シロンプトンでパンとお参りと

ブロンプトン(白)でふらりとお参り、そしてパン。

【大阪/天王寺区】聖徳太子の月命日に四天王寺

午後から大阪市内で予定のあった3月22日。

せっかく大阪まで出るのであればと、ふと思い浮かんだ四天王寺

f:id:roy-7303-pkbs:20220323150737j:image

前日も、そして翌日もとっても良いお天気だったのに何故だかこの日だけは朝からザザ振りの雨。
f:id:roy-7303-pkbs:20220323150743j:image

前回の御神神社への参拝といい今回も雨がつきものなようで、ついつい良いお天気でと思ってしまうのは、自身のエゴですね。

 

四天王寺さんへは昨年参拝予定でしたが、目前でまさかのタイムオーバー。

shironpton.hatenablog.com

shironpton.hatenablog.com

 

shironpton.hatenablog.com

 

ブログを見返してみると、ちょうど昨年も同じ頃に参拝を予定していたようです。

 

受付で拝観料を支払おうとするとお彼岸の期間は無料だとのこと。

無料だからというわけではないとは思いますが、朝からのザザ振りにも関わらずそこそこの人の数。

お彼岸でご先祖供養に来られているようです。

良いタイミングでお参りに来れました。

 

さて、早速境内から聞こえてくるお経と鐘の音に連れられてやってきたのは

【太子引導鐘堂】

f:id:roy-7303-pkbs:20220323151014j:image

街中であっても境内には立派な木。
f:id:roy-7303-pkbs:20220323150941j:image

 

木のそばの門から中に入ると五重塔、奥に金堂。
f:id:roy-7303-pkbs:20220323150930j:image

四天王寺さんへは初めてのお参り。

f:id:roy-7303-pkbs:20220323150740j:image

想像していたよりも新しく感じ、それは修復あってのことだと思いますが勝手に古めかしい感じを想像していただけに朱赤が眩しく感じます。

 

講堂の中は原則撮影禁止。

ただ、やはり画像を見るのとその場に立つのでは雲泥の差で、神社への参拝が大半の私にとって、お寺での仏様との同一空間はまた違った感覚。

真っ暗な講堂で十一面観音と丈六阿弥陀如来の2大本尊を拝顔し、それだけでも充分満足でしたが、その厳かな空間でご先祖供養と自身の祈願を納めてきました。

ふと思いつきで四天王寺へお参りに来ましたが、お彼岸にこうしてご先祖供養が出来たことが、とてもありがたく感じました。

 

講堂で烏枢沙摩明王のお札も購入。


f:id:roy-7303-pkbs:20220323151025j:image

f:id:roy-7303-pkbs:20220323151028j:image

 

金堂を出るとこのような柱が数カ所立てられており、他多数のお堂から出ている綱と御本尊から出ている綱の謎が解けました。

f:id:roy-7303-pkbs:20220323150938j:image

結縁柱と呼ばれるもので、このようにしてお堂の御本尊と結縁柱を綱で繋ぎ、結縁柱に触れることによって、聖徳太子、そして四天王寺の御本尊とご縁を頂けるという仕組み。
f:id:roy-7303-pkbs:20220323151017j:image

聖徳太子御聖忌1400年の記念事業として4月22日まで開催されているようです。
f:id:roy-7303-pkbs:20220323150952j:image

 

以前、和歌山の紀三井寺へお参りに行った際、お寺の方に教えていただき仏様と五色の綱で繋がれた独鈷に触れてご縁を結んだことがあります。

 

そんなことを思い出しながら、境内にある結縁柱に触れてご縁繋ぎ。

雨の中、そんなことをしているのは誰もおらず傍から見たらちょっと変な人だったのかもしれませんが、一緒に参拝した方にもお伝えしてご縁を頂いて参りました。

 

【仁王門】

f:id:roy-7303-pkbs:20220323151003j:image仁王門をくぐると、正面には先程まで参拝していた金堂、五重塔、講堂が直線状に並びます。

 

仁王門はさながら聖域へ入る前の通関所。

赤と青の金剛力士は番人のようです。


f:id:roy-7303-pkbs:20220323150753j:image

f:id:roy-7303-pkbs:20220323150751j:image


【太子殿】
f:id:roy-7303-pkbs:20220323151019j:image

ちょうど伺った時間帯は御祈祷をされており拝殿には入れず、時間をおいて再度伺ったところ太子殿の寺務所の方が覚えて下さっており、中に入ってお参り下さいとお声がけ頂きました。
f:id:roy-7303-pkbs:20220323150932j:image

