七福神参りの最後にやって来たのは、弁財天様と宝船が頂ける和田神社。
神馬の中央には結綿紋。
結綿紋とは?
綿(わた)を束ねたもので、神前への供物や婚礼での進物として慶事に用いられた。祝い品であることから瑞祥的な意義により家紋となっと思われる。
江戸時代の歌舞伎役者『瀬川菊之丞』の家紋として有名。
ちなみに、江戸時代の未婚女性の髪の結方も「結綿」と呼ばれた。
【出典元:【結綿】結綿紋一覧(ゆいわた):家紋のいろは】
【拝殿】
中央で楽しそうにしているお方は本日のジン友さん。
この後、拝殿前で鈴緒を鳴らそうとするとコロナの影響なのか撤去されており、代わりにあったのは、手をかざすと鈴の音がなる機械。
この機械で鈴を鳴らすや否や、ジン友が放った一言。
『これ、トイレのあれ(音姫さんのことです)やん。』と。
不謹慎なのかもしれませんが、そうでもないとは言えない音色(笑)
そんな中、ちょうど御祈禱が始まり、祝詞の奏上をありがたく拝聴して参りました。
御祭神は、七福神参り最後の弁財天様(市杵嶋姫大神)と造化三神の一柱である天御中主大神、そしてえべっさんの三柱。
和田神社のHPによると、淡路島に沢山お祀りされていたえべっさんが初めて本土に上陸されたのがここ和田岬であり、えべっさんがお祀りされた西摂最古の聖地になるとのこと。
えべっさんと言えば、西宮神社なイメージだっただけに新しい発見。
西宮神社のHPを調べてみると、一年に一度最も重要なお祭りである例祭を中心にして9月21日~23日の3日間行われる西宮まつり。
その最終日に行われる渡御祭は和田岬へ向けて幾艘もの船を旗や幕で飾り、海を渡って和田神社の御旗所へ。
その後、和田神社・三石神社・真光寺・柳原蛭子神社に参拝し、その行程が産宮参りと呼ばれるものになるようです。
この西宮まつりで、本土最初の和田神社のえべっさんと、日本全国のえべっさんの総本社である西宮神社のえべっさんが繋がるのですね。
【猿田彦社】
道開きの神様の猿田彦神と、芸事を司る神様の天宇受賣神様へお参り。
こちらは御祭神の一柱である弁財天様の銅像。
和田神社の市杵嶋姫大神(弁財天)は、平清盛が広島の厳島神社より勧請したとされているようです。
参拝時には何なのか分からなかったこちらの注連縄のかかった石。
気になったので写真に撮っていましたが、祓社になるそうです。
こういった形の祓社を見るのは初めてかもしれません。
それ以前に、『石=祓社ではない』という私の思い込みで、気付いていなかっただけなのかもしれません。
さて、いよいよ最後の授与品。
七福神を乗せる宝船がいただけるのは、ここ和田神社だけ。
宝船を組み立てて完成!
めっちゃえ~やんかー!
(後ろに見えるのは、観心寺でいただいた弁財天。七福神が揃った暁には息子へプレゼント。)
念願叶っての七福神&宝船。
七福神巡りは『七難即滅・七福即生』で七つの災いから逃れ、七つの福徳が授かるありがたい御利益。
絵馬や御朱印を集める風習は庶民の身近な娯楽として江戸時代からあったようで、その中でも七福神参りは大ブームだったそう。
時を過ぎること数百年。大ブームとはいかないまでも、現代でもこうして七福神参りが出来ることはとてもありがたく、いつの世も人々が願う根本的な事は変わらないのかもしれません。
2023年が良い年となりますように。
その為に出来ることは、日々精進。