シロンプトンでパンとお参りと

ブロンプトン(白)でふらりとお参り、そしてパン。

【京都/左京区】鞍馬寺

部活のある娘とは別行動の週末。

久し振りに少し足を延ばしてサイクリング。

向かう先は鞍馬寺

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のはずが、道中栗を落ちているのを見つけ真剣に探しだす栗好き二人衆(笑)
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それにしても片道10キロ程の鞍馬寺になかなか着かず、気付けば大原の標識(笑)

目指す鞍馬寺へは来た道を戻ってなかなか遠回りなサイクリング。
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前日、息子が見ていたTVで2020年の豪雨で不通となっていた鞍馬線が復旧されたと知り、色々な鞍馬サインが重なっての今回のお参り。f:id:roy-7303-pkbs:20210919221221j:image

やっと着いた鞍馬寺の前で三人とも少々バテ気味ですがここまで来て引き返すわけにも行かず、ひとまず仁王門をくぐってからどうするか考えることにしようと意見が一致。

 

仁王門潜って早々、前回のお参りでは気付かなかったこちらのお地蔵様。
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【童形六体地蔵尊

 子供はみんなほとけの子

 子供は天んからの預かりもの

 子供は親の心をうつす鏡

 

子供を産んだ母親からすれば子供は我が子なのですが、『子供は天からの預かりもの』の一文にとても共感する自分がいます。

 

我が子であるが故に、自分の意のままに子供をコントロールしようとする自分がいるのですが、親子であっても一対一の人間。

そして、私と言う身体から産まれ落ちた子だとしても、それはあくまで(魂を物質化する為に)産むという行為で身体を貸したに過ぎず、子供は親のものではないということ。

子供が独り立ちが出来る日まで、親の庇護の元、あくまでも(天から)預かり育てでいるだけなのではないかと。

 

『子供は親の心をうつす鏡』

子供の言動を見ては日々反省をしつつも、なかなか正せない自分がいる私には

耳が痛い言葉です。

 

この時点で前回のお参りでは全く気付かなかったことに気付き、前日まで全く予定していなかった鞍馬寺へのお参りですが、やはり必要な時に必要な出会いがあるのだと身をもって感じます。

 

さて、そんなことを考えながらも道なりに進むと、ひと際立派な鳥居の神社は

【由岐神社】
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御祭神は大己貴命少彦名命
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由岐神社の御神木は樹齢800年とされるこちらの大杉。
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真っすぐ天に向かって伸びる様は圧巻の立ち姿。
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御朱印は頂きませんでしたが、コロナ禍で書き置きの御朱印が用意されているようでした。

 

さて、由岐神社を出てすぐのこちらの近代的なモニュメント。

【愛と光と力の像『いのち』】

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前回のお参り時で立ち寄りましたが、特段何かを感じることもなく、そして歴史のある鞍馬寺には似つかわしくない一画で少しビックリしたことは覚えていますが、今回は少し気になりぐるりと一周。

ちょっとビックリする熱量でした。
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この像は、鞍馬山の本尊である尊天(大宇宙生命・宇宙エネルギー・宇宙の真理)を具象化したもの。
像の下部に広がる大海原は一切を平等に潤す慈愛の心であり、光かがやく金属の環は曇りなき真智の光明、そして、中央に屹立する山は、全てを摂取する大地の力強い活力を象徴しています。

この愛と光と力こそは宇宙生命ー尊天のお働きそのものであり、先端の三角形はその象徴です。

有縁の皆様がこの像を通して宇宙の真理ー尊天に目ざめ、自らの内に『愛と光と力』を満たしてくださることを希ってやみません。

そしてこの像の真の完成は、皆様方の不断の祈りの場になった時であると考えています。

 

鞍馬寺

 

私は安易に『愛』だとか、『祈り』だとかの言葉を使うことにとても抵抗があるのですが、でも究極はそこにしか答えが無いのではないかということが、うっすらぼんやりとですがお参りを続けている中で感じるようになってきました。

 

