どうしても年内に奥の院へは伺いたかったのです。
右の木は上部が枯れてしまっていますが、夫婦杉のよう。
どこを見回しても、先程の高野山の一帯とは別次元。
空気も一変します。
奥に進めば進むほど空気は冴え、澄んでいき、家族一同想像以上の寒さにゆっくりお参りと言うより、どんどん足早に(笑)
それでも気になる木があると止まってしまうのは性(笑)
遠目で見ても異彩を放っていたのはこちらの木。
枝振りに意思を感じるとでもいうのでしょうか、生々しいくらいに『生』を感じる木。
地上ではぬくぬくだった格好も奥の院では全く歯が立たず、凍える寒さ。
それにしても、奥の院一帯の杉の木ばかりが巨木なのには驚かされます。
空海さんが、今もなお瞑想をされ続けているという御廟まではもうすぐ。
これより御廟橋先は撮影禁止エリア。
燈籠堂に入るや否や御祈祷の説明が始まり、御祈祷を受けている方と同じ空間でお経を聞くことが出来ました。
これがもう、なんとも素晴らしい体感で。
お経がお腹に響くというのか、身体に共振するというのか、気付けば自然と溢れる涙。
燈籠堂一帯が音に包まれる不思議な感覚。
薄暗い燈籠堂に響き渡るお経は厳かの一言。
そんな感覚は私だけではなかったようで、家族もその場を離れず静かに聞き入っていました。
さて、帰り道。
道中気になっていた『みろく石本舗』さんへ。
お店の看板商品の『みろく石』というお菓子は奥の院 御廟橋を渡ってすぐ左脇に実在するみろく石を模したもののようで、そんなこととは露知らず手前にあった出来立てホヤホヤの焼餅とくるみ餅、芋焼を購入して帰りの車でパクリ。
どれも美味しかったのですが、個人的にはくるみ餅が好みでした。
お参りに伺ったこの日ははからずもお不動さんの縁日(28日)だったようで、縁日限定のお不動さんの御朱印を頂いてきました。
お参りをするようになって、とても強く意識するようになった神様と言うのか方々?
何といえば妥当なのかが分からないのですが、高野山でこうしてお不動さんの御朱印を頂けたのもこれまた何かのご縁なのでしょう。
高野山にお参りに行って、気付けばもうすぐで1ヵ月。
今年は本当に時間の流れるのが早く、時間に振り落とされてしまいそうな感覚で、ジタバタし過ぎたのか、色々と頑張ってきた疲れが出たのか、先日足の親指の骨にひびが入ってしまったようで、身体的にもジタバタできなくなってしまった2021年も残すところあとわずか。
体と心は一緒。
一心同体の意味を、実体験をもって実感です。
(骨折はハード過ぎますが(笑))