シロンプトンでパンとお参りと

ブロンプトン(白)でふらりとお参り、そしてパン。

【大阪/豊中市】阪急沿線西国七福神巡り① 萩の寺 毘沙門天

奈良県宝山寺での参拝以来、俄かに気になり出した弁財天様。

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先日参拝に伺った大阪の観心寺でも弁財天様のおみくじが気になり、

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更には、先日伺ったお寺でも弁財天様がお祀りされており面白い流れ。

他にも色々な事が重なった中での極めつけは、月に2回訪れている豊中市に阪急沿線七福神巡りのお寺があることを知り、これも何かのご縁。

 

参拝に伺ってまいりました。

 

【萩の寺】

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閑静な住宅街の中に突如として現れた橋。

ちょこんと座っている像は、何やら思索にふけっているようです。
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萩の寺というだけあって、萩まつりが毎年開催されているようで調べてみると本日9月18日~25日までの開催とありました。
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お花はまだチラホラでした。
お砂踏みの霊場がありましたが、毎年4月29日~5月5日までの開催となるようです。

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【あごなし地蔵大菩薩
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名前から、てっきり顎が無いお地蔵様なのかと思っていましたが、全くの見当違いだったようです(^^;

平安初期の参議で歌人としても名高い小野篁卿が承和5年(838)12月、隠岐の島へ流されたときに阿古という農夫が身の回りの世話をしました。

ところがこの阿古は歯の病気に大層苦しんでいたので、世話になったお礼にと、篁卿は代受苦の仏である地蔵菩薩を刻んでこれを授けました。阿古が信心をこらして祈願するとたちまち病が平癒し、卿も程なく都へ召し返されたので、奇端は偏にこの地蔵尊の加護したまうところと、島民の信仰を集めました。

その後、仏像は島の伴桂寺にまつられ「阿古直し」がなまって尽には、「あごなし地蔵」と呼称されるに至ったといわれています。

 

『阿古直し』が訛って、『あごなし』。

これは分からないですね(笑)

 

【東照閣】
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東照で思い付くのは、日光東照宮

てっきり関係があるのかと思っていましたが、こちらも先程のあごなし地蔵大菩薩と同様大ハズレ(^^;

 

元川崎東照宮の本地堂(寺院の本堂にあたる)になるそうで、将軍徳川秀忠公の上意を請けた大坂城松平忠明公により創建されたと萩の寺のHPに記載がありました。

 

この日は午後から台風予報で、結果台風は熱帯低気圧へと変わりましたがそれでもこの雲行き。
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雨がいつ降るかとドキドキしながらの参拝です。

 

こちらはホワイト・ブッダと言われる釈迦如来白仏像。
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仏教交流のあるスリランカから贈られた仏像とありました。

 

そして、こちらの本堂にお祀りされている毘沙門天様が阪急沿線七福神巡りの一神であられます。
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お祀りされている毘沙門天様は、大阪最古の「西国七福神霊場」御本尊となるそうです。

 

手前には宝船七福神像がありました。
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神社でお見掛けする狛犬さんと言えば、参道を歩いてくるものを見ているかのような視線が大半かと思うのですが、こちらの狛犬(?)さんは見ている方角が真反対の外側。

外向きに首をかしげているかのようなポーズ。
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今までお見掛けしたことはないようなタイプでした。

 

なかなかキリリと強面さん。
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【納経所】
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少し小さくて見え辛いですが、手を合わせた小さいお地蔵様は水子地蔵。

手つきがとても可愛らしく。メチャクチャ愛らしいお姿でした。

 

と思いきや、その奥には真っ赤に燃えたぎる炎を背景にしたお像。

【道了大権現石仏像】
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『二礼二拍手、一礼一拝』と、とても珍しい参拝方法。
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石像のお姿からして、てっきり不動明王様かと思っていましたが、またしてもハズレでした(笑)

 

