シロンプトンでパンとお参りと

ブロンプトン(白)でふらりとお参り、そしてパン。

【奈良/吉野郡】丹生川上神社 中社 東の瀧

運転が苦手な私には絶対に不可能な山道をひたすら進むこと30分。

運転が好きな主人に感謝。

やってきたのは、丹生川上神社中社。

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車の窓から中社が見えた瞬間、メチャクチャテンションが上がりました。

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御祭神は罔象女神(みつはのめのかみ)。
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一目見た時から、私は中社がとても好きだと分かりました。

 

こちらは手水舎の龍さん。
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誰が見ても一目で分かる龍。

 

ででん!

何度も出していますが、下社の龍!

やっぱり手水舎の龍さんは下社が最高です(笑)

え~味出してはる。

 

今回の参拝は、天河大弁財天社に始まりずーっと雨ですが、全て水神様ばかりの参拝ですので、これはこれで良いのかもしれません。
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上社同様、中社にも黒毛の馬と白毛の馬の絵の奉納がありました。
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下社は伺った時は御祈祷中でしたので確認していませんが、もしかすると同様に絵の奉納があったのかもしれません。

左手には、白龍と黒龍の絵がありますね。

今回は龍神様縁の神社ばかりで、名前に竜の漢字が入る息子にはありがたいご縁です。

 

さて、拝殿の右手にとても気になる一画がありました。

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【叶大杉】

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千年杉とあり、下社の御神木の500年の大杉よりも倍の時間をこの地で過ごされています。

御神木を触るのはとても気が引けますが、『手で触れてよし』の看板にありがたく触れさせていただきました。

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叶大杉の根元には『丹生のなでフクロウ』と書かれた木彫りのフクロウが置かれており、ここ数か月フクロウに関する事柄が次から次へとやってきており、まさかまさかの奈良の地でもご対面。
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ふくろうは「不苦労」「福来朗」「幸福ろう」とも。

言霊の霊験にあやかりたいと思います。

ありがたし!

拝殿での参拝前から息子がずーっと気になっていたこちらの龍玉。

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社務所から徒歩5分程度にある東(ひんがし)の滝へ、願いを込めたこちらの龍玉を投げ入れるのだそう。

てっきり持って帰れるのかと思っていた息子ですが、せっかく来たのだからやってみたいと鼻息荒く、そんなタイミングでちょうど神主さんが来られ、お話しを伺ったところ、降り続く雨で川の水量が増量しており、少し危険だとのこと龍玉の投げ入れは出来ないとのこと。

ただ、後日神主さんが責任を持って投げ入れておくと息子に約束して下さったので、その場で願いを込めて神主さんに龍玉を託しておりました。

何を願ったのでしょうか(^^)

 

東の瀧への参拝の注意喚起の張り紙を張られ、ただ、近くまでであれば見ることは可能とのことで、せっかくお話しを伺えたのも何かのご縁。

行ってみることに。
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我が家の姓は東。

息子にとって良いご縁となりますように。
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橋を渡り終えると、すでに水の音が轟轟と耳にお腹に響き渡り、そんな状況に興奮したのか『絶対に見に行きたい!』と先に進む息子。
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神主さんに瀧の側は危険だと言われていたのですが、来てしまいました・・・。

『責任は各自が持つこと!』と自分に言い聞かせ、そして『神主さん、ゴメンナサイ』と心で謝りながら息子を追いかけます。
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自然の恐ろしさを目の当たりにした瞬間。f:id:roy-7303-pkbs:20220924200310j:image

遊び半分に行ける場所ではありません。

 

瀧の近くには根の繋がった木があり、この地がいかに聖域であるかを教えてくれています。
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瀧の上には不動明王様がお祀りされていました。
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火(不動明王)と水(瀧)でカミ。

 

そんなご神域で、あろうことかこの東の瀧に飛び込む輩がいるようで、注意の張り紙と共に滝に飛び込めないよう、辺り一面網が張り巡らされていました。

・・・情けない。

 

監視カメラで身元が判明したり、罰金にでもならない限り、己のしていることがいかに罰当たりな事なのか、気が付かないものなのでしょうか。

我が身に災いが起きなければ何をしてもよい訳でなく、ましてやご神域。

人が神に敵うはずもなく、身を以て気付く頃には時すでに遅し。

自分の代で自身だけが被る罰であればまだ良いですが、もしや子々孫々にまで及ぶようなことにでもなれば、それこそ死んでも死にきれないのではないのでしょうか。

 

ここで憤っても仕方がないのですが、こんな張り紙がなくとも、分かって当たり前のことが、注意されなければ分からなくなってしまった今の状況が、とても悲しくもあります。

 

誰かが見ていなければ何をしても良いわけではなく、自分の心にやましさが無いのか問うてみる。

そこにやましさが無いのであれば、いかんともしがたいですが。

 

神主さんから、もう一カ所聞いてきた場所がこちら。

丹生川上神社上社の旧社地であり本宮。

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神主さんがおっしゃるには、上社だけのお参りだと片参りとなり、地元の方は必ず旧社地と合わせて両方参られるとのことで、わざわざ境内地図まで出してきて下さり、教えて下さいました。

 

丹生川上神社の、下社、上社、中社と順に三社を参拝させて頂きましたが、全ての神社で言えることは、神社に仕える方が皆さんとても親切で優しく、そのご厚意をありがたく頂戴して参拝させていただけたということ。

ありがたいです。

 

さて、旧社地を後に境内を振り返ると、先程までは全く気付かなかった石が一対。
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鳥居ではありませんが、鳥居のようにも見えます。

 

大昔の頃の神社は、このように一対の石で結界が引かれていたのではと、ふと感じました。

根拠なき私の感覚です(笑)

 

道を挟んで反対側には【神武天皇聖蹟丹生川上顕彰碑】

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そばの木が圧巻でした。
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中社で頂いた御朱印

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文字が、流れる水のごとく。

 

今回は、終始いわゆる悪天候の中での参拝でしたが、主人の思い付きではありますが(とは表面的な事であって、必要なタイミングでいつも必要な場所に参拝に連れて行ってくれる流れとなります。徳が高いんやないのかと、ここ最近とみに思います。)秋分の日という、変わり目のタイミングで参拝させていただけて良かったと思います。

 

山深き吉野郡を後に、金剛山系を抜けた先は大阪南部。
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先程までのザザ振りが嘘のように雨粒一つない空。

そして夕焼け。

 

昔々にタイムスリップしていたのではないのかと思うほど、山深き場所にあった神社が遠い昔のように感じます。

目の前には、高層ビル群に、平地をめいいっぱいに利用しようとひしめき合う建物達。

 

同じ時代にあるとは思えない、吉野郡にあった神社とこちら側に生きる私。

 

私はこちら側に生きていますが、あちら側があってこそのこちら側。

今回の参拝は、夢か現か分からなくなるくらいに印象的で、大雨ということもあり家族にとっても忘れられない参拝となりました。

 

吉野の神様、此度はご縁を頂きありがとうございました。