六甲ロックガーデンを高座の滝から登り、下山した先は保久良神社の梅林でした。
チラホラと梅が咲いており、花見ならぬ梅見で、木の麓ではすでに宴もたけなわなおじさま方が梅と同様チラホラと(笑)
そして、こちらの木。
座ったベンチの目の前。どこまでも広がるような枝ぶりに目を奪われました。
梅林と保久良神社の境内は繋がっており、気になる岩がゴロゴロと。
私の心は花より団子ならぬ、梅より岩!(笑)
岩があるからなのか、枝の様子がなんだかおかしいというか不自然な気がします。
特にこの岩の上部にある枝。
この岩の頭上から、いきなりねじり上がったのかのような形状です。
岩を避けて枝が伸びるのはなんとなく想像できるのですが、雑巾絞りのようにこのねじれた枝は見てビックリでした。
こちらの岩のエリアは梅林からほんの少ししか離れていないのですが、ここだけは異空間のよう。
そして、本殿裏手にあるフェンス越しのご神体。
『神生(かみなり)岩』
本来であれば、こちらの鳥居より参拝となるのですが、登山道の終点が保久良神社の境内裏手だった為、順番前後の最後にくぐった鳥居です。
気になるものが右下にズラリと。
右手に見える黄色の橙は柑橘類でしょうか。
左手には桃色の梅。
そして、気になるズラリは干支の置物でした。
拝殿
御祭神は
・須佐之男命
・大国主命
・大歳御祖命(オオトシミオヤノミコト)
・椎根津彦命(シイネツヒコノミコト)
境内に系図があり、大歳御祖命がスサノオノミコトの子供であることが分かりました。
狛犬さんは、ちょっと厳めしいですね。
こちらの保久良神社、境内の至る所に大きな岩がたくさんあり、古代の人達の祭祀場だったようです。
更に立て看板によると、こちらの『立岩』は人々が神様に祈る為に立て起こした祈願岩になるそうな。
社務所を見ると開いている気配もなく、どうやら麓にある鷲森八幡神社が兼任されているようです。
帰りは阪急岡元駅から一駅、車を停めた芦屋川駅まで電車に乗る予定なので立ち寄ることに。
狛犬さんの素朴な感じが好みでした❤
『磐座 三交岩』
とありますが、一体どこにその痕跡があるのか辺りを見渡せども見つからず、
この立て看板の裏手の杜を見ると、なんだか意味ありげな岩が見えました。
それでも三というからには三つ欲しいところですが見あたりません。
ここからは境内裏手からの参拝となった為、順不同ですが
手水舎
気になったこじんまりとした鳥居。
鳥居の高さが低いので、自然と頭が下がります。
八代龍王がお祀りされていました。
漢字は異なりますが、八大竜王と同じだと思います。
そして、そのまま右手の杜に誘われるかのように鬱蒼とした杜に入っていくと、
先程、三交岩の立札から見えていた岩がありました。
気になります。
もうこうなると進むしかありません。どんどん先に進むと、
すごいエネルギー!
怖い気持ちが半分、でも知りたい!見たい!気持ちが勝りました。
木も気になるのですが、斜めにせり立つ大きな岩が見えそちらに向かいます。
恐る恐る近付いてみました。
下に回って見ると、大きさが更に良く分かります。
この岩が最高!でした。
上に登っても良いのだろうか・・・。
と少し悩んだものの、岩に手をつくと先程までの不安はいずこへ。座った途端、そのまま気付けば仰向けに。ずーっとそのまま空を見上げていたくなるような、包まれるような感じがしました。
こうやって、今ブログを書きながらも、すでに心はこの岩の元へと飛んで行ってしまいます(笑)
そして、帰ってきてから調べて分かったことですが、こちらの岩が三交岩の一つだったそうで、残り二つの巨石と合わせて三交岩となるそうです。
こちらの杜で今まで聞いたこともない鳥の鳴き声を聞きました。
その鳴き声が一層神秘的で、少し怖いような、安易に踏み込んではいけないような、でももっと居たいような・・・。
なんとも形容しがたい不思議な感覚でした。
もう少し散策したかったのですが、日も暮れ始めてきており、後ろ髪をひかれつつ保久良神社を後にしました。
あの朱色の鳥居に立ち寄らなければ知ることもなかった杜。
近いうちに、また必ず来ます!