シロンプトンでパンとお参りと

ブロンプトン(白)でふらりとお参り、そしてパン。

【三重県/志摩市】上之郷の石神 岩と木

倭姫命の遺跡をあとに一人で黙々と歩いていくと、左手に鳥居が見えてきました。

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【上之郷石神】
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鳥居をくぐるとすぐ目の前には真新しい立札と、注連縄を張られた石があちらこちらに点在しています。
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となると、やはりありました。

根の張った木。
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木と岩はセット。

先日なんの拍子だったか、ふと木と岩の組み合わせが木花咲耶姫(このはなさくやひめ)と石長比売(いわながひめ)なのではないかと気付きました。

 

日本神話に出てくる邇邇芸命木花咲耶姫と石長比売が姉妹揃って嫁がれるシーン。

にもかかわらず、邇邇芸命は石長比売はお里へと返されてしまいます。

二人揃って嫁がれたことには意味があり、木花咲耶姫に象徴されるのは美しさ、そして木の花が咲くように栄えること。

石長比売に象徴されることは、岩のように不変であることから長寿。

ただし、石長比売は返されてしまった為に、邇邇芸命は長寿を手に入れることは出来ず、その子孫も短命であったとされています。

 

因みに、古事記日本書紀等に記述されている石長比売は器量が悪いとされていますが、先日参拝した東寺で偶然見つけたこちらの絵。

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食堂で拝観無料の絵画展が催されており、『一番素敵や❤』と思ったこちらの絵は石長比売でした。

木花咲耶姫の絵も飾られており、きっと姉妹揃って別嬪さんやったのではないのかと勝手に想像しております。

神話・菩薩 | 草場一壽公式サイト

 

まさか上之郷の石神を参拝時に、ブログの内容がこんなことになろうとは思っても見ませんでしたが、石(岩)と木はエネルギー循環装置。

shironpton.hatenablog.com

 

そして、木花咲耶姫と石長比売。

面白い発見でした。

 

さて三重県での参拝もお次で最後。

つづきます!

【三重/志摩市】倭姫命の遺跡 千田の御池と稲

さて、伊雑宮をあとに宮司さんに教えて頂いた通り道なりに進んでいくと、ちょっと気になる場所があり寄り道です。

 

【伊佐波登美命鎮座地】

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御祭神は伊佐波登美命、伊弉諾神伊弉冉神の三柱。

 

伊佐波登美命(いざわとみのみこと)は初めて聞くお名前です。

早速Wikipediaで調べてみると、

 

倭姫命皇大神宮の朝夕の御贄を奉る地を探して志摩国を訪れたとき、伊佐波登美命(いざわとみのみこと)が出迎えたとする。

【出典元:伊射波神社 - Wikipedia

 

鳥居の横には『千田の御池』の立て看板。
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奥に見えるは先程の伊雑宮よりもこじんまりとしておりますが、木の根元が膨らんだきんちゃく楠。

 

こちらはびっしりと記載されておりますが、先程の伊佐波登美命(いざわとみのみこと)の記述に繋がる箇所がありました。

それは、田と稲。

天の真鶴が天の稲穂を口先に携え飛来した際、落とした種を倭姫命が先程の千田の御池に種つぎをされ、その年は豊穣であったとのこと。

そこから日本国中へとその種を広められたことによって米穀豊かな国となり、諸国の神社八百万神へお供えをする始まりになったと記載がありました。
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こちらはその倭姫命の遺跡とされている場所。

倭姫命の遺跡】
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先程の案内板によると、大正時代に楠(後ろ手に見える注連縄をかけられた枯れた楠)を樟脳用に切り倒した際、その根元を掘ったところ天井石(枯れた楠の手前にある平たい石)が現れ、その下から鏡や勾玉などが発見され倭姫命の遺跡だったのではなかろうかと。

ただ、その際掘り出されたものは持ち去られてしまい、更にはこの地の鑑定は官憲に封じられてしまった為、詳細は不明なようです。

 

