家族でのお参り頻度が下がってしまったこの一年。
週末は各々すべきことに集中へと時間の過ごし方が変わり、自転車没頭真っ盛りチームの主人と息子に混じって東大阪へ。
私は一路気になった神社へとサイクリング。
【四条畷神社】
生駒山系の木々はどうしてこうも躍動感あふれる木々ばかりなのでしょうか。
枚岡神社といい、石切神社といい、玉祖神社といい、素晴らしい木々の出会いが必ずあるようです。
鳥居の手前でちょっとした坂でしたが、こんな景色が見れたらば坂を漕いで来た甲斐があるというもの。
さて気を取り直して、もう少し階段を歩きます(笑)
『有孚(ゆうふ)』
『顒若(じょうぎゃく)』
とあり、調べてみたところ、易経の一節となるのだそう。
「孚=誠ありて、顒若(ぎょうじゃく)たるべし」と読み、その意は、「神前に参る時の澄んだ心は誠があって、非常に厳かである。王は至誠の心と厳粛な態度で臨めば、民は自然と王を尊敬し、仰ぎ観る」
上記引用部分はPDFの為、引用元が貼れませんが『四条畷楠木正公の会』代表 扇谷昭さんの資料より抜粋させて頂きました。
四条畷市のお隣東大阪市には易学者でもあった安岡正篤氏の旧宅があり、『有孚顒若』の文字は安岡先生と関係があるのでしょうか。
【手水舎】
手水舎の後ろ手に見える五輪の塔と立派な木。
楠公とだけありますので、御祭神の楠木正行公、そして父君の楠木正成公両者の慰霊碑になるのでしょうか。
それにしてもこちらの楠木。どこから見ても惚れ惚れとする佇まい。
根も立派です。
手水舎の反対側には摂社。
後ろの緑豊かな木々は飯盛山。
御祭神は楠木正成公の御嫡男、楠木正行(まさつら)公。
見ているだけで清々しく感じる拝殿
手を合わせお参りを終えると、目の前には何やら張り紙が。
御祭神の楠木正行公のお墓が近くにあるようです。
これは行ってみなければなりません。
御祭神の正行公とその父正成公の桜井での決別での場面。
父正成(大楠公)が、これから向かう湊川での決戦を前に、いかなる時も正当な天皇をお守りせよ、ひいてはそのことが親孝行になると息子の正行(小楠公)を諭した場面。
こうして文字を起していても、目頭が熱くなります。
この当時の小楠公は11歳ですから。
息子と同じ年です。
こんな小さな子に、天皇をお守りせよと息子と決別をしなければならなかった大楠公、そして母親のことを思うとやはり涙が止まりません。
今から700年ほども前のことですが、今こうして戦争もなく平和で暮らしていけることのありがたさを、しみじみと感じます。
大楠公と小楠公の石像はJR島本駅(桜井駅跡)にもあり、そこからこうして導かれるかのように、大楠公のお祀りされている湊川神社、そして芦屋市にある国道2号線沿いの大楠公戦跡碑、その5年後に小楠公のお祀りされている四条畷神社へとお参りに来るとは、何とも感慨深いです。
大楠公戦跡碑には、結弦羽神社への参拝時に偶然目の前を通りました。
↓
こちらの石像は、母(久子)と子(正行公)。
父(大楠公)が兵庫で戦死したのを受け、短刀で自害しようとする小楠公に母親(久子)が思いとどまるよう諭されている場面だそうです。
その石像のそばに摂社 御妣(みおや)神社
御祭神は小楠公の母君久子様です。
飯盛山に親子が揃って抱かれているような境内です。
石像のそばには使用されていないようですが井戸がありました。
さて、ここからは境内を散策。
摂社御妣(みおや)神社そばの木。
ポツポツと木が並んでいますが、この木だけがとても元気。
木々の間から裾野を見渡すと、大阪市内方面が見えました。
本殿裏手の木々はやはり気になります。
木と岩。
境内ですれ違ったのはお一人だけでしたが、この裏手に関しては終始人の気配はありませんでした。
気持ちの良い場所でしたが。
御祭神の小楠公のお人柄が分かるエピソードが書かれた案内板。
一番最後に書かれている赤十字精神に、
『逃げ惑う敵兵が極寒の中、川に落ちて溺れているのを助け、傷の手当てを施し、衣食を与えて京都へと返した』
とありますが、もうこの最後の時点でまたもや涙腺崩壊。
どこまでも清く正しく美しい、楠木親子。
時代が違えば、家族で楽しく元気で健やかに生を全うすることが出来たのではないかと。
肉体は滅んでも魂は永遠とはよく耳にする言葉ですが、私にもちろん前世の記憶はなく、そもそも前世というものがあるかどうかも分かりませんが、どうぞ生まれ変わって生を謳歌して下さっていることを願ってやみません。
かなりおセンチな気分で境内をウロチョロとしておりますが、こうして気になったものはもれなく押さえています(笑)
四条畷神社の境内に、裏手にある飯森山への登山道の看板を見つけました。
登山の予定はなかったので、ちょっと入り口だけの散策。
いきなりの急坂で、早々に下りてきましたが家族でハイキングの話しが出たらば行ってみようと思います。
良いお山な匂いがプンプンします。
何だかんだと坂道漕いで、境内をウロチョロしてちょっと疲れました。
目の前にある大木の下でちょっと休憩。
根の張りも見事な立派な木。
木のそばは落ち着きます。
傍から見たら、帽子にサングラスにフェイスマスクにと完全に怪しいおばさんが一人紅茶を飲んでいるの図ですが(笑)
この木々に囲まれた雰囲気は何とも言えないですね。


並べてビックリ。
1日違いですが、5年越しに親子の対面。
だから何だと言ってしまえばそれまでですが、当初は一週間前の16日に参拝予定だった四条畷神社。
それがどういう訳かお参りの流れとはならず、そうこうしているうちに携帯電話の充電残量が残りわずかとなり、知らない土地でのGoogleマップ無しは心許なく、そのまま息子の自転車の練習を見ておしまいな16日。
結局その一週間後にまた四条畷方面へと向かうのですが、この日は男子チームとはさっさと別れを告げて、一路四条畷神社へと。
なんなんでしょうね。
私個人の感想で言うと、ぐるっと一周して戻ってきたような感じがします。
気のせいかもしれませんが(笑)
さてこの後は、小楠公のお墓への予定が少し時間に余裕があり、近くの神社へと寄り道。
この流れは楽しい(^^)
つづきます。