紫陽花の季節。
紫陽花が見ごろな柳谷寺を目指す予定が、我が家の愛犬が娘の布団に粗相をしてしまい朝から洗濯機がフル稼働。
そんな朝から予想外のアクシデントにどんどん過ぎてゆく時間(^^;
柳谷寺は断念したものの以前から気になっていた場所へ予定を変更して出発です。
さて、家から自転車出発なのは変更せず、ずっと上りの坂道ばかり。
やっと上り切った坂の正面には新名神高速道路。
この時点ですでに『・・・しんど』なのですが、それでも目的地はまだ上。
神峯山方面からの道と府道79号伏見柳谷高槻線の合流地点。
ここからはあまりの坂に写真を撮る余裕もなく、道中歩いているおじ様と自転車越しに交わした会話がきっかけで、この平坦な場所でしばし歓談。
こんなに立派なビワの木を教えていただき、
こんな発見も、車で通ると一瞬。
ただ、こうやって時間をかけて歩く(走る)ことで、また違った景色が見えてくるとおじ様。
どちらが良い悪いではなく、自分がどういう景色を見たいのかどうか。
日々の生活で特段特別な事をせずとも、望まなくとも、当たり前の生活の中に『楽しい』は沢山潜んでいると実感する瞬間です。
さて、このビワの木の先に高槻市バスの終着点『川久保』があり、川久保の名の通り川というからには川があり、付近では川遊びが出来たり、この時期だとカワセミがいることもあるとのことで写真を見せていただいたりと、山、ひいては自然と遊ぶコトの大切さみたいなものを沢山教えていただきました。
そんなとても親切なおじ様は、この府道79号線をよく歩かれているそうで、またお会いできる日があるかもしれません。
私と娘は、もうこのクラブのような罰ゲームのような坂道はちょっとゴメンな気分で、家で留守番の可能性も大ですが(笑)
さて、ここまで随分と坂道を漕いできたにもかかわらず、山奥深くなってきたからか暑さも気付けば涼しくなる体感温度。
このあたりで空気が一変します。
この日の大阪の予想気温は30度。
に対して、この一帯の気温は21度。
サイクリングには快適な気温です。
目指す大沢のスギはもう少しといったところで、左手に鳥居が見えてきました。
【早尾神社】
久し振りの神社。
目的地の近くとあらば立ち寄らないわけもなく、少し休憩も兼ねてお参りです。
建物の裏手に回ると大きな岩が二つ。
その地点から左に90度の位置に鳥居。
お社の裏手に回るのはなかば習性のようなものです。
こちらにも大きな岩と側に木。
別のアングルからもう一枚。
この岩と木が少し気になりました。
何だかどこかで見たような、知っているような既視感のある感じ。
そんなことを思いつつ、石段をそろりそろりと降りる息子についてゆきます。
早尾神社が少し気になり調べてみたところ、滋賀県大津市に同名の神社があり、御祭神は武速素盞鳴命と猿田彦命。
大津市といえば昨年の夏、娘のカルタに付き合って一人自転車でお参り三昧だった土地。
場所が気になり調べてみると、皇子山古墳古墳の近く。
皇子山古墳は既に訪れており、大津市にある早尾神社が気になるところ。
そんなことに気付くのも、毎度こうしてブログを起す作業での気付き。
そろそろお参り再開となるのでしょうか。
他人事のようですが(笑)
さて、早尾神社の御祭神 猿田彦命から思い浮かぶのは滋賀県は高島市にある白髭神社。
白髭神社のお社の裏手にも大きな磐座があり、更には木々が生い茂る山中。
ここ高槻市にある早尾神社にも磐座と思しき岩と木。
既視感の理由が少し腑に落ちたような気がします。
さて、早尾神社で息子と私がお参り中、娘と主人が立ち寄っていた場所。
道路を挟んで反対側に原木栽培しいたけの直売所がありました。
今年はしいたけにとってはお天気があまりよろしくなかったようで、収穫量が少ないとお店のとても美しいマダムがおっしゃっていました。
何度も何度も『これだけしかなくてごめんね。』と謝られたのですが、こちらとしたらそもそも原木しいたけを求めてサイクリングに来たわけでもなく、サイクリングに来たおかげでこうして今夜のバーベキューの食材が思わぬところで買えただけでもとても嬉しく、『ありがたい』の一言。
それにしても、対応して下さったマダムがとても美しかった。
そう思ったのは私だけではなかったようで、
息子:『あのおばちゃん、キレイやったな』
主人:『あんな山奥のお店にも関わらず、綺麗にお化粧してはったな。』
とは我が家の男子チーム(笑)
やっぱり美しいものは見てしまうよね(笑)
私も美しいものは好きなので、とてもよく分かります(^^)
そんな見目麗しいマダムは、見た目だけでなく心も美しく、お会計をしている際、家族みんなにと飴を用意して下さったり、神社前に落ちていたペットボトルのゴミが気になると私に話す息子に、『そんなの気にしなくていいからね。』と、息子にも気をかけて下さいます。
そんな息子の何かをマダムは感じ取られたようで、
『この子はちょっとおもしろいね。』
『優しい子やね。』
と、息子に興味津々でした。
私からすれば、二、三言葉を交わしただけで息子の本質を見抜かれたマダムにビックリでしたが。
是非、またお会いしたいマダムです。
さて、自転車を停めている早尾神社へと戻り、ここから目的地の大沢のスギはもうすぐそこ、のマダムの言葉通り真っすぐ道を進みます。
つづきます。