6月の晴れた日の週末。
久し振りに娘も参加(というより、有無を言わせず(笑))の我が家の自転車部。
いつか行こうと言いながら、近いだけに後回しになっていた場所です(^^;
山道を入って10分足らずで竜仙の滝に着くとの情報を頼りに歩いていると、右手に石垣。
ミステリー好きな息子。
石垣を見るや否や脳内では色々な想像が駆け巡るようで、『この石垣の大きさやと、お城があったんやろうか。』『ん?でもこんなところにお城?』『なんなんやろ?』
と、一人でひとり言とは到底思えない大きな声で何やら考えをめぐらしておりました。
この後、そのまま真っすぐ進むのですが
竜仙の滝の目印はなく、藤原鎌足公が眠るとされる阿武山への標識が見えてきました。
大きな岩が沢山あり、これだけですでにこの地に来れて良かったと4人でテンションが上がります。
そして、目の前に見えてきたのは竜仙の滝?
見た感じからすると、どうにも水路のような気がします。
さて、困りました。
ちょうど下を見てみると、女性二人組の登山の格好をした方が私達のいる水路方面とは反対方面に歩いて行く姿を発見。
渡りに船。
その後を追うことに。
私はこの川を渡る時に片足がジャボンと川にハマりました(笑)
渡り終えたあと後ろを振り返ると、三角の大きな岩が近くにいた時よりもさらに大きく感じます。
さて川を渡った後は山道です。
女性二人組の姿はもう見えず、ただ黄色いテープの目印がこの道で間違い内の証。
左側をふと見ると、ある一区画だけがこのような小振りな石の密集地帯。
チョット幻想的な場所でした。
こんな気持ちの良い山の中を、外の暑さとは無縁の涼しさで歩いていくと、
またしても川を渡るの図。
その川の真ん中でひときわ目立っていた木。
木の姿に見惚れつつも先を進みます。
というか、木を撮り過ぎてまたしても置いて行かれました(笑)
このあとは道なりに進むと、ほどなくして目指していた竜仙の滝へと到着。
想像していた以上に水の勢いがあり、流れるしぶきが美しく、そしてとても気持ちの良い空間。
さて、目的の竜仙の滝に到着しお昼ご飯を食べる場所をと見渡すと、滝の横に上へと続く道。
またしても、私を置いてさっさと進む男子チーム。
とりあえず着いていくことに。
右手の二股の木が気になりました。
木と呼応するかのように反対側には岩を使って天然の祠が設えてあり、中には石像が祀られていました。
二股の木から後ろを振り返ると、眼下には竜仙の滝。
そして、またしても置いて行かれるの図。
辺りは巨石が多く、そして木の状態からも色々と想像せずにはいられない一帯。
一体どこまで歩いていくのかと後を追うと、この倒れた木の奥から声が聞こえます。
木をまたいで進んでいくと、目の前に石垣が。
となると、きっと何かがあるはず。
祠が見えてきました。
スマホで位置情報を確認する人と、指先のささくれが気になる人(笑)
祠は全部で3つあり、
『岩滝大明神』
岩滝大明神の岩滝で思い浮かぶのは高槻市にある岩滝寺。
その岩滝寺と同じ感じを受けるこの一帯。
東大阪市 生駒山にある往生院六萬寺は山号が岩滝山で役行者と繋がりがあり、近年滝行が復活。
お山の中に竜仙の滝、そして巨石。
となると、この竜仙の滝一帯も役行者と繋がりがあったのではなかろうかと。
滝(水)があるところには不動明王(火)。
火と水でカミ。
最後に『瀧竜大明神』
龍と滝から連想されるのは瀬織津姫。
役行者、空海さん、瀬織津姫を感じずにはおれず、このお山にある滝、巨石を大切にお祀りされていることが窺い知れる三社。
そばには瓦があり、三社以外にもお社があったのかもしくは建て替えられた残骸かもしれません。
木と岩の融合。
さて三社を後にし、このまま進むと藤原鎌足公が眠るとされる阿武山への道。
ただもうここでお腹が限界。
おにぎりの後には、友達からもらった4つのドーナツを四等分。
4つの味を4人で美味しく頂きます。
まぁ、全員食いしん坊なだけという話しなのですが(笑)
お腹も満たされて、さて下山。
前日の雨でぬかるんだ道を恐る恐る下りるのは私だけで、他三人は上りと同様サクサクと。
ふらりと訪れた竜仙の滝。
この地は、木も岩もそして水も全てが良い気に満ちた空間。
天然アスレチックは子供達も楽しく、
巨石に素晴らしい木々に、そして心地の良い水の音。
帰り道、息子が見つけた岩で作られていた足跡。
帰りだから分かる形状。
こんなところに小さな発見があり、また次回への楽しみへと繋がります。
そして息子と二人、同時に指さした木の根元にある大きな瘤。
周りにある岩といい、面白い一画。
この地を一歩出れば、車の往来がある府道46号線。
府道46号線を一歩入れば、良い気に満ちた別世界。
思わぬところで久々の巨石に巨木、そしてその地を護るお社にお参りすることが出来、ありがたい一日となりました。