シロンプトンでパンとお参りと

ブロンプトン(白)でふらりとお参り、そしてパン。

【大阪/天王寺区】一心寺、と前多忠朝のお墓

色々な偶然が重なって母と一緒にお参りさせて頂くことになった大阪市天王寺区にある一心寺。

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後ろに見える高い高いビルはアベノハルカス。
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のっけからビックリしました!

この近代的な美術館のようにも見える入り口が一心寺の仁王門。
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【大本堂】
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その左手にある納骨堂でお線香と蝋燭をお供え。

今回の目的はこれでおしまい。

 

ここからは、せっかく来たのだからと境内を散策。

寺務所にいる母を見つけると、何やら寺務所の方を話している模様。

一心寺は禁酒祈願が出来るお寺とのことで、そう言えば一心寺に母と参拝する話しになった際、HPで酒封じの神様を知り、冗談半分で父の酒を封じ込めたら良いと話しをしていたことを思い出しました。

 

さて、そんな酒封じの神様がいらっしゃる場所へと寺務所の方の説明通りに境内を進むと立派な五輪の塔が見えてきました。
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【酒封じ祈願】

本多出雲守忠朝は、徳川家康公四天王の一人といわれた本多忠勝の第ニ子で、関ヶ原の合戦に武功をあげ大多喜五万石に封ぜられていましたが酒を過したため大坂夏の陣(1615年)において討ち死にしました。死に臨んで深く酒弊を悔い死後は酒のために身を誤るものを助けんと誓って瞑目したと伝えられています。爾来、酒封じの神として酒に苦しむ当人や家族の多数参拝するところとなり、酒弊の除滅に信を得ています。墓碑周辺のシャモジは参拝者による断酒祈願。墓碑は、元和2年(1616年)に建立されたものです。

 

本多忠朝と言えば、先月お参りに行った野崎観音で知った徳川四天王の一人、本田忠勝の御子息。

shironpton.hatenablog.com

 

まさか、一心寺の境内にお墓があったとは知らずこれも何かのご縁。

母は父の禁酒とまでは行かずとも、少しお酒の量が減るとありがたし、のような内容を祈願用のしゃもじにしたためておりました。

 

度が過ぎる好きなモノは、自身の苦しみとなります。

私もエラそうな事を言えた身分ではありませんが、今勉強していることと繋がるところが多く、いかに中庸にするかということがとても大事だと感じました。

 

御朱印を頂く場所は、寺務所とは別の専用の場所がありました。
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頂いた御朱印

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日想観とは、西方に沈みゆく太陽に向かって念仏を称え、極楽往生を願う観無量寿経というお経に説かれている念仏修行の一つだそうで、御朱印を書いて下さった寺務所の女性の方が教えて下さいました。

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そばにあった書がとても気になり、寺務所の方の許可を得て写真を撮らせていただきました。
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『一心専念』

 

寺務所の方から教えて頂いたのですが、こちらの書は知恩院 大僧正 明譽によるものだとのこと。

知恩院は浄土宗の総本山。

一心寺は、その浄土宗の開祖法然上人が日観想を修せられた草庵が発祥の謂れ。

 

そして一心寺と知恩院の繋がりはまだありました。

関ヶ原の戦いがあった年、徳川家康公の第8男仙千代君が夭折し、一心寺で葬儀が営まれましたが、導師を務めたのは時の住職で、家康公と同郷三河の僧本誉存牟(ほんよぞんむ)上人でした。以来、家康公との結びつきが強く、慶長19年(1614)の大坂冬の陣では家康公の本陣が当地におかれました。 

【出典元:一心寺 歴史 | お骨佛の寺・納骨とおせがきの寺 一心寺

 

また徳川家(松平家)が三河時代から帰依していた浄土宗の総本山である京都の知恩院に、定例により分骨され宝塔に納められた。

【出典元:千姫 - Wikipedia

 

知恩院の寺紋は丸に三つ葉葵。

丸に三つ葉葵は徳川家の家紋。

 

野崎観音さんへお参りさせて頂いてから、今まであまりご縁を感じたことのなかった徳川家のお名前をよく目にするようになりました。

必要であればこの流れは続いていくのでしょうし、私には全くどうなることやら分かりませんがいただいたご縁はありがたく、お参りと気持ちばかりのお賽銭、授与品などを頂くことでお返しできればと思っています。

 

今回一心寺さんではお香をいただきました。

お試し用のお香があり、その場で火をつけて下さいました。

我が家に仏間はありませんが、手を合わせる時に色々なお香があると楽しくなります。

 

知恩院へは三年前に参拝させて頂いていたようで、月日の流れるのは早く、ただこうして色々と繋がってくるとありがたい気持ちでいっぱいになります。

tonjil.hatenablog.com

 

さて、一心寺を後にし普段は来ることのない場所に来たのだからと付近の神社へとお参りです。

 

つづきます。