お堂内は撮影禁止ですので外観で雰囲気だけでも。

 

太子殿に入った途端、なんとも鼻腔に残る香り。

香りの出処はお香。

同じお香を立てることが出来ましたので、お香を立ててしばし合掌。

 

寺務所を覗いたところ同じお香の販売があり、週末会う方へのプレゼントとしました。

f:id:roy-7303-pkbs:20220323151009j:image

お香をお渡ししたところ、ちょうどお香が無くなったばかりと伺い、これもご縁ですね。

 

太子殿の奥殿へは一般の人は入れませんが、その右手にある物部守屋の祠。
f:id:roy-7303-pkbs:20220323150946j:image

奥殿にお祀りされている秘仏49歳聖徳太子像と並ぶかのような祠の配置。

 

学校の勉強で習った程度の知識しか持ち合わせていませんが、聖徳太子蘇我馬子と戦った物部守屋

結果は、聖徳太子が我が勝った為、日本でも仏教が広く信仰されるようになるのですが、だからといって負けた側の物部守屋側の信仰対象(日本古来からの神様)が無くなってしまったわけでもなく、勝敗の有無だけにこだわらず、負けた物部守屋を同じ敷地内に祀られていることがとても驚きでした。

 

聖徳太子の懐の大きさというのでしょうか、愛の深さというのでしょうか、もう凡人では分からない範疇の愛だとは思うのですが、おいそれと誰しもができることではないような気がします。

 

こちらの物部守屋の祠ですが、いつでも参拝できる場所ではないようで、後で訪れる絵堂の無料拝観と併せて毎月22日のみ参拝できるようです。

たまたま見つけた四天王寺さんのブログがありましたので、こちらにリンクしておきます。

【出典元:活動報告 - 四天王寺の活動報告ブログ

 

ちょっと話が脇に逸れましたが、太子殿の秘仏は毎年1月22日に公開されるようです。

 

それにしても、この一帯雨だからなのか周りには誰もいません(笑)
f:id:roy-7303-pkbs:20220323150935j:image

更に奥に進んで行くと、お堂の壁面三面に聖徳太子の一生が絵で描かれた絵堂がありました。

 

頂いた解説図。

f:id:roy-7303-pkbs:20220331133429j:image

生涯を通して神仏と共に歩まれた聖徳太子

教科書での勉強は一万円札の代名詞のような印象しかなく、それも実在したかどうかわからない聖徳太子

こうしてお参りさせて頂くようになって聖徳太子のことを知るにつれ、聖徳太子が日本に残されたものは計り知れないほどの愛(という言葉は少し苦手なので)慈悲とでもいうのでしょうか、紛れもなく日本の為に尽力された方なのだと感じます。

 

さて、このまま太子殿をぐるっと一周できるのかと思ったらまさかの行き止まり(笑)

雨が降る中、元来た道を戻ります。
f:id:roy-7303-pkbs:20220323151000j:image

何気にこの石畳の上を歩くのが楽しく、息子がいれば間違いなく『落ちたらあかんゲーム』になったことでしょう(笑)

 

太子堂を後に境内を散策。

木に誘われるかのように到着したのは亀井堂側の木。
f:id:roy-7303-pkbs:20220323150949j:image

 

近くにある亀の池には、読んで字のごとく亀がプカプカと気持ち良そうに。

f:id:roy-7303-pkbs:20220323151011j:image

雨で私はとても寒い(笑)

 

【六時礼讃堂】
f:id:roy-7303-pkbs:20220323151022j:image

お寺での参拝知識が全くなく、周りの方は勝手知ったる体でご先祖供養をされていたのですが、ここ六時礼讃堂も例外でなく、他のお堂よりもたくさんの人がご先祖供養をされているような感じでした。

 

今、調べて分かったことですが塔婆の形をした経木(薄い木の札)に亡くなった方の法名を書いて供養されるようです。

どうりで境内に設置されたテント内で何かを書かれているかと思ったら、経木に法名を書かれていたのですね。

 

私は経木ではなく紙のお札でのご先祖供養でしたが、また一つ勉強になりました。

f:id:roy-7303-pkbs:20220323151128j:image

 

午後からの予定まではまだ時間があり、さてどうしようかとふと脳裏をよぎったのは南大門近くにあった『庚申堂へは200mと』書かれた立札。

 

気になることには意味がある。

庚申堂へ向けて。

 

つづきます。