倭姫命といえば、以前参拝した京都市にある西院野々宮神社の御祭神は倭姫命

shironpton.hatenablog.com

 

以下、西院野々宮神社のHPからの抜粋です。

西院野々宮神社は、伊勢神宮の斎王に選ばれた皇女が伊勢へ赴かれるまでの間、心身を清められるための潔斎所である「野々宮」が築かれた聖地で、各地に残る「野々宮」の名称はこの地が発祥とされています。現存する斎宮の中で最もその風情をとどめるといわれるお宮です。

www.kasuga.or.jp

 

思わぬところで倭姫命の足跡と功績を知り、改めて日本という国の豊かな水、そしてその水がもたらす水田、そして豊穣の証である黄金色に輝く田の奇跡に気付きました。

 

毎日当たり前のようにお米を食べれる環境におりますが、それは当たり前ではなく、当時より今まで繋いできて下さった日本の祖先の方々の賜物であり、そんな大切なことを日々何の不自由もなく口に出来ていることから、当たり前過ぎて見失っていました。

 

大切な事は日々の中に。

 

次回の伊勢神宮への参拝の際には、是非別宮の倭姫宮へご挨拶に伺おうと思います。


さてさて寄り道が思わぬ勉強となりました。
次こそは、目的地の上郷の石神へ。

つづきます!

【三重県/志摩市】伊勢神宮 別宮 伊雑宮

おかげ横丁の人だかりでどうにも人当たりをしてしまったのか、既に家族全員お疲れモード(笑)

そんな中、次なる目的地は伊勢神宮 別宮の伊雑宮

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(よくよく見ると同じ格好をしている男子チーム(笑))


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この鳥居の前に立った瞬間、想像以上の境内に感無量。
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鎮守の杜がとっても豊か。
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先程までのお疲れモードが嘘のよう。

どんどん呼吸が整ってきます。
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こちらは井戸のようです。

水が豊かであれば、木々も豊か。とても気持ちの良い境内です。
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中心の木が気になりました。
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伊雑宮
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伊雑宮から歩いてきた参道を振り返る。
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気になる木々。
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極めつけはこちら!
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御朱印を頂く際に社務所で教えて頂いたのですが、こちらの木は楠。
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足元がぽってりとしており、この姿形から巾着楠と呼ばれているようです。
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社務所の右手にも同様に楠。

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巾着の大きさは左側の楠には及びませんが、それでも両脇の楠に守られるかのような社務所の佇まいに惚れ惚れとしてしまいました。

 

ロープ以降は禁止区域となっておりますが、気になる木がすでに目の前にあり入りたい(笑)

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こんな見所満載の木ばかりで、先程までの不調はどこへやら。

病は気から。木、気。

 

こちらの境内にある勾玉池そばの木は、話しかけているかのような出で立ち。
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そばには岩がありセット。

 

水が濁っておりますが、まさに勾玉形の池でした。
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最後に圧巻の巾着楠をもう一枚。
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こちらは、『木の写真を撮る私を覗き込む息子』を撮る娘の一枚(笑)
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伊雑宮、想像以上に素晴らしい境内でした。

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御朱印を頂く際、境内地図で気になった『上之郷の石神』の場所を宮司さんに伺い、そこから、波動、音波、水分神社、縄文、御神木、伊雑宮の二本杉、大橋努氏、更には私の地元高槻市の話しから今城塚古墳の話しへと繋がり、ちょうどこの日の2日前に今城塚古墳へ行ったばかり。(というか、サニーサイドでパンを買ってお隣の今城塚古墳でお昼を食べただけなのですが^^;)

 

興味のある話しが尽きることはなく、気付けば家族は車へ撤収(笑)

家族にすれば『また私の病気が始まった・・・。』で、車でお昼寝やお菓子タイムで各々楽しんでおりました(笑)

 

