大沢の原木栽培しいたけの直売所を出て、ものの5分もしないうちに右手に標識が見えてきました。
標識によると、大沢のスギは大阪府の天然記念物に指定されているようです。
以前、何の拍子かたまたまGoogleマップで見つけた大沢のスギ。
気になりつつも写真の余りのインパクトの強さに主人共々腰が引けていた大沢のスギ。
ちょっと怖い感じがしつつも、ずっと気になっていた場所。
標識からすぐそこの場所に目指す大沢のスギがありました。
原木栽培しいたけセンター直売所のマダムから聞いた話では、年々よからぬことをする人が増え、とうとう大沢のスギの周辺にこのように囲いが出来てしまったとのこと。
大沢のスギの周辺を整備される方が使用されると思うのですが、木の扉もありました。
私同様、何でも後ろ手に回りたがる息子はいの一番で大沢のスギの真後ろへ。
大沢のスギとの対比に使って頂ければ幸いです(笑)
いやー、もうちょっと言葉が出ない神々しさ。
陽が多く射していることや、周りの木々が整理されていることも多分にあると思うのですが、私が写真を見て抱いていたちょっと恐ろしい木の様相が一変しました。
何とも懐の深い木。
ここからはまたしても一心不乱に写真撮影。
似たような写真ばかりですが、この一枚は少し違いますね。
幹回りもさることながら、やはり美しいのが根元。
反対側から娘が上ってきました。
縦横無尽に伸ばす木の枝が、まるで木の声のよう。
木の枝は空いっぱいに、根は地面いっぱいに広がっています。
何枚撮っても撮り足りることはなく、ただ気付けばもうお昼の時間。
お昼ご飯は家族一同満場一致の大沢スギが見える場所。
その間、週末にも関わらず私達家族以外は人っ子一人いない空間。
帰り支度の最中、男性のハイカーが一人山の上から下りてこられましたが、のんびり家族だけで過ごすことが出来ました。
そんなことを言いつつも、子供達はどこに座るかで揉めたりなど相変わらずの小競り合いはセットでしたが(笑)
帰り道は来た道を上った分だけ気持ち良く下って、さながらジェットコースターのよう。
行きのあのしんどさは何やったんやろうかと思うくらいの帰りの下り坂。
主人曰く、これがサイクリングの上り坂道の『ご褒美』だそうですが、私のご褒美は『思わぬところで色々な人と喋ることが出来、気付きがあったこと』だとか、『思わぬところでお参りが出来たこと』であり、決して坂道を上りたいわけではなく(笑)
ただ、子供達にとっては、
『未知なることへの挑戦』
『出来ないと思っていたことが出来た、そしてその達成感』
が一番のご褒美なような気がします。
行きの坂道で一番軽いギアが入らず、心が折れた私は自転車を降りてしまいましたが息子は『絶対に坂道で自転車から降りへん!』と強い意志と心で、最後まで走り抜きました。
ほんの2か月前までは、知らない坂道の前では泣いてペダルを漕ぐことを拒否していた息子が、です。
私のようにギアのせいにせず、自分の足で坂道を上り切った息子。
鬼滅の刃の煉獄さんではないですが、『心を燃やせ』を感じた瞬間。
サイクリングの家族全員の目的は違えども、自転車を漕ぐということだけは共通事項。
自転車を漕いでいるだけですが、成長や気付きを感じるのは紛れもない事実。
私にとって当初はお参りの際の相棒程度であったブロンプトンですが、交通手段だけでははかれない存在になりつつあります。
次回は、そんなブロンプトンに少々手を加えた記事になりそうです。
お参りが出てこないだなんて―(笑)