昨年の大台ケ原へのハイキングの道中で、今まで以上に強く願った丹生川上神社への参拝。
1年越しとなりましたが、先程参拝した天河大弁財天社と合わせて念願叶っての参拝となりました。
【丹生川上神社 下社】
雨が上がっていますが、のちほどまたしてもザザ振り。
束の間の休息(笑)
少しおどけたような、なんとも言えない表情の龍。
『水いっぱい出したるわー』
その手水舎の側にはこんな一画がありました。
【人形祓い】
折敷に初穂料の100円を入れ、人形で自身の身体を左肩・右肩・左肩・気になる箇所を撫で、最後に息を吹きかける。
ここまではよくある人形祓の手順ですが、このあとがちょっと変わっていてこちらの『発致福石』と書かれた石の中央から人形を流すと説明書きにはありました。
丹生の川上に気枯れを流すことになるのだそう。
事前に社務所に連絡されていた方や、他にも数人の方がこちらの人形祓をされており、気にはなりましたが、あまり長居をすると『お母さんまだー』の声が容赦なく、後ろ髪を引かれつつも先に進みます。
さて、石階段を数段上がった先には、
御祈祷の準備をされており、燈された灯と拝殿がちょっと言葉に出来ないくらいに素晴らしい空間。
その側にある木と岩の饗宴もあり、1人で勝手に興奮。
御祈祷まではまだ少し時間があり、ふと左手を見ると井戸がありました。
その日の朝、何気なく空の容器を入れておこうと車のトランクに積んだばかり。
こんな粋なプレゼントがあると、より一層感謝の気持ちが募ります。
あとで社務所で伺ったところお水を頂けるとのことでありがたく頂戴しました。
のちほど参拝に伺う上社、中社でもお水を頂くことが出来、空の容器がフル稼働(笑)
さて井戸も御祈祷も気になりつつも、目の前には更に気になる木を見つけ、奥へと進んでいくと、
御神木の文字。
今画像で見ていても惚れ惚れとしてしまう枝振り。
三社伺った中でも、下社の御神木は特にお気に入りです。
こちらのにやけ顔のお方は、『木の幹にハートの形がある!』と嬉しそう。
私の携帯を奪ってまで撮っていたハート。
『ブログに載せといてな―。』とは息子からの一言ですが、あなた一度も見たことないやんか。
そんな息子ももう11歳。
好きな子がいると教えてくれたものの、肝心要の好きな子が誰なのかは全く教えてくれず、母としてはヤキモキ(笑)
家族一同この一帯がとても気に入ったようで、御神木に手を合わせて何やらお願い事をしておりました。
その御神木から右手を見ると、拝殿から斜面に沿って本殿へと続く渡り廊下がかかっており、ちょっと他にはない景色。
一段一段と階段を上って行く度に背筋が伸びそうな感じがします。
一般の方は入ることは出来ないかと思いますが。
御神木のある一帯の木々も元気。
そのお山を拝するような形で、境内から少し外れた場所にお社がありました。
戻ってくると、ちょうど御祈祷が始まるタイミング。
神主さんは私より少し歳が上かなくらいの女性の神主さんで、この少し前に社務所で少しお話しをさせて頂いたのですが、とっても気さくで穏やかな雰囲気の笑顔が美しい女性の神主さんでした。
その穏やかな神主さんが、白装束で現れるや否や、ビックリしたことに先程までのふんわりとしていた空気は一変。
ピリッと張り詰めた空気と、先程までの穏やかな声とは全く違う腹の底から響き渡るかのような祝詞。
とても格好良く、聞き惚れてしまいました。
御祈祷の祝詞を拝殿の外で受けている最中、今まで全く気付いていなかった立札を見つけました。
拝殿の右手に樹齢500年の杉が見える場所があるとあります。
75段の階段を上りつめたところにある杉の大木。
どれもこれもが立派な木で一番奥の大杉は分かりませんでしたが、せっかくですので誰もいないこの一帯でゆっくりさせて頂きました。
さて、参拝も終え社務所へと向かっていると、初めに境内に入った時から感じていた何とも言えない匂い。
匂いのある方へと向かっていくと・・・。
犯人はこの方でした。
白馬!
まさかまさか、お馬さんが境内にいるとは露も知らず、何だか変わった匂いがするなと思いつつも神聖な神社の境内。
気のせいかと思っていましたが、お馬さんのう○ちの匂いだったようです。
あとで気付きましたが、鳥居をくぐってすぐ右手にあるこの一帯が気になっていたのですが『御神馬』と書かれていますね(^^;
晴れていれば、こちらで白馬を間近に見ることが出来たのかもしれません。
こちらの緑生い茂る木は多羅葉の木。
多羅葉といえば、葉書の木。
葉の後ろに文字が書くことが出来、『葉、書き』で『葉書』
以前参拝した、大阪府は交野市にある機物神社の多羅葉の葉の後ろには、沢山の文字が書かれていました。
境内には他にも気になる箇所があり、こちらの大きな石は蛙が立ち上がったような姿に見えることから『蛙石』と呼ばれているそうです。
その後ろ手には『牛石』
牛の粘り強さと蛙の瞬発力。
静と動。
対照的な二つの石。
『人生において、即決すべきか熟慮すべきか判断に迷った際、この二つの石に触れて心静かに自分の原点に立ち帰る(蛙)気持ちこそが大切である』と立札にはありました。
目の前の表面的な事についつい惑わされてしまいますが、自分で考え行動すること。自分を信じる事がとても大事だと思います。(私はなかなか自分を信じれませんが(^^;)
木と岩の饗宴。
拝殿から天空へと続くかのような本殿へと続く階段。
後ろに見える大きな木が樹齢500年の大杉でしょうか。
圧巻です。
こちらは御朱印を頂く際に一緒に頂いた御神酒の飴。
お酒が飲めない子供には不評で(もしかしたら未成年の子供には食べさせてはいけなかったのかも(^^;)、私はお酒が強い方ではないですがほんのり香るお米の香りがとても美味しい飴でした。
(上社、中社でも個数初穂料は各々異なりますが、授与品として社務所に置かれておりました。)
さて、このあと車に入った途端、またしてもザザ振りの雨。
お次は中社を目指して吉野を駆け巡ります。
つづきます!