そして、前回のお参りでは全く感じることのなかった『宇宙』

息子が何気なく『ここは宇宙と近いな』と言ったことがビックリで、私には分からない何かを感じているのでしょう。

そんな二人の親子を少し離れた場所から見ている主人は、きっと一般的には常識的な部類に入る人なのだと思います。

 

さて行きに道を間違えたせいでサイクリングでプラス10キロほど走っており、そこから更に鞍馬山の山道。

しんどくないわけがなく、各々出る言葉は『・・・しんど。』ばかりの負のループ(笑)

 

ところがどっこい、このモニュメントをぐるりと回った後から、妙に元気になってしまったのは私だけではなく、気付けば後ろに付いて一緒にモニュメントを回っていた息子も同じだったようで、『なんか元気になってきた。』と先程のしんど発言連発とは打って変わっての元気の良さ。

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ここからはサクサクと中門までやってきました。
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そしてここからは一気に本殿金堂。
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本殿金堂前の金剛床では、列に並んだ方々が一人づつ中央に立ち思い思いに何かを感じられているようでした。

そんな様子を遠目に見ながら本殿内をお参りし、帰りに気になったお香をいただきました。

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さて、ここからお昼ご飯スポットの木の根道まではあと少し。
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ここから少し急な坂が続くのですが、やっと着いた木の根道の手前でこの人だかり。

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どうやらこの人だかりは木の根道の写真撮影の模様。

 

長居は無用と大杉権現社付近のベンチを目指してそそくさと木の根道を抜け、抜けた先の大杉苑瞑想道場でこちらの木に一目惚れ。

ちょうど近くにあったベンチでお昼ご飯を食べることにしました。
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上部は枯れてしまっていますが、このねじれた木も気になりました。
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あまりにも惚れ惚れする木の根元に気付けば根元ばかりの写真ですが、全景はこの中央の木。
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3年前のお参り時では全く記憶になく、3年前には見えなかった、気付けなかったことに気付けた自分を発見。

そして発見したのは以前と変わった自分ばかりではなく、トカゲさん。
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こちらはちびトカゲ。
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この木の側はトカゲパラダイスだったのか、他にも何匹も沢山のニホントカゲにお目にかかり、こんなに沢山のトカゲに出会ったのは生れて初めてで、息子と随分テンションがあがってしまいました。

 

さてお昼も済み、ここから反対側への貴船へと下ってしまいところですが、行きに道を間違えてしまった為時間がなく貴船に下りるとタイムオーバー。来た道を戻ることに。

 

道中、息子が面白い木を発見しましたが道は大雨(台風?)の影響で閉ざされており、遠景から見るだけに。
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行きは前しか見ておらず後ろを振り返る余裕もありませんでしたが、帰りの目前に広がるはこの景色。
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あれだけしんどかったのが嘘のよう。

お山の奥に入れば入るほどどんどん元気になっていくのが自分でも不思議なくらい。

足取り軽く、歩くというより小走りで(帰りは下り坂だから?(笑))仁王門まであっという間の帰り道。

道中、またしてもこのモニュメントには立ち寄りました。

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さて、仁王門をくぐりお参りも終わりと思いきや行きには全く気付かなかった仁王門の両脇には狛犬さんならぬ狛寅様。

こちらの狛寅、『さん』と言う風貌ではなく、『様』が妥当な圧巻の佇まい。
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狛犬ならぬ「阿吽」の虎は、本尊毘沙門天のお使いである神獣

毘沙門天の出現が、寅の月、寅の日、寅の刻とされていることによります。五十音が「あ」から始まり、「ん」で終わることから「阿吽」は、宇宙の全てを包含すると言われています。

【出典元:山内案内 | 総本山 鞍馬寺

 

毘沙門天、寅の月、寅の日、寅の刻』

のキーワードから思いつくのは奈良県生駒郡にある信貴山 朝護孫子寺

 

信貴山 朝護孫子寺とくれば聖徳太子

そして、聖徳太子とくれば役行者空海さん、そして弁財天(=瀬織津姫不動明王)。

 

出来れば年内にはお参りに行っておかなければならないような気がします。

 

さて、明日はこの数年どうしても行きたかった場所へのお参りです。

天候があまりよろしくないようですが、果たしてどうなることやら。