シロンプトンでパンとお参りと

ブロンプトン(白)でふらりとお参り、そしてパン。

【和歌山/高野山】浪切不動尊の天井画 八大浪切龍王

ほんの2ヶ月前ほどに通った道。

このまままっすぐ進むと我が町高槻に戻るようですが、今日の目的地は右に折れて2度目のリベンジ、高野山

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道中立ち寄った道の駅で高野山の榊を息子が見つけ、我が家の神棚もどき用に購入。
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国産の榊よりも中国産の榊が幅をきかせる近隣のスーパーではありえない光景とあり得ないお値段。

1日からお供えしてそろそろ2週間が経とうとしておりますが、全く枯れることなく青々としております。

中国産の榊は1週間もすると青色だった葉は茶色へと変色し、あれよあれよという間に残念な姿。

 

さて、思わぬところで榊を購入出来、幸先の良いスタート。

ここからはひたすら上り坂な高野山の麓へと差し掛かってきました。

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前回はこの道を自転車で走るも早々にダウン。

 

shironpton.hatenablog.com

 

今回は車。

車で高野山の頂上へ近づけば近づくほど、高野山までのサイクリングが無謀な試みであったことが身に染みて分かりました。

家族みんな、楽しく安全にがモットーです。

無理をせず、かといって挑戦する気持ちも忘るべからず。

 

さて、この日は出発した時刻が遅かったのもあり、お昼時の高野山はすでにそこそこの人で賑わっている模様。

駐車場は満車が目立ちます。

 

やっとのことで奥の院付近の駐車場に止めて、まず目に入った高野山大師堂でお香を購入。
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自宅で人の出入りがある度にお香を焚くことがいつから習慣化し、色々とお香を揃えています。

お香を焚くと場が整う気がします。

 

榊といい、お香といい、既に良い出会いばかりの高野山

次に目指した場所は、

 

金剛峯寺
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やっと高野山へ来れたことに感謝して、手を合わせてご挨拶。

 

お次は高野山マップを見た息子が行ってみたいと徳川家霊台へ。

道中気になった福智院。
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マフラーのように首に自然に巻いておりますが、竜ですよね。

 

両者ともに力強い像。
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思わず写真を撮ってしまうくらいに目を惹く像でした。

 

さて、もうすぐで徳川家霊台な場所で立派な木とご対面。
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立派な木を撮ったつもりが、撮ってビックリな息子のおかしなポーズ(笑)

 

さて肝心要の徳川家霊台ですが、徳川家康と二代目将軍秀忠の御魂をお祀りされており、それはさぞかし立派で広い場所なのだろうと勝手に想像していたのですが、

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意外や意外、規模もさほど大きくなく豪華絢爛とは程遠い外観。
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徳川家康よりも織田信長LOVEな娘はさほど関心もなく、歴史好きと言えども戦国時代は全く興味がない私。

更に、肝心要の息子も想像していたものとは違ったようで、手を合わせて早々に次なる目的地へ。
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やはり、目の前の木が立派。

 

さて、その徳川家霊台のすぐ側にあるこちらの浪切不動尊
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徳川家霊台へ向かう道すがらから気になっており、先を行く家族から離れてふらり立ち寄ってみました。

 

参拝客も誰もいない境内。

まずは、ご挨拶と手を合わせようとして目に入った景色にビックリ。

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天上に龍の絵!

どうしてもこの天井画の龍をフレームにおさめたくて、初めてiPhoneのパノラマ機能を使いました。
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すごい迫力!

 

この天井画の正体はというと、浪切龍というのだそう。

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弘法大師の御守本尊 大聖浪切不動明王とあり、お不動様の使者八大龍王で、手を拍つと除災・招福の守護として応えてくれるそうです。f:id:roy-7303-pkbs:20211129220916j:image

御本尊の浪切不動尊空海さんが尊師恵果阿闍梨より授かった赤栴檀の霊木から自作されたそうで、唐からの帰りの航路で難航するも浪切不動尊のお導きで無事博多に着かれたのだとか。

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浪切不動尊神護寺醍醐寺熱田神宮を経て後に高野山へと遷され、壇上伽藍山王院から現在安置されている南院へと安置されたそう。

お寺に疎い私でも耳にしたことのある、早々たるお寺の名ばかり。(熱田神宮は神社ですが。)

その場その場で国難を救われ、現在は高野全山の祈願本尊とされているそうです。
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頭上に掲げられている浪切不動尊の御詠歌が気になりました。

 

 『ありがたや 生死苦海の 浪風を
 切りはらいたまふ 智慧の御剣』


少しだけ立ち寄るつもりでしたが、行方不明になった私を探しに来てくれた家族と合流し、天井画の龍の迫力を一人力説。

気付けば結構な時間を過ごしていました。

 

不動とは動かざる心。
本尊とは自己本来の尊さ。
本尊に参詣して、世の浪風を切り開いて動かない信念と幸福をお祈りください。

 

南無大聖浪切不動明王

【出典元:https://koyananin.com/

 

上記は南院のHPからの転載ですが、下記は頂いてきた由緒書きからの転載。

祈りについての興味深い記載がありました。

 

いのり

吾々の心はあれこれと迷い、常に何かを求めて悩み波のようにゆれ続けています。

又、身の廻りには自分の力でどうにもならない危難や厄災が渦巻いています。

この心の浪風や浮世の荒浪を切り開いて頂くようお祈りする本尊がお不動様であります。

 

大聖不動明王は諸仏のお使いとして一子のように吾々を愛せられ、又四天大名王・十二天二十八宿・八代竜王・三十六童子等数多くの眷属を随えて日夜吾々をお護り下さるのです。

 

吾々は毎朝お祈りをしなければなりません。

吾々は毎日行に励まなければなりません。

 

祈りと行のある処、明王は必ず示現し給うて広大なご利益をお授け下さるのでございます。

 

聖経には不動明王に祈誓すれば、福寿増長、家内安全、五穀豊穣、息災延命等諸々の功徳を与えられる事を説かれ、七難即滅・七福即生たちどころにご加護を与えて下さるのであります。

 

苦しみの世の中を彷徨う人、真の幸福を探し求めておられる方は是非当山へ参拝していただき、浪切不動明王様とご縁結び共々にお祈り申し上げましょう。

 

相変わらずその時には気付かなくとも、こうして帰ってから気付くことが多く、自分の内なる神というのか何なのかは分かりませんが、いずれにせよ、自分の心に嘘偽りなく、ご先祖様に恥ずかしくない生き方をしていきたいと改めて感じました。

 

さて、浪切不動尊を後にし目の前を見ると行きには見かけなかった猫が二匹。

白猫と黒っぽい猫が並んで同じ方向を見ています。

 

まずは向かって左を見る。
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そして、こちらに気付いたのか正面
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とくれば、向かって右でしょ。
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で、最初に戻ってまたしても向かって左。
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シンクロしているかのように動作が同じで、この可愛い存在に他にも写真を撮っている方がいらっしゃいました。

 

息子が徳川家霊台に行きたいと言わなければ立ち寄ることもなかった浪切不動尊

浪切不動尊に行く為に徳川家霊台に行ったのではないかと思うほどに、とてもよき場所でした。

 

さてお次は今回の一番のメイン。

奥の院 御廟へ。

 

つづきます。