シロンプトンでパンとお参りと

ブロンプトン(白)でふらりとお参り、そしてパン。

【大阪/和泉市】安倍晴明の母君の里 信太森葛葉稲荷神社

『北信太』と書いて、『きたしんた』と呼んでいたのは私。

正しくは『きたしのだ』。
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ひっさしぶりの一人輪行

4月に予定していたサン友との参拝が2つ共流れ、娘との参拝も延期。

このまま4月はノー参拝かと思っていた矢先、明け方にとても印象的な夢を見ました。

 

愛車のブロンプトンに乗って、吸い込まれるように着いた先にはとても大きな木の根元。

空一面を覆うかの如く枝葉が広がり、幹は今まで見たこともない太さ。

その幹の根元にブロンプトンに乗った私が吸い込まれるかのように。

 

そこで目が覚めました。

そして、浮かんだ神社が『信太森葛葉稲荷神社』

以前、安倍晴明神社を参拝した際に調べて知った神社。

安倍晴明公の母君が御祭神の神社です。

 

shironpton.hatenablog.com

 

いつかは参拝に伺いたいと思いながらもなかなか機会が訪れず、そんな中印象的な夢を見た後、私が長老と呼んでいる木から『(先方に)話しはつけてある。』と言われ、果たして話しをつけてあるのは一体どこのどの木なのかと(笑)

そんな中、タイミング良くオフの日があり何も考えずに自転車にまたがりひとまず駅へ。

電車に揺られること1時間。

着いた北信太駅から走ること2分程。

遠目から見てもわかるこちらの樹勢!

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これはもう、参拝前からただならぬ気配。
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神さまの名前がびっしりの境内図!
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葛葉稲荷神社の伝説とあり、安倍晴明公の母君と父君のなれそめから、安倍晴明出生のお話しが記載されているのですが、この時点で涙腺が。
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昔、大阪阿倍野の里に安倍保名という若者がいました。
家の再興を念じてこの信太の森の稲荷へ日参していました。ある日、お参りを終えて帰ろうとすると、一匹の白狐が走り寄って来ました。狩人に追いつめられて助けを求めてきました。保名は、草むらにキツネを隠し狩人達と争いになりました。傷を意識を失った保名が気が付くと、一人の美しい女性に介抱されていました。
名は葛の葉といいました。数日後、保名の家へ葛の葉が訪ねてきて二人は心を通わせ夫婦となり、男の子が生まれました。
しかし、幸せは長くは続きませんでした。この子が五つとなった秋、子供に添い寝していた葛の葉は眠っているうち、神通力を失ってキツネの正体を現せてしまいました。
目覚めた子供はそれに気づく。もうこれまでと葛の葉は口にくわえた筆で歌を書き残して去りました。
その歌は、

「恋しくは たづねきてみよ 和泉なる 信太の森の うらみくずの葉」

夫と子供に宛てたものです母を慕って泣く子を背にした保名は妻の名を呼びながら信太の森に来てみると、以前は見えなかった葛の葉っぱが社面一面に群がり茂っていました。
そしてそれらの葛の葉が夫と我が子の声に応えるように葉をそよかせ泣くがごとく、葉のうらを見せてざわめいていました。
その子は後、いろんな天皇に仕えられた陰陽士”安倍晴明です。

【出典元:由緒 | 信太森葛葉稲荷神社

 

安倍晴明公のルーツの地。

特別、安倍晴明公が好きだとかではないのですが、そう言えば昔、野村萬斎主演の『陰陽師』の映画を見に行っていたこと。

夢枕獏陰陽師の本を以前買い集めていたこと。

・・・意外と好きだったのかも?(笑)

安倍晴明神社を参拝した際、とっても気になった白狐の葛の葉。

自身に息子がいるからなのか、楠公さんと小楠公さんの別れは何度思い返しても涙が止まらず、今回の葛の葉と安倍晴明公の別れの場面も例外に漏れず。

まだ、境内にすら入れていないのに(笑) 
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この鳥居の前に立った時点で、もうワクワクしかなく、
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鳥居のトンネル?

表現が難しいのですが、ここを潜り抜ける時の爽快感たるや。
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入ってすぐ右手に外から見えていた素晴らしい木。
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反対側からも。

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木に覆われた鳥居の中をくぐっているだけなのに、ちょっと異次元に入り込んでしまったかのよう。
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入った時から気になっていた葛葉稲荷神社の社紋。

社紋は『裏見の葛の葉』というのだそうで、境内には説明書きがありました。
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表が一枚、裏返しが二枚の異形の葛が葛葉稲荷神社に生えていたそうで、葛はつるの繊維はくず布の原料、根はでんぷんを取り干した葛根は解熱の漢方薬

そして葛根を加工したものがくずもち。

神社に入る前にくずもちの案内がありましたが、道理で納得です。

 

さて、その案内書きの裏手にとても興味をそそる木があり、案内もそこそこに私の目はこちらの木の根に釘付け!
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もう気になって気になって仕方がなく、側に寄ってみました。

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これはすごい!

もう、何と形容して良いのか分かりませんが、境内に入ってからというものの興奮しっぱなしでなかなか参拝へと辿り着けません(笑)

 

で、こちらの手水舎、てっきり水が出ないものかと思っていましたが私の後に来られた女性が手を出すと、自動で水が出る仕組みでした。
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手を清めて、さて参拝です。

 

こちらの石階段を上っていくと、先程の根が立派な木へと続くのですが、このエリアはちょっとすごかったです。

何かといわれても、言葉にするのが難しい(笑)

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そばには目の神様がお祀りされておりました。
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さて本殿へと進みます。

本殿前の狛狐さん。


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こちらの神社は信太森というだけあって木々が豊か。

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お賽銭箱には社紋の裏見の葛の葉。
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本殿には沢山の神様がお祀りされているようです。
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御祭神の一柱である若宮葛乃葉姫が安倍晴明公の母君。

白狐の化身。
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さて、ここからは想像以上に広い境内を散策です。

本殿右手にはご覧の通り沢山の神様がお祀りされており、それはここだけではなく境内全域が神様のオンパレード。
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その並びにビックリしたことに、空海さんと不動明王の像がありました。
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神社の中の遊具。

こんな場所で遊べるだなんて、ご近所にお住いの方々がとても羨ましい。
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誰もいない境内を思う存分堪能しております。
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不動明王の像がお祀りされておりますが、お水を抜かれたのか枯渇しているのか、水は溜まっていませんでした。
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境内は気になる木だらけ。
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鹿子の木。
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木と石(石像)。

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これはまた、えらい木が。
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この小高い丘の周りをぐるりと回るのがちょっと面白く、
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私にすればこの地はテーマパーク。
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小高い丘の上に上がってみて、上から境内を。
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これだけでも充分すごいのに、まだまだテーマパークのお楽しみはこれから。

またしてもこんなにも立派な木。

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とどめのラスボス!(笑)
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まさかこんな立派な木があろうとは。

きっと長老の話されていた『話しはつけてある。』木はこの木なのだろうと感じました。

 

つづきます!