シロンプトンでパンとお参りと

ブロンプトン(白)でふらりとお参り、そしてパン。

【兵庫/宝塚市】中山寺 奥之院 心願成就の石

12月初旬。

以前、阪急沿線西国七福神巡りで参拝した中山寺

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一目見た時から大好き!と感じたこちらの山門。

とっても清々しい空気が山門から吹き下ろしてくる感じが何とも言えず、これから何度も参拝したいと、山門をくぐる前から次の参拝に思いを馳せてしまいます(笑)

 

朝の8時とあって人とすれ違うことも数えるほど。
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今回の参拝目的は、前回参拝出来なかった奥之院。
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奥之院へと通じる道の手前に『日本最初の厄神明王』とあり、厄神明王を調べてみたところ愛染明王不動明王が一体化したものになるそうです。
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厄神明王をお祀りすることとなった発端は、応神天皇の御代に疫病が流行り、応神天皇との戦いに敗れた忍熊皇子の祟りではないかとのことで忍熊皇子の墳墓に使者を使わせたところ、一匹の白鳥が飛び出し中山寺奥之院にある大岩に降り立ったのだそう。

その大岩から清らかな水が流れ出し疫病がおさまったとのことで、忍熊皇子の御霊を厄除神として祀られたのが、厄神明王の始まりで日本で初めての厄神様になるそうです。

 

さて、いよいよ奥之院へ向けて出発!
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人影は2人ですが、今回は4名での参拝。

参拝仲間が増えて嬉しい限り❤
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舗装道路が終わったと思いきや、いきなり山道。
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前回中山寺へは着物で参拝しましたが、寺務所の方に時間があれば奥之院へ参拝予定だったと話したところ、『その恰好では無理です。』と笑いながら言われた意味がよく分かりました。

 

こりゃ無理(笑)
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途中夫婦岩があり、西宮市にある夫婦岩を思い出しました。
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shironpton.hatenablog.com

 

鷲林寺でふと思い出したのが、鷲林寺のとっても素敵な公衆トイレ。

ところが利用者のマナーの問題で、つい最近とうとう撤去されることになってしまいました。

shironpton.hatenablog.com

 

心ある方から寄進された公衆トイレですが、使用される方のマナー違反が多かったそうで、鷲林寺の住職さんも苦渋の決断だったそう。

皆が気持ち良く使う為には当然ながら配慮は必須。

我が家の近所では、利用者のマナーの悪さからバーベキューが出来なくなった場所があり、鷲林寺の公衆トイレも同様、一部の人のマナーの悪さで利用出来なくなるのはとても残念に感じます。

『我良し』の気持ちでは、平和は広がらないですね。

 

ずいぶんと話しが脱線してしまいましたが、中山寺の奥之院へと続く道。
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陽が射していた山道から一変して、辺りの空気が変わりました。

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山の水が枯渇しているのか、岩肌に水跡が見受けられませんでしたが岩の上部には不動明王

 

そばにあった立札。

【厄神明王 聖徳太子御修行の地】
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厄神明王不動明王愛染明王が一体化したものとありましたが、岩の上部にお祀りされているのは不動明王のみ。

どうも、奥之院にお祀りされている厄神明王は一般的な厄神明王とは違うようです。

 

日本の三大厄神明王は、

 

高野山の天野大社(和歌山県伊都郡

石清水八幡宮京都府八幡市

門戸厄神・東光寺(兵庫県西宮市)

 

で、三体を掘り上げたのは空海さん。

ただし、現存するのは西宮市にある門戸厄神のみ。

 

元々は嵯峨天皇が『愛染明王』と『不動明王』が厄災を打ち払う夢を見たことから、空海さんに厄除祈祷を命じたことが始まりとされているようです。

 

このことから、中山寺の奥之院にお祀りされている厄神明王はそれより以前のものであり、別物。

故に、日本最初の厄神明王とされているようです。

 

中山寺聖徳太子創建のお寺。

応神天皇との戦いに敗れた忍熊皇子、その母君の大仲姫、そして聖徳太子蘇我馬子との戦いに敗れた物部守屋の霊を鎮める為に建立されたとも伝わっているそうで、聖徳太子空海さん、不動明王、磐座(後程ご対面します)、物部守屋(ここ最近勝手にご縁を感じています)と、2度目の参拝で中山寺が好きな理由が色々と分かったような気がします。


道中、見えてきたのは私の大好きな岩と木の組み合わせ。

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石段を上がると、
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とても立派な磐座とご対面。
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その磐座の上には根の張った木。
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木の根元をズーム。
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久々に見る岩と木の共生に一人興奮!