宮司さんのお話しから、伊勢神宮でのお勤めは、別宮も含めおおよそ3~4年で任地が変わるとのこと。

以前は内宮でお勤めされておられ、こうして参拝客の方と時間を気にせずゆっくりと喋れることは内宮では考えられないと仰っていました。

出来ればお尋ねくださった方には丁寧にお伝えしたいものの、内宮の参拝客数を考えるとさすがにそれは無理だとのことで、致し方ないですよね。

 

それにしても、本当にお話しが楽しかったです。

あまりに話しに熱中し過ぎて、御朱印代をお渡しするのをうっかり忘れてこのあとまた戻ってくるのですが、1日に2度も伊雑宮の鳥居をくぐれたことがありがたく。

 

さてこのあとは、予定を変更して境内地図で気になった『上之郷の石神』へ。

家族は車中。

一人でいざ参らん!

 

つづきます。

【三重県/伊勢市】伊勢神宮 内宮で神馬 草新号

3月上旬の曇天の日の週末。

昨年も見事な曇天の上に雨まで降り出してきた参拝でしたが、今回も前日までのお天気が嘘のような曇天(笑)

 

五十鈴川といえばの伊勢神宮 内宮へと参拝です。

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息子が『なんだこれミステリー』という番組が好きで、その中で昨年伊勢神宮が特集されていたとのこと。

『ここは行っとかなあかんって言ってた!』と教えてくれた場所がこちら。

 

【瀧祭神】
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五十鈴川の神様であり水の神様。

そして、内宮の主祭神 天照大御神に要件を取り次いでくれる神様ということを今こうしてブログにしながら知った次第であります(笑)

 

さてここからは、参道の木々に興奮しながら私の大好きな風日折宮へと向かいます。
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風日折宮へと渡る橋のそばにある二股の木。
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【風日折宮】
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この一帯の木々はとても力強く感じます。
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そして正宮はあまりの人の多さに写真はやめて、ただひたすら今年も参拝できたことに感謝。

こちらは天照大御神の荒魂のお祀りされている荒祭宮の手前にある木。
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こちらの木は行き交う方々が触れておられ、傍から見ていると挨拶しているかのよう。
『今年も来ました。』『ようきたな。』みたいな感じ(笑)

荒祭宮も沢山の人で写真はやめて、ご挨拶のみ。

 

唯一、誰もいなかった池のそばで一休み。

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あっという間に鯉がワラワラと池のほとりに集まりだし、大歓迎を受けました(笑)

 

そして、今回の参拝はこの為にあったのではないかと思われる出会いがこちら。

神馬。
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伊勢神宮の神馬は皇室から牽進されるようで、草新号は2018年に内宮へ。

もうこのお馬さんが恐ろしく格好良すぎて、一気にテンション上がりました!

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お馬さんの後ろ姿を見送りながら、『馬の尻尾って髪の毛みたいやなー。』とは息子。

『女の子の髪型のポニーテールは、ポニーは馬で、テールは尻尾。だからポニーテール。』とは私。

これぞ生きた勉強(笑)

 

さて境内を一周ぐるりと回って、こちらは娘が撮影した五十鈴川
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ブログの一番初めの五十鈴川は私の撮影。

同じ川とは思えません。。。

 

こちらは紅白の梅と国旗がはためいて、これぞ日本な一枚。
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さてここからは、子供達が楽しみにしていたおかげ横丁でのお楽しみ。

好きな物を食べる!
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お醤油ソフトがメチャクチャ美味しかった❤
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久し振りにおかげ横丁で思いのほか長居してしまい、それはのちの体で痛感することになるのですが、一年振りのお伊勢さんはコロナの影響も落ち着き、活気に満ち溢れていました。

 

その中で行きも帰りも気になったのが一人の托鉢の僧侶の方。

帰りに見かけたら喜捨しようと歩いていると姿が見え、息子も一緒に行ってみたいとのことで息子は初めての喜捨

その場を立ち去ろうとすると、私と息子に一人づづ言葉をかけて下さいました。

 

これがビックリしたことに二人共にドンピシャリな言葉で、おかげ横丁で緩みまくっていた背筋がピンと伸びた感じ。

話される時は眼を見てではなく、頭上を見るかのような視線で話しをされていたのが印象的でした。

 

息子にとっての初めての喜捨はとても印象深い出来事になったようで、次回もまたしたいとのこと。

貴重な経験をさせて頂けたことに感謝☆

 

お次は、長年参拝させていただきたかった別宮へ。

つづきます。

【兵庫/宝塚市】中山寺奥之院 心願成就の石 リベンジ!

