職場でふと耳にした『がんせんじ』という言葉。
『岩船寺』と書くと聞いて、俄然興味が湧き早速その週末に参拝。
あいにくの雨なのですが、私にすればラッキーな雨。
『雨だと自転車に乗れないから・・・。』とは主人。
そんな訳で、ここ最近の我が家の参拝事情は雨の日が恒例となってしまいました(笑)
岩船寺の道中にはまだ参拝に伺ったことのない浄瑠璃寺があり、雨でもそこそこの人が参拝に来られていました。
その横を通り過ぎ、更に山頂目指して車を走らせた先に目指す岩船寺はありました。
タイミング良く秘仏開帳の期間と重なり、家族全員で来れたことに感謝。
ただ、降りやまぬ雨の為に三重塔の初層の開扉は中止とのことで、これは仕方ないですね。
さて、山門くぐってすぐ左手には【厄除地蔵菩薩】
その奥には【五輪塔】
同じ並びに【石室不動明王立像】
鎌倉時代作とあり、鎌倉幕府と言えば『1192作ろう鎌倉幕府♪』と口にしたところ、娘から『鎌倉幕府は1185年やで。』と。
近頃の中学生の教科書では1192年ではなくなったそうです。
『1185(いいはこ)作ろう鎌倉幕府』はしっくりきません(笑)
【十三重石塔】
こちらも鎌倉時代作。
無防備にさらされておりますが、こうして破壊されることもなく、そのままその場にあることに今更ながら感心してしまいます。
さて、十三重石塔のあとには朱塗りの美しい三重塔。
ここまで全て重要文化財。
空海さんとその甥である智泉大徳が草創のお寺。
三重塔の裏手には鳥居がありました。
おたまじゃくしのような三つ巴紋。
お祀りされているのは歓喜天。
歓喜天といえば、結願したばかりの阪急沿線西国七福神巡りの七社の中うち宝塚市の中山寺、清荒神清澄寺、箕面市の西江寺の三社にお堂がありました。
そんな流れとなったのも、きっと今年生駒市の宝山寺へ参拝したからではなかろうかと。
いずれにせよありがたいことに変わりはなく、一人興奮して手を合わせてきました。
そんな私をほっぽって、山へと入っていく三人(笑)
貝吹岩の看板の指す先に向かっているようです。
この一帯はちょっと面白かった。
興味深い木が沢山。
木々に覆われていた道から一転、目の前が急に開けました。
こちらの大きな一枚岩が貝吹岩のようです。
横から見たところ、上部の岩だけではなく下にも繋がっており相当大きな岩だということが分かりました。
ついつい大きな岩を見ると、磐座なのではと家族でソワソワしてしまいます(笑)
方角がイマイチよく分からなかったのですが、見渡せる範囲は奈良県でしょうか。
こうして山に囲まれた里山を見ていると、都会には無い安心感を覚えます。
都会は便利で刺激的で合理的ですが、それはこうして逆の世界があるからこそ認識できることであって、どちらが良い悪いではなく、どちらが自分の生活に合うのかどうか。
昨日、鍼灸院で交感神経と副交感神経の話しになり、都会が交感神経なら、里山は副交感神経に例えれるかと。
どちらもバランスが大事。
さて、元来た道を戻り三重塔まで下ってきました。
こうした風景を見ると、四季を感じられる日本に産まれることが出来てただただ感謝。
【開山堂】
先程の歓喜天がお祀りされていたお社にもありましたが、中央の瓦は鬼瓦ではなく人の顔のように見えます。
【身代わり地蔵】
境内をグルっと周って最後に本堂の秘仏を拝顔。
こちらは本堂前にあった水鉢のコスモス。
水鉢の色とコスモスの色が相まって、何とも言えない美しさ。
本堂では秘仏開帳に伴い、如意輪観音菩薩、弁財天、羅刹天、そして像に乗られた普賢菩薩騎象像と他にもたくさんの仏像が所狭しと並べられ、本堂内は仏像ワールド。
もちろん写真撮影は不可の為写真はありませんが、普賢菩薩騎象像の御朱印に姿絵がありました。
こちらがその普賢菩薩騎象像。
辰・巳年生まれの守本尊の普賢菩薩。
巳年生まれとしては是非とも頂きたかった御朱印。
そしてこちらは大好きな如意輪観音とせっかく参拝に来たのだからと、御本尊の阿弥陀如来。
更にはこれまた大好きな弁財天。
珍しく4つも御朱印を頂きちょうど最後のページ。
これも何かのご縁と一目で見て気に入った御朱印帳とお守り、そしてお香も頂いて参りました。
御朱印帳の表面は普賢菩薩騎象像。
そして裏面には、これはもしやここ最近の参拝で必ずお見かけする火炎宝珠?
普賢菩薩騎象像のお守りは一生のお守り。
お守りといえば、だいたい1年程で替えるのが大半ですが、こちらのお守りは一生涯持つことが出来るとお寺の方に教えていただきました。
ありがたし!
さて、岩船寺の境内を後にそのまま駐車場へと向かうかと思いきや
白山神社の看板。
目の前の方は歩き方ですでに楽しそう(笑)
白山神社は岩船寺の鎮守社となるようで、総本山は新潟県にある白山信仰の白山神社。
御祭神は菊理姫命。
横一列に並んでいる朱塗りのお社の中で、
こちらのお社だけは向きが異なり、ちょっと気になりました。
今回『がんせんじ 』の声が耳に残り、そこから参拝へと至りましたが、辰年・巳年の守本尊のお寺であり、普段はお目に掛かれない秘仏(それも如意輪観音、弁財天、そして守本尊の普賢菩薩)にお目に掛かれ、更には辰年・巳年のお守りは一生涯持てるお守りと、私にとってはどれもありがたいご縁ばかり。
少し前にラジオから流れてきた、ユーミンの『目に映る 全てのことは メッセージ♪』のワンフレーズ。
何十回となく耳にしてきたフレーズですが、私の中で『魔女宅の主題歌』の域を超えることはなく、ただ今回初めてこの歌詞の凄さに驚かされたばかり。
目に映る、耳にする、全てのことはメッセージ。
冬至であった昨日もそのような事が朝から連続して多発。
ただ、気付かなければ普段通りの日。
ただ気付いただけではどうしようもなく、気付いたならばあとは行動するのみ。
気付けばもう1ヵ月も前の参拝になりますが、改めて参拝させていただけて良かったと実感しております。
今年も残すところあと8日。
新年を気持ちよく迎えることが出来るよう、家を祓って、自身を祓って、最後の祓い清めはお世話になっている神社で祓って頂き2022年の総仕上げ。
今年はそう多くもない参拝ですが、それでも参拝させて頂ける環境に感謝です☆