さて、久我神社を後に雲に導かれるまま着いた先には、森のような場所がありました。
どうやら、あぶり餅といえばの今宮神社に着いたようです。
狛犬さん
確か、まだ娘がベビーカーに乗っていた頃なので10年は前になるでしょうか。
参拝の記憶が曖昧で、境内がこんなに立派だったことに今更ながら驚きました。
拝殿裏手の木々がとても元気です。
拝殿の左手に、摂社とは思えないくらいに立派なお社がありました。
【織姫神社】
なんとも清々しいお顔の狛犬さんです。
織姫様といえば、交野市の機物神社の織姫様や、同じく交野市の星田妙見宮の御神体は織女石(たなばたせき)。
更に池田市にある呉羽神社も織物の神様。
kidoki-123-kimono.hatenablog.com
養蚕を日本に広めた秦氏。
織姫の織る布は五色(白、黒、赤、青、黄色または金)に光り輝くと言われており、五色は陰陽五行の五色と対応します。
お社の右手に大きな石があり、少し気になりました。
秦氏といえば、松尾大社、伏見稲荷大社が氏神であり、松尾大社=伏見稲荷大社=磐座信仰。
あまりに安易かもしれませんが、難しく考える必要はなく、意外と単純なのかもしれません(^^;
極めつけのように拝殿の後方をぐるりと取り囲むかのように石垣があり、とても丁寧にお祀りされているような感じを受けました。
その織姫神社の左手には、ご覧の通りズラリと摂社が。
先に進むと稲荷社。
織姫神社の近くに稲荷神社があるだけなのですが、織姫、岩、稲荷神社と面白いように並べば秦氏との繋がりを強く感じてしまいます。
境内より少し高い位置からの景色。
先程の稲荷社が見える場所に、また稲荷社。
【地主稲荷社】
こちらの地主稲荷社は今宮の地を護るお社のようです。
そのお社より階段を上った先には
【月読社】
月読社のある場所は今宮神社の境内で一番高い場所に位置し、振り返るとこの景色。
【楼門】
私はどうも正面から入ることが少なく、東門から境内へ入っていたようです(^^;
こちらの狛犬さんは、筋肉隆々タイプですね。
楼門の荘厳さにふさわしい感じがします。
【御祭神】
《本殿》
・大己貴命(おおなむちのみこと)
・事代主命(ことしろぬしのみこと)
・奇稲田姫命(くしなだひめのみこと)
本殿の西側の疫神社には素戔嗚尊がお祀りされており、今宮神社がこの地に出来るまでは、素戔嗚尊が先にお祀りされていたようです。
現在の今宮神社がある土地には、794年(延暦13年)の平安遷都以前から疫神スサノオを祀る社(現在摂社疫神社)があったとされる。
平安遷都後にはしばしば疫病や災厄が起こり、神泉苑、上御霊神社、下御霊神社、八坂神社などで疫病を鎮めるための御霊会が営まれた。
994年(正暦5年)にも都で大規模な疫病がはびこったため、朝廷は神輿2基を造って船岡山に安置し、音楽奉納などを行った後、疫災を幣帛に依り移らせて難波江に流した。民衆主導で行われたこの「紫野御霊会」が今宮祭の起源とされ、京都の他の都市祭礼と同じく災厄忌避を祈願する御霊会として始まった。
1001年(長保3年)にも疫病が流行したことから、朝廷は疫神を船岡山から移し、疫神を祀った社に神殿・玉垣・神輿を造らせて今宮社と名付けた。
大己貴命(おおなむちのみこと)、事代主命(ことしろぬしのみこと)、奇稲田姫命(くしなだひめのみこと)の三柱の神が創祀された。疫病が流行るたびに紫野御霊会が営まれ、やがて今宮社の祭礼(今宮祭)として定着して毎年5月に行われることとなった。
【出典元:今宮神社 (京都市) - Wikipedia】
東門から境内に入った時から気になっていたこの一帯。
楼門の正面に位置し、この一画だけ境内の様相とは異なります。
松の木が頭上高く伸びており、ずっしりどっしり幹が太く横に伸びていく松の木とは品種が違うのでしょうか。
ここまで背の高い松の木は見たことがなく、更に松葉が生い茂っていません。
枝が伸びるというよりも、幹が上に伸びていくことに意味があるかのような姿。
立札に『唐崎の松』とあり、唐崎といえばすぐ思い浮かぶのが滋賀県大津市にある七瀬祓所の一つである唐崎神社!
その唐崎神社から導かれるかのように、
京都市下鴨神社内の井上社、そして同じく京都市の六角堂、その延長線上の高槻市にある三島鴨神社。
その境内には唐崎神社があり、2019年から唐崎神社は私にとっての一つのキーワードのよう。
先日、やっとお参りに行くことが出来た六角堂内で唐嵜社を見つけた時は、本当にビックリしました。
とりあえず、繋がっただけでこれが一体全体何の意味を成すのかは私には到底分かりませんが、知識としてではなく、その場に行くことに意味があるような気がしています。
その唐崎神社の松の木が今宮神社に植えられており、拝殿手前で空高く伸びていく様はまさに天然の鳥居のよう。
思わぬところで唐崎神社との繋がりを発見しました。
ここまで連れてきてくれた雲に感謝。
境内はまだまだ見どころが沢山あります。
つづきます。