合成写真かと思うほどの真っ青な空。
写真を撮るのが苦手な私でも綺麗に撮れてしまうiPhone万歳!(笑)
阪急沿線の七福神巡りの4番目にやってきたのは、安産祈願と言えば関西で知らない人はいないであろう中山寺。
山門を後に左右に並ぶ塔頭寺院が気になりつつも、まずは本堂へ。
案内板があり、境内の全体像を確認しようと思うのですが後ろの木が気になって仕方がありません。
両手を大きく広げて、『よう来たな。』と言われたような感覚。
目の前の階段の横にはエスカレーターも併設されていました。
今日は月に一度の御本尊開帳の日。
御本尊は十一面観世音菩薩様。
本堂右側には十一面観世音菩薩様と結ばれた結縁紐が五鈷杵(ごこしょ)に結ばれており、五鈷杵に触れることによって十一面観世音菩薩様とご縁を結べることに。
前にも後ろにも人はおらず、ゆっくり五鈷杵に触れてお参りさせて頂きました。
ご挨拶のあとは、毎度のことながら後方が気になってしまい、本堂の裏手に回るとありました。
上部には小さい仏様がたくさんいらっしゃいます。
独り占め。
そこからちょうど青色の五重塔が見えました。
青色の青は東方を守護する神獣の青龍に因んだ色になるそうで、青色の塔は初めて見ました。
本堂から離れて、中央に見えるのはミニ仏像様。
本堂の後ろにはベンチもあり、ここは特等席です。
次回の参拝時もここでのんびりしよう。
【大師堂】
こちらで安産祈願が出来るそうです。
大師堂の側には先程下から見上げた五重塔。
なんとも煌びやか。
大師堂の左手にはお稲荷さん。
その奥には小さな祠がありお地蔵様がお祀りされていました。
お花が供えられ、周りも綺麗に清掃されていることから、大切にされているような感じがしました。
【開山堂】
今回御朱印を頂く七福神は寿老人ですが、境内には大国さんもおられご挨拶。
【大国堂】
その右手に、明らかにお寺とは趣の異質な場所がありました。
【石の櫃(からと)】
寺伝によれば、十四代仲哀天皇の先后大仲姫が埋葬されたとなっているようで、元々中山寺は大仲姫とその御子息お二方、更には聖徳太子と蘇我馬子との戦いに敗れた物部守屋の霊を鎮める為に建立されたとのこと。
おいそれと興味本位で近づける場所ではありませんので、手を合わせる程度でお暇させて頂きました。
こちらが今回のお目当ての【寿老人堂】
後ろを振り返ると、先程『ようきたな』と言われたような気がした木。
神社で言えば鳥居。
道で言えば関所とでもいえば良いのか、ゲートのような感じです。
【閻魔堂】
今まで質の悪い嘘をついてきた自覚はありませんが、それでも閻魔様の前に立つには勇気がいり、少し離れての撮影です(笑)
さて、ここからは参道左右に並ぶ塔頭寺院。
山門をくぐってすぐの参道の左右には干支の守本尊の塔頭寺院があり、せっかくですので自身の生まれた干支のあるお堂へご挨拶。
お堂の前で手を合わせるや否や、周りにずらりとかけられていた絵馬が風でカラカラカラ~っと、それはそれはとても賑やかな絵馬達の合唱。
寺務所の方にも色々とお話しを聞くことが出来て、とてもありがたい時間でした。
【華厳院】
入ってすぐ左手には、大根と巾着と言えばの歓喜天のお堂。
後日参拝したお寺でも歓喜天のお堂があり、少し気になりました。
華厳院の境内にはお稲荷さんもお祀りされており、この神仏習合の感じが何とも言えず、それ以上に後ろの木がまたしても気になって気になって(笑)
華厳院の境内がとても気持ち良く、誰もいなかったこともありベンチで結構な時間を一人ゆっくりさせてもらいました。
こちらは山門におられる獅子と狛犬様。
角があるのが狛犬様で、角がないのが獅子。
どちらも素晴らしい佇まいなのですが、特に狛犬様の横顔がこれがもう、生きているんじゃないかと思うほどの面持ちで、気付けば私の目はハート(笑)
今見ても、めっちゃ男前ー!!
最後の最後に良い思いをさせて頂きました❤
さて、こちらは今回の目的の寿老人。
自分の御朱印帳には、大師堂で空海さんの御朱印を頂いて参りました。
今回初めて参拝した中山寺。
安産祈願のイメージがとても強く、まさか子供が大きくなったこのタイミングで参拝させて頂くことになろうとは思いもせず、阪急沿線西国七福神巡りのお蔭で参拝させて頂くことが出来て本当に良かったと思いました。
山門前に立った時から感じた、とてつもなく良い気。
どこがどうとは上手くは言えませんが、境内に満ち満ちている気が何とも言えず、こればかりはその場で体感する以外方法はありません。
今の私には体験・体感に勝るものなし。
そして、今回記事にするにあたり中山寺さんのHPを見ていたところ、ある一文に目が留まりました。
日本で唯一の『明治天皇勅願所』
当山は、古くから武家・庶民を問わず、安産祈願のお寺として知られてまいりました。
ことに幕末の頃、明治天皇の御生母である中山一位局が、当山の「鐘の緒」を受けて明治天皇を御平産されてからは、日本で唯一の「明治天皇勅願所」となりました。
以来、当山の霊徳はますます高まり、安産を祈る方々に全国からお参りいただいております。
【出典元:中山寺の歴史|大本山 中山寺|安産祈願・子授祈願|兵庫県宝塚市のお寺】
東京にいる友達に会う為に向かった先で、何気なく鳥居をくぐった明治神宮。
あれからもう20年ほどが経ちましたが、あの時の感動は今でも忘れる事が出来ません。
そして私が退職後、自転車片手に参拝するきっかけとなった湊川神社も明治天皇の存在が色濃く、私がとても居心地が良いと感じる神社には明治天皇のお姿があることにここ数年で気付くこととなりました。
あの時には点だらけだったものが、今こうして後ろを振り返ると線となり、やはり偶然はないのだと気付かされます。
今日は、初めて会う方とちょうどそんな話をしたこともあり、思わぬところでシンクロですが、こうして色々と繋がっていくのだと思います。
表面上は関係なく思える事でも、それは偶然ではなく必然。
あとはそのことに自分が気付くかどうか、ただそれだけ。
気付かなくともよく、気付いたのであれば動くだけ。
文字にすると何とも簡単なのですが、そんな当たり前のことに気付けないのが現実。
こうして参拝を通して、気付かされることが沢山あります。
ありがたし。
今回、奥宮までの参拝は叶わず、(時間も足りなかったのですが、観音院の寺務所の方に、『その恰好では無理です!』と笑いながら言われた私の格好は着物です。奥宮までは結構なハイキングになるようです。)また近いうちに参拝させて頂けるご縁になりそうです。
中山観音さん、参拝させて頂きありがとうございました☆