秋分の日。
雨でどこにも行けない(自転車に乗れない)のであればと、ここで主人の逆転の発想。
ザザ振りの雨の中、主人が行ってみようとハンドルを握った先は奈良県の山中。
【天河大弁財天社】
一度は参拝に伺ってみたいと思っていましたが、まさかこんなザザ振りの日の参拝になるとは(笑)
【手水舎】
娘以外は長靴で足元完璧装備。
降りしきる雨にもかかわらず、参拝客は途絶えることなく駐車場はほぼ満車。
ちょうど拝殿では御祈祷が行われており、既に沢山の方々が拝殿前での厳かな雰囲気の中、椅子に腰かけて祝詞の奏上を受けられておりました。
勝手が分からなかったのですが、折り畳み式の椅子があり、拝殿前の隅の方で我が家も参列のおこぼれにあずかりました。
これがもう、何とも言えない空間で。
降りしきる雨音。
祝詞。
そして、後半から聞こえてきた『オン ソラソバ テイエイ ソワカ』の弁財天様のご真言。
そのご真言と呼応するかのような太鼓と笛の音。
主人の思い付きで参拝の運びとなった天河大弁財天社ですが、この祝詞の奏上に間に合うタイミングで参拝できたことがとても有り難く感じました。
御祈祷が終わり、目の前にある拝殿奥の階段を降りた先には役行者堂がありました。
お堂の左右に気になるものがありました。
まるで蛇が産んだかのような卵石が二つ、
右手には岩。
蛇は弁財天様の御使いとされているようです。
行者堂の手前にある、岩と木。
こちらの岩は、中央がくり抜かれていることから手水舎なのかもしれません。
先程まで御祈禱が行われていた拝殿へと続く石階段。
拝殿へと戻ってくると、先程までの沢山の人影はなく、ただ参拝される方は途切れることなく、合間を見て一枚撮らさせていただきました。
鈴緒の鈴の形状が独特で、五十鈴というのだそう。
いすずの響きからふと浮かんだのは、いすゞ自動車。
調べてみたところ、いすゞ自動車の社名は、伊勢神宮のそばを流れる五十鈴川にちなんでとのこと。
天河大弁財天社の御神宝の五十鈴は、天照大御神が天岩屋戸にこもられた時、天宇受売命(あめのうずめのみこと)が、岩戸前で舞を舞われた際、神代鈴をつけた矛を持っておられたそうで、その神代鈴と同様のものが五十鈴となるのだそうです。
雨で濡れた石階段はふと気を抜くとツルリと滑ってしまい、恐る恐る階段を降りていたのは家族の中で私だけ(笑)
参道を守るかのような磐座。
石階段の途中には【五社殿】
そばの木の根はとても立派。
石階段の下から五社殿を望む。
そして、全く降り止まない雨(笑)
社務所は授与品を求める人の列が出来ており、御神宝の五十鈴を模したモノや、糸魚川の翡翠など他では見ることが出来ないものが色々とありましたが、私は参拝のご縁を結べた証として御朱印を頂いて参りました。
帰ってから気付いたことですが、天河大弁財天社の境内を全て回れていなかったようです(^^;
それでも御祈祷の奏上を賜れたことだけでも今回の参拝は充分。
オン ソラソバ テイ エイ ソワカ
さて、ここから吉野参拝巡りです。
つづきます!