道了大権現は、名を妙覚と号し、修験道の奥義を極め、神変自在の神力を現した室町時代の禅僧で、小田原の大雄山最乗寺の開山・了庵慧明(りょうあんえみょう)禅師に随身していましたが、応永18年(1411)了庵禅師遷化の翌日、山門守護を誓願、天狗に化身して神籍に加えられた仏様です。関東地方では「小田原の道了さん」と呼ばれ、畏敬され信仰されています。

 

元々は禅僧で神通力を現わされ、天狗に化身されて神籍に加えられとあります。

なるほど道理で、絵馬の道了大権現はどう見ても天狗。
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せっかくですので奉納させて頂きました。

 

さてここで自分へのお参りはおしまい。

ここからは、電車大好き甥っ子へのおばちゃんからのプレゼント作戦。
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阪急沿線にある七福神縁のお寺へ参拝すると、上記のような七福神のマスコットがいただけます。(指定の大福帳への御朱印と合わせて300円)


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そしてそして、七福神全てが揃った暁には、該当場所で七福神を乗せる宝船ならぬ、阪急電車のミニチュアが頂けるという、電車好きにはたまらないシステム。

電車コース以外にも、左手の金盃コースもあり、自分用のお参りであれば迷わず商売繁盛の匂いがプンプンする金盃を頂きますが、今回は勝手に私が甥っ子孝行を企んでいるので電車コース。

 

阪急沿線にはまだまだあと数年はお世話になりそうですので、いずれ金盃コースも良いかもしれません。

阪急電鉄、商売上手!(笑)

 

【南無大金光明最勝王経の写経塔】
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『金光明最勝王経』とは奈良時代鎮護国家の経として重んじられた経典の『金光明経』の漢訳となるそうで、こちらの写経塔の台座の中には、金光明経を施主一人ずつが一石一字ずつ彫った白く丸い碁石ぐらいの小石が納められているとありました。

 

一石一字とは、気の遠くなるような月日を想像してしまいますが、実際完成まで17年~18年かかったとあり、もはや修行のようです。

 

そして、その側の草むらに見つけてしまいました。
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狛犬さん。
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こちらは見事にかくれんぼ成功(笑)
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萩まつりの期間中はこちらの萩が養生されている門扉が開錠されるようで、中に入ってお花を堪能することが出来るそうです。
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【北向延命地蔵尊】

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本来の御仏のお祀りの方位とは逆。お地蔵さま自体が下座(南)に下り、お参りされる方を上座(北)に据えるという、珍しい“方違い”のお地蔵さま。

このお地蔵さまの前に立ち一心に合掌・礼拝すれば、瞬時にして仏の位に昇るとされ、大きなご利益を授かると伝えられています。

萩の寺公園「えんめいばし」命名ゆかりのお地蔵さま。

 

橋の上で思索に耽っていた石像があったのが『えんめい橋』

延命地蔵尊へと延びる橋だったのですね。

 

それにしても、側にある銀杏の木の立派なこと。
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まさに延命地蔵様に延命して頂いているかのよう。f:id:roy-7303-pkbs:20220906163854j:image

オン・カカカビ・サンマ・エイ・ソワカ

 

こちらは、その延命地蔵尊が命名されたえんめい橋の下にある萩の寺公園の楠。

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これまた見事!

そばに寄りたかったものの時間がなく断念。

 

足早にいつもの最寄り駅へ。
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今まで全く気付きませんでしたが、いつも使用しているエスカレーターに萩の寺の看板がありました。

 

こんなに目立つのに今まで全く気付かないだなんて、つくづく人は見たいものしか見ない生き物(私だけ?)だと痛感します。

 

今回参拝させていただいた萩の寺は奇しくも一番札所で、幸先の良いスタートの予感。

七福神を巡り、最後に結願印をいただけるのは一番札所の萩の寺のみ。

 

また近いうちに参拝させて頂くことが出来そうです。

1度目で気付かなくとも、繰り返すことによって気付くことがあると日々の勉強で痛感しており、2度目の参拝では新たな発見があるのでしょうか。

楽しみです☆