2月中旬。

サン友御三方と共にやって来たのは、前回達成できなかった中山寺でのミッション。

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shironpton.hatenablog.com

 

奥之院で頂ける心願成就の石。

前回、石に文字を入れることなく下山してしまった為、再度石を片手に奥之院目指して登拝です。

 

この日は月に一度のご本尊開帳の日。

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奇しくもそんなありがたい日に参拝させて頂けることがとても嬉しく、まずは本堂で御本尊にご挨拶してからのスタートです。

 

まず一つ目のポイントの夫婦岩にやってきました。
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途中、樹形が変わって来たかと思うとお山の状況が一変。
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二つ目のポイント。

【厄神明王 聖徳太子御修行の地】f:id:roy-7303-pkbs:20230222214803j:image

そして三つ目のポイント。

宇多天皇御自彫天神】
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真ん中にバッチリ彫られていますね。

 

さて、ここまでくればもうゴール。

1時間弱で奥之院へ。
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奥之院の寺務所は10時から。

まだまだ時間に余裕がある為、ベンチでちょっと休憩。

その際、サン友のお一人Yさんがおもむろに出してきたものは、
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前回持って帰ってしまった心願成就の石を入れる袋!
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それも全部手作り。

表の刺繍すらも全て手作り!

素敵☆

 

袋の上にあるひらがなで書かれた和紙にはお香が入っており、これは私がとある方から購入したお香のおまけの塗香

石も塗香も袋にちょうど入る大きさ。

計ったかのような事の運びに、感じるのはありがたいの一言。

 

さて、ここからは本日のもう一つのミッション。

奥之院裏手にある磐座を目指します。

磐座への標識はない為、事前にネットで調べていたルートをまずは探しに行くことに。
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こちらの祠の右手に標識はないものの道があり、先を進んでいくと標識が見えてきました。
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何かありそうな気配の木々。
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更に進んでいくとお目当ての白龍大明神の標識がありました。
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大きな岩が早々にお目見え。
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あちらこちらに点在しています。
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どんどん登っていくと、点在していた岩とは別格の大きな岩が見えてきました。
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果たしてこれは自然な切り口なのでしょうか。
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そばには五神の窟(中の神所)とあります。
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後ろに回るとこれはどう見ても明らかに切り口が綺麗な直線で、果たしてこの大きな岩はどのようにしてこんな形になったのでしょう。f:id:roy-7303-pkbs:20230222214756j:image

色々と想像をかき立てられます。
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少し後ろ手には、私が勝手に名付けている木と岩の共生装置。
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一人興奮して岩ばかり撮っていたところに、下からYさんが。
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岩に夢中でゴメンナサイ(笑)

ただ、この辺りから私のスイッチが入ってしまい、一人でずんずんと進んだ先に感じる気配。

この木が素晴らしかった!
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反対側から見た木。
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岩もしくは祠の裏手にはビックリするような木が控えていることが多く、今回も多分に漏れず。

必ずしもそうではないのですが、今回のような木を見つけるとどうしても磐座とセットのような気がしてしまいます。
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更に奥に入ったところに、『伝説の山 我孫子の峰』とありました。
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奥之院の境内に『吾孫子弁財天』があり、『吾孫子』は中山寺の奥之院から頂上への領域の『吾孫子十二神所』と呼ばれる神域。

白龍大明神の磐座があったことからもまさにこの地が神所。
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十二神所のうち五神所(白龍大明神)は見つかりましたが、あと七神所は一体どこにあるのでしょうか。

そんな中、雨がパラパラと振り出しこれ以上奥に進むのも心配で、ひとまず下へ降りる道を辿ります。

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そんな中、探していた黒八大神の標識を見つけました。
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先程の白龍大明神と同様、早々に大きな岩が見えてきました。
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【黒八大神】

