さて、総門を出てこれでおしまいではない三嶋大社。
参道の左右に広がる神池。
神池に朱塗りのお社とくれば、厳島神社。
朱塗りの橋を渡っていくと、
この一帯は、先程の三嶋大社のどちらかというと男前な雰囲気とは全く真逆の華やかさと美しさ。
池には鯉と亀が沢山泳いでおり、ふと見ると岩の上に上がろうとする亀さんを発見。
真ん中の亀さんがこれまた鈍くさい子で、何度も岩に足を掛けるもズルリ、ズルリと下がってしまい、どうするのかと見ていたところ、とうとう最後は左にいる亀さんを押しのけて岩の上に上がっていました(笑)
最後まであきらめない気持ちは大事!(笑)
さて、厳島神社のあとは参道を歩いてやってきました正面の大鳥居。
カッチリ男前な雰囲気です。
大鳥居入ってすぐの場所に、近くに寄ってはいけないのでは?と思う名前のたたり石というものがありました。
ただ、よくよく案内板を読んでみるとこの石は以前は三嶋大社前の旧東海道の往来の中央にあり、行きかう人の流れを整理する役目を果たしていたとあります。
そもそも『たたり』という言葉は、本来糸のもつれを防ぐ道具の名であり、整理を意味する言葉とのこと。
後に旧東海道の往来が頻繁になり、この石を取り除こうとする度に災いがあったと言われ、『絡垜(たたり)』が『祟り』に置き換えられたようです。
日本語は同音異義語が多いので、『たたり石』と見るとおどろおどろしいイメージでしたが、絡垜石としてのお役目を立派に果たされて、三嶋大社の境内でお祀りされることになったのでしょうね。
そんなたたり石の周りの木々はとても豊か。
こちらの木は樹齢650年にもなるケヤキ。
先程参拝した厳島神社の池の周りの道も木々が豊か。
そして、やっとやっとのご対面。
こちらの木が三嶋大社の境内に入った時からとても気になっており、はやる気持ちを抑えつつも本殿へ。
その後気付けば境内を隈なく散策しており、やっとやっとのご対面です。
ふくよかな身体を惜しげもなく披露されているのは布袋さんですね。
こちらの木はクスノキになるのだそう。
祠を大事に守っておられるように見えました。
ここでちょっと小腹も空いてきて休憩タイム。
見た瞬間『ツッパリみたい』と思ってしまいましたが、こちらは翁を模した形だとお店の方から教えていただきました。
こちらが草餅の形の正体の翁。
似ているような、似ていないような(笑)
甘いモノでホッと一息。
せっかく三嶋大社まで来たのだからと、もう少し境内を散策します。
国の天然記念物に指定されている樹齢1,200年にもなる金木犀の木。
根元が枯れているように見えますが、9月上旬、下旬と年に2回満開になるのだそう。
今年も綺麗なお花が咲きますように。
金木犀と反対側のエリア。
御朱印を頂いた客殿の横に少し気になる箇所がありました。
こちらのムクノキの周りの水がとても綺麗で、写真で透明度が伝わると嬉しいのですが一人水の周りをウロチョロ。
ふと視線を先に移すとお社が見えました。
水玉社とあります。
そばには柄杓が置かれており、ペットボトルを持って来ていないのが悔やまれますが、ありがたく一口頂きました。
木と水の豊かな日本に産まれることが出来て、本当に嬉しく思います。
最後に布袋さんのクスノキにご挨拶。
街中にあるとは思えない三嶋大社。
ありがとうございました!
また参拝させて頂きたく思います。
さて、三嶋大社を後に行きにも歩いたせせらぎルート沿いを進みます。
三島市に着いてまず初めに訪れた白滝公園が見えてきました。
公園の中には入らず先に進むとどこからともなく音声が。
『めぐみの子』とあります。
富士山に積もった雪解け水が10年前後を経て三島の地に湧き出てくるそうで、そのお水を『よいしょ、よいしょ』の掛け声とともに目の前に惜しげもなく汲み出してくれます。
今写真を見返してみても、水の豊かさに感動してしまいます。
綺麗なお水があるのは当たり前ではなく、歳月をかけてこの日本という国、土地を守って下さったご先祖様あってのこと。
ありがたいです。
さて、お次は三島駅へ向けて次の目的地へ。
つづきます。