娘と二人、阪急電車に揺られやって来たのは私の大好きな場所。
地下からの連絡口を出るなり目に入って来た左の看板。
『羽衣』の文字。
羽衣といえば、先日の参拝時に気になったキーワード。
これはいよいよ能デビュー!?かと息巻いていたのですが、あいにくと毎週続くよ自治会デーであえなく断念。
『羽衣』気になります。
今回で3度目の参拝。
大好きとしか言いようがない湊川神社。
(今日は娘を連れてきましたよー!)
境内の稲荷神社は屋根の葺替えと社殿の塗り替えで参拝は本殿になるようです。
(我が家も屋根と外壁の塗装を終えたばかり。こんなとこでも親近感❤)
今回の参拝の目的は、湊川神社の新春祈禱で頂いた絵馬奉納。
今年受験生になる娘用にと絵馬を置いていたものを奉納して参りました。
こちらは以前にも気になった楠公さんの殉節地。
以前は近くに寄れないのかと思っていたのですが、お一人側に寄られている方がおりこれ幸いと側に寄ってみることに。
門扉前にある立札の下の方に、『門内拝観をご希望されます方は神符授与所までお申し出下さい。』とあります!
まさか中に入れるとは思ってもいなかっただけにビックリしましたが、早速授与所へと申し込みをしに行くことに。
この日はゴールデンウイーク中日、大安、戌の日、そして晴天ということもあって参拝中はひっきりなしに御祈祷や参拝をされる方でとても大賑わいの境内。
そして案の定、宮司さんも大忙し。
更には授与所も大賑わいで、今日の拝観は無理かと思っていましたが『30分程お待ちいただけるのであれば。』とのことで、拝観させて頂けることになりました!
門扉内の写真撮影は禁止とは書かれてはいないものの何となく憚られ、写真は一枚もありませんが、宮司さんより色々とお話しを伺うことが出来ました。
門扉内は境内とは全く雰囲気が異なり、体感温度もグッと下がります。
七五三やお宮参りで賑やかな声に包まれた境内とは打って変わって、門扉内は静寂そのもの。
防音壁で遮られている訳でもなく、この違いには少々驚きました。
辺り一面は、境内を一歩出れば市街地とは思えないくらいに木々が豊かで見える範囲だけでも面白い木がチラホラと。
宮司さんのお話しでは、大半の木々が楠になるのだそう。
元々楠が多い一帯だったのか。
それとも、楠公さんが殉節された地故に楠が生えるようになったのか。
こちらは授与所の側にあった兜。
翌日の5月5日は端午の節句。
我が家にはお雛様はあっても兜はなく、ただこんな日に限ってお財布の中にはほんのわずかの現金しかなく、1,000円の豆兜を買うのすらも危ぶまれるお財布状況(笑)
そんな私の様子を横目で見ていた超現実的で倹約化な娘に『楠公さん持ってるからいーやんか!』(一番左の置物です。)と言われ、泣く泣く豆兜を諦めてその場を後にしました。
こちらは宝物館側にあった石と木。
宝物館は無期限休館中と案内がありまたいつの日か。
こちらは参道沿いにある何度目を通しても泣けて仕方がない楠公さんの一代記。
その中に、先程拝観させていただいた殉節地の記述がありました。
『七生報国』
何度生まれ変わっても、正当なる天皇への忠誠を誓われた楠公さん。
この熱い思いはどこからやってくるのでしょう。
最後に楠公さんの御墓所へとお参りさせて頂き、こうしてブログを書いているこの瞬間にも湊川神社へと思いは募ります。
この後、お昼ご飯を求めに南京町目指して歩いていると美味しいインドカレー屋さんを見つけ、他にもその日に必要なものが面白いタイミングでどんどん見つかり、これは楠公さんパワーなんじゃないのかと一人大興奮。
娘が探していたものが見つからず、的を絞って向った先にはそもそもお店すらなく、諦めて駅へ向かおうとしたタイミングで目の前にドンピシャなお店。
一見、良くない状況にも必ず意味があり、そう考えていくと思っていたように事が運ばない方が最終的に望む形になっていたりもします。
そもそも、自分の狭い範囲(思考や行動など)の中での最善は果たして最善なのであろうかと。
きっともっと良い形があるにもかかわらず、そもそもその『もっと良い形』を知らないが故に想像すらできず、自分の知っている範囲での最善を良いこと、正しいこととしているだけに過ぎません。
自分が思っている以上に自分自身の可能性は広く、思考を取っ払えば可能性は遥か無限大なのではなかろうかと、結構な年齢になりましたがここ最近思うようになりました。
いつの頃からか、気付けば自分を卑下する言葉に違和感を感じるようになりました。
思い起こせば、長年『私なんか~』が習慣化していたような気がします。
自分自身を卑下することが当たり前で、自信のなさから自分への保険をかけるかのように無意識に口にしていました。
ところが、いつの頃からそれを口に出そうとすると、『失礼やないの!』と、自分自身であるはずなのに『私に対して失礼や!』というもう一人私のような存在を感じています。
一言お断りしておきますが、ジキルとハイドではありません(笑)
私は私のなすべきことを諦めず、そしてその思いは我が子に受け継いでいきたい。
諦めないことからまず一歩。
湊川神社さんで難関突破守りを購入した娘。
何事も最後の瞬間まで諦めず、悔い無き人生を歩んでいって欲しいと思います。