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上へ上がれるよう足場が設けられていますが、縦横にも幅が狭く、歩く際には注意が必要です。
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【七神の窟(上の神所)】
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黒八大神は七神の窟とあり、先程の五神の窟(白龍大明神)と合わせると十二。

ビンゴ!です。

 

案内板には『山を司る龍神様~』と記載があります。

龍神様=水神様だと思っていましたが、そうではなさそうです。

そして、気になるのは先程の白龍大明神が五神の窟(中の神所)に対して、ここ黒八大神が七神の窟(上の神所)。

 

五と七

中と上

 

とくれば、三と下があっても良さそうなもの。

調べてみるとありました。

三神の窟(下の神所)は中山寺の奥之院にあたるようです。

(出典元:兵庫
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磐座の上部からサン友御三方を望む。
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雨で早々に退散予定でしたが、予定していた2ヶ所の磐座に参拝出来て2つ目のミッションクリア。


寺務所の開く10時も過ぎ、今回の一番の目的、心願成就の石のお守りの完成に向けて奥之院へと戻ることに。f:id:roy-7303-pkbs:20230222215815j:image

前回選んだ石を奥之院左手にあるお水で洗い清め、そして乾かしたのち寺務所へ。
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あとはこちらの工程通り、僧侶の方に梵字を入れて頂き(文字は金か黒かを選ぶことが出来ます。)奥之院で石に願いを込めて完成。

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一年をめどに、石をお返しに再度奥之院へお参りです。
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願いは沢山あるけれど(欲の塊です)、本当に叶えたいのかと言えばいずれも絶対ではなく、ただ昔に願っていたことは、形は違えどもおおよそ叶っていることに、今日別件で参拝した帰りに気付きました。

 

・通勤が便利

・福利厚生が整っている

・有名企業

・お給料が良い

 

などなど、所謂条件だけで決めた就職先。

気付けば子供の頃願っていたこととは全く異なる、頭で考えたより良い条件に適った就職。

となると、心で思う(願う)ことは蔑ろ。

 

『どうせ、(お金がない、学歴が無い、時間がない、などなど)だから出来ない。』

 

一見正しいようで、でもよくよく心の奥底を覗いてみると、そこには自分に対する言い訳が沢山潜んでいました。

 

働くことは大好きでしたし全く後悔はしておりませんが、きっとあのままでは私の何かが破綻していたのかもしれません。

もしかすると、そうではなく、ただひたすら上を求めて楽しく生きていたのかもしれませんが、今の私には出会えなかった事だけは事実。

 

何が正しくて、何が間違っているのかなんて本人にすら分かりません。

ただ一つ言えることは、自分が納得して選んだ道を歩めるかどうか。

 

心願成就の石に込めた思いは、一年後にはどうなっているのでしょうか。

一年後の登拝が今から楽しみで仕方ありません。

その際は、また同じメンバーで登れたら嬉しい!

 

一人での楽しさとは違った、思いを共有できる方との参拝。

これは病みつきになりそうです(笑)

【大阪/高槻市】神峯山寺 元三大師のお札

昨年に引き続き、地元高槻の神峯山寺へいただきに上がったのは元三大師のお札。

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shironpton.hatenablog.com

 

お札には番号がふられており、今年の番号は369。

(語呂合わせがミロクででなんか嬉しい❤)

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お札の右下には500の分母。

昨年のお札は200でしたので今年は大増刷!

