倭姫命の遺跡をあとに一人で黙々と歩いていくと、左手に鳥居が見えてきました。
【上之郷石神】
鳥居をくぐるとすぐ目の前には真新しい立札と、注連縄を張られた石があちらこちらに点在しています。
となると、やはりありました。
根の張った木。
木と岩はセット。
先日なんの拍子だったか、ふと木と岩の組み合わせが木花咲耶姫(このはなさくやひめ)と石長比売(いわながひめ)なのではないかと気付きました。
日本神話に出てくる邇邇芸命へ木花咲耶姫と石長比売が姉妹揃って嫁がれるシーン。
にもかかわらず、邇邇芸命は石長比売はお里へと返されてしまいます。
二人揃って嫁がれたことには意味があり、木花咲耶姫に象徴されるのは美しさ、そして木の花が咲くように栄えること。
石長比売に象徴されることは、岩のように不変であることから長寿。
ただし、石長比売は返されてしまった為に、邇邇芸命は長寿を手に入れることは出来ず、その子孫も短命であったとされています。
因みに、古事記、日本書紀等に記述されている石長比売は器量が悪いとされていますが、先日参拝した東寺で偶然見つけたこちらの絵。
食堂で拝観無料の絵画展が催されており、『一番素敵や❤』と思ったこちらの絵は石長比売でした。
木花咲耶姫の絵も飾られており、きっと姉妹揃って別嬪さんやったのではないのかと勝手に想像しております。
まさか上之郷の石神を参拝時に、ブログの内容がこんなことになろうとは思っても見ませんでしたが、石(岩)と木はエネルギー循環装置。
そして、木花咲耶姫と石長比売。
面白い発見でした。
さて三重県での参拝もお次で最後。
つづきます!