、この右手にある御朱印を頂ける場所が『鶏鳴殿』というそうで、鶏といえば姥ヶ池の鳥の形をした火の玉。
境内から本宮への道は、この鶏鳴殿の側を通って姥ヶ池に出るルートになります。
やはりハートの池の伝説は本当だったのでしょうか。
息子は悲しみますが(^^;
さて、こちらは枚岡神社の参道の両脇にあるとても大きな石灯篭。
どちらもめっちゃ笑ってはる(笑)
枚岡神社といえばお笑い神事。
正式名称は注連縄掛神事。
神事の内容は、宮司さんの『あっはっはー』の先導の元、三度笑い、その後20分間思う存分笑うという、なんとも楽し気な神事(^^)
今年は例年とは異なり、オンライン生配信の神事になるようです。
気付けば、12月23日。
明日ですね!
もう一つ。
こちらは拝殿前にあったチラシ。
令和3年から神津嶽へ宮司さんと登拝が実施されるようです。
個人的に大祓詞奏上が気になります☆
なんだか最後は、枚岡神社の宣伝のようになってしまいましたが(笑)
清らかな水と後ろのお山、そして温かな人々。
良き神社でした(^^)