お札をいただきに上がる方が増えたのでしょうか。
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昨年は年明けから家族の誰かが常に不調で、防御力がいかに大切かということを痛感した年でした。

 

見える部分の防御力は衣食住で。

見えない部分の防御力はお札や御祈祷など、見えない・分からないからこそ、おろそかには出来ないと実感した2022年。

 

季節に応じた体のメンテナンスに、その体を休める家のメンテナンス。

人間に衣替えがあるように、家にもその季節に応じた設え、対応があり、対象は変われどやるべきことは同じ。

 

当たり前のことかもしれませんが、自然と呼応して生きていくことが何よりも自然で、季節を感じ、季節に合わせ、自然を感じながら生きていくことが一番無理のない生き方だということが、やっと肚でわかりました。

 

若い頃は力任せでどうにか出来たとしても、やはり歳を重ねるにつれて、いつまでも力任せにねじ伏せることは出来ないと感じています。

 

こうして一年を通してやるべきことが明確になると、自ずと家や自分に向き合うこともになり、改めて日々の積み重ねがいかに大切かということに気付かされます。

 

大事な事は、どこか遠くへ行かなくとも、難しい苦しい行をしなくとも、今目の前にあり、そのことに気付けるかどうか。

 

大難を小難に、小難を無難に。

 

その為には日々をいかに生き、どう積み重ねていくのか。

今日から3月。

今年は色々と変化のある年になりそうです☆

変化を恐るることなかれ!(←自分へ(笑))

【大阪/茨木市】竜王山宝池寺 火渡り修行

いつもお世話になっている茨木市竜王山にある宝池寺さん。

火渡り修行体験があると庵主さんに教えていただき、参加させて頂きました。

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この日は雪は降らなかったものの、残雪がありそしてお山。

なかなかの寒さの中でしたが、それでも沢山の方々が来られており200名は越えていたようです。

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今年の干支、癸卯にぴったりな雪で作られたウサギさん。

癸が凍ったウサギ。

そんな寒い中でも、護摩が始まるとともに熱気と燃え上がる煙に包まれ、護摩を見るのは初めてではないのですが、今回の護摩ほど生きていると感じたことはありませんでした。

法螺貝と御経、そして御真言に呼応するかのような立ち昇る煙の姿。

その姿はまさに龍の如く。

縦横無尽に飛び回り、生きている龍を目にすることがあればまさにこのような姿だったのではないかと。

 

そのことを感じたのは私だけではなく、帰り道主人と息子と三人一緒に出た言葉は、

『あの煙生きてたよな!』と。

 

ノンスピの主人ですらも、煙が龍にしか見えなかったと。

とても素晴らしい空間に居れたことが、ただただありがたかったです。

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一般の方は火を消した後を、行者さん(山伏さん?)の誘導の元修行させて頂きます。
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息子、あまりの寒さに指先を丸めるの図(笑)

 

以前、火渡り神事に参加させていただいたお寺では、生理中の女性は参加できない旨その場でお話しがありました。

今回庵主さんに伺ったところ、宝池寺さんは生理中でも参加出来るとのこと。

庵主さん自身が女性ですので、『私が女性なのにそれが理由で出来なかったらね(笑)』と茶目っ気たっぷりにお話し下さいました。

 

私は庵主さんの、こんな気負いのない気さくなところが大好きです。

境内のこちらの掲示物にも庵主さんのお人柄が表れています。
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今年に入り、息子が庵主さんに護摩祈祷をして頂く機会に恵まれ、そのお陰で思うような結果になったと早速庵主さんに息子が連絡したところ、

 

『祈祷だけでは望む結果は得れない。』

『それは本人の頑張り、努力あってこそのこと。』

『これからも努力して下さい。』

 

と連絡があったと息子から聞きました。

 

何事も自分が決めて自分が努力しなければ良い結果には繋がらず、それを息子に分かりやすく教えて下さった庵主さんには感謝の気持ちしかなく、こういった機会を頂けたことに本当にありがたく感じました。

 

こちらは火渡り修行が終わった後の風景です。

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先程の大勢の人や熱気は嘘のよう。

しんと静まり返った中で、黙々と作業をされておられました。

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宝池寺さんでは月に一度のご縁日があり、護摩木に願い事を書いて祈願して頂くことが出来ます。
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宝池寺さんのある竜王山はハイキングも楽しく、来月のサン友とのお山探訪は竜王山を提案したところ即決。
今から3月の参拝&ハイキングが楽しみです☆