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あとになって分かったことですが、こちらの磐座には宇多天皇が自彫りされた天神が描かれていたそうで、岩と木に興奮していて全く気付かず(^^;

 

その磐座のそばにはお地蔵様がお祀りされていました。
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こちらにまた参拝に来たいと思ったところ、のちほど私の勘違いが発端でまた同じメンバーで奥之院へと参拝出来ることに❤


願いは叶う?

ちょっと違いますね(笑)

 

奥之院の手前には鳥居があり、『武内宿禰 応神天皇 御座』とあります。
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応神天皇は奥之院の厄除神をお祀りされた方。

武内宿禰は360歳まで生きたとされるお方で、何故ここにお祀りされているのかと調べてみると応神天皇側として忍熊皇子と戦われ、負けた忍熊皇子中山寺の石の櫃に母上の大仲姫と一緒に埋葬されているのだそう。

参拝時には全く分からなかったことも、こうして参拝後に背景が分かるとより一層参拝が楽しくなります。

 

さて歩くこと50分。

やっと着きました。

 

【奥之院】

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【吾孫子弁財天】
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我孫子』と言えば、思いつくのは大阪市住吉区我孫子。ただ、漢字が違います。

調べてみたところ、『吾孫子』は中山寺の奥之院から頂上への領域の『吾孫子十二神所』と呼ばれる神域。

そして、その一帯には磐座があるということが分かりました。

ということは、奥之院の裏手のお山が御神体

これは次回の参拝時に是非お目にかかりたい。

 

【吾孫子弁財天】
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奥之院への参拝の前日、火炎宝珠について調べた内容をブログにアップした際、白蛇を頭上に頂いた宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)が出てきたタイミングでこちらのお姿。

目にした瞬間ビックリするも、ありがたい気持ちでいっぱいです。

 

夕焼けのようですがこの時点で朝の9時。
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境内には摂社が点在していました。
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モミジの絨毯に大はしゃぎだったこの方。私と下の名前が同じで星座も同じ。
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今回で三度目の対面ですが、随分と昔から知り合いのような気がします。

繋げて下さったYさんに感謝。

 

【五大龍王
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【吾孫子水神】
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分かりにくいですが、中央に石が積まれたものがあります。
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見渡したところ他に同様の箇所はなくここだけ。

 

水が出ている場所を見つけました。
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笹に覆われて見えにくいですが、水の源には不動明王
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それにしても見事だったこちらの紅葉。
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次回はどんな姿でお目にかかることが出来るのでしょうか。

 

さて、こちらは本堂前にあった心願成就の石。
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この中から好きな石を選んで本堂左手にある水で清め、乾かしたのち受付で僧侶の方に梵字を書いていただき、お守りとするもの。

 

奥之院の左手に水源はあったものの、『お願い石納め所』とあったことから、願いが叶った時、もしくは1年をめどに返却する場所であると早とちり。

更には、9時の時点で奥之院の寺務所が開いていなかったことから、中山寺境内の本堂のことだろうと、石を持って帰ってきました。

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ところが、本堂に着いて寺務所の方に伺ったところ、受け付けが出来るのは奥之院の寺務所のみ。

私達が参拝した9時には開いておらず、あとでHPを確認したところ寺務所の受付は10時。

ここで『残念!』とならず、『また参拝に来れるね。』と、四人みんなが同じ気持ちだったことがとても嬉しく。

 

ただ、そんなことになろうとは帰り山道では全く気付いておらず、行きと同じ山道を通って中山寺へ。

 

帰り道、行きには全く気付かなかったこちらの木が気になりました。
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赤字でこんなに大きく文字が書かれているのに、全く気付かないとは(笑)

 

このあとは、箕面市にある古民家を改装されたお店で沖縄の食材を使ったランチ。
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予想以上にハードだった奥之院までの山道。

朝出かける際にスニーカーを履いていたものの、急にハイキングシューズが履きたくなり急遽変更。

私一人張り切って山登りのような格好でしたが、『私一人がハイキングシューズで(歩きやすくて)ごめんなさい。。。』と感じた山道でした(^^;

 

次回の再訪に向けてお三方はハイキングシューズを購入されるそうで、またしても神社参拝のお仲間が増えたことがとても嬉しく。

予期せぬ久々のお山登拝となりましたが、楽しいと感じて頂けたようで良かったです。

 

頂上には磐座がありますしね。

私は再訪を今か今かと待ちわびております(笑)

 

みなさま、ありがとうございました☆