シロンプトンでパンとお参りと

ブロンプトン(白)でふらりとお参り、そしてパン。

【奈良/生駒市】信貴山朝護孫子寺の開山堂で高野山

どんどん寒くなってくる毎日に果たして年内に高野山へ行けるのだろうかと、今回訪れた先は信貴山朝護孫子寺です(笑)

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娘の部活で以前のように家族全員揃う週末がなかなか取れず、今まで当たり前のように家族でお詣り出来ていたことが当たり前ではなかったのだと感じます。

 

以前はお参りという名のもとの、サイクリングもしくはスイーツツアーで息子と娘を誘導(騙す?(笑))しておりましたが、子供達もいつまでも子供ではありません。

 

『またお参り?』と言われ出す始末(笑)

もうそろそろ限界かもしれません(^^;
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さて、駐車場を出てすぐ目に入った弘法大師の幟に、高野山へ行けていないことから『ここには行かなあかんやろ』と、家族一同開山堂の鳥居をくぐります。
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扁額には聖徳太子のお名前。
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信貴山を開かれた聖徳太子の像をお祀りされているお堂とのことで開山堂。

 

開山堂(かいさんどう、かいざんどう)は、仏教寺院において開山の像を祀った堂のこと。寺院の「開山」とは、当該寺院に最初に住した僧のことを指すのが通例で、寺院の創立を発願し、経済的基盤を提供した人物である「開基」とは区別される。開山や宗祖の像を安置する堂を、寺によっては祖師堂(そしどう)、御影堂(みえいどう、ごえいどう)、影堂(えいどう)などともいう。宗派や寺院によっては、祖師堂や御影堂が本尊を安置する本堂よりも規模が大きく重視されることがある。

【出典元:開山堂 - Wikipedia



更にこちらの開山堂。

後で寺務所の方に説明を受けることになるのですが、四国八十八ヶ所霊場の各お寺のお砂が埋められており、お砂踏みが出来るシステム。
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高野山奥の院のお砂がこちらの御影石の下にあり、まずはこちらの上でご挨拶。f:id:roy-7303-pkbs:20211026192350j:image

その後、一番札所~八十八番札所の御影石の上を、『南無大師遍照金剛』と心で唱えながら八十八番札所までを回り、最後にまた高野山奥の院御影石の上でご挨拶。

これで高野山にお参りしたことにはなるのですが、いや、やはり高野山へは行きたい(笑)

 

そして、お砂踏みをしつつも気になるのは開山堂の中にお祀りされている木彫りの御本尊。

一本の巨木から彫ったというよりも彫り出されたといった方がしっくりとくる御本尊の数々が四面所狭しと勢揃い。(四国八十八ヶ所御本尊+信貴山開祖 聖徳太子、宗祖 弘法大師、中興開山 命蓮上人、歓算上人)

 

それはもう、『圧巻!』の一言。

たいそう立派で写真におさめたかったのですが、あまりの神々しさに写真を撮るのも憚られ、それは私の後方にいらっしゃった男性も同様だったようで『写真撮っても良いですか?』と寺務所の女性の方に質問されていました。

『撮って良いとは言えないけれども、勝手に撮っている方を咎めることはしませんが、撮っているなとは思います(笑)』とのこと。

 

因みに、その開山堂の御本尊は信貴山HPに掲載されています。

ご興味のある方は是非!

境内案内 : 信貴山 朝護孫子寺 公式サイト

 

さて、肝心のお砂踏み。

お砂踏みと言えども、丁寧に八十八ヶ所をお参り出来れば良いのですが、短縮お参りバージョンがあると寺務所の女性が教えて下さり、ご一緒された方は皆さん短縮バージョンでお参りされていました。

 

こちらの開山堂、スピ方面ではとっても有名な桜井識子さんの本に掲載されていたようで、以来参拝客がどっと押し寄せるようになったと寺務所の女性。

あまりの忙しさに、1円玉、5円玉、10円玉の90枚入りのお賽銭が用意出来ないようで、この日も本来であれば一人づつ90枚のお賽銭を寺務所で両替していただき(自分で90枚のお賽銭を用意してくるのが良いかもしれません。)一番札所~八十八番札所の木箱にお賽銭をおさめるのですが、不足しているとのこと。

我が家は一袋90枚のお賽銭を4人で等分して使用することになりました。

 

一人22枚×4人で88枚のお賽銭は八十八ヶ所の木箱におさめ、残った2枚は最後の木箱に納めます。

 

寺務所の女性の話しについつい聞き入ってしまい、気付けば1時間超。

思わぬところで家族全員でお砂踏み。

予定していなかったもののこれも何かのご縁。

 

さて、開山堂を出て寺務所の女性から教えていただいた中興の祖 命蓮上人のお墓へ。
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右手にいるぼくちゃんは、いつもお賽銭箱を目の前にして『あっ、今日も財布を忘れてきてしもうた』というのです。f:id:roy-7303-pkbs:20211026192403j:image

一番小銭持ちの癖に、財布を持ってこない(笑)

 

少し離れた場所に、こちらは宝篋印塔?
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前回、和歌山県高野町でお参りした鬼王の墓で五輪塔と宝篋印塔を知り、ちょっと知ったかぶり(笑)

 

開山堂は四面構造で、正面には聖徳太子がお祀りされ扁額も聖徳太子

こちらの一面は、命蓮上人の扁額。
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弘法大師空海
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歓算上人
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四面にお祀りされているお像の前には厄除ローソクがおかれており、

 

白:息災(除災招福・当病平癒・交通安全等)

黄:増益(開運招福・学業成就・商売繁盛等)

白+黄:「開運厄除け」になるとのこと。

 

娘、黄(学業成就)

私、黄(商売繫盛)

息子、白(交通安全)←サイクリング

主人、黄(?)←老化の為、覚えておらず色のみ記憶(笑)

 

一つ100円のローソクは水が張られた鉢にローソクをひっくり返さないように浮かべ、浮かんだところに火をつける、なかなかハラハラドキドキのさながらゲームのよう。

 

一周回って正面には色々と飾られています。
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『十善戒』は二年前の広隆寺へのお参りで初めて知りました。
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kidoki-123-kimono.hatenablog.com

 

広隆寺太子堂聖徳太子立像が大変素晴らしく、一年に一度の11月22日の秘仏開帳を待ち望んでいましたが、昨年はコロナで中止。更に今年は仕事で拝顔叶わず。

こればかりはご縁ですので仕方ありません。

気持ちは既に2022年の11月22日の秘仏開帳です(笑)

 

さて、京都の広隆寺へと話しが飛んでしまいましたが、奈良の信貴山へと戻ります。

御朱印は後で訪れる本坊で頂きました。

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開山堂でも御朱印は頂けますが、本坊で書いたものを開山堂へ持ってこられており、書き置きになるとのこと。

どちらも御朱印の内容自体は同じものですが、せっかくですので本坊へのお参りと一緒に頂いてきました。

さてお次は本坊目指して境内をウロチョロと。

つづきます。