もう、ずっと坂道です。
自転車に乗る気にもなれず、ひたすら自転車を押している目の前に『志賀の大仏』の立札。そして石仏。
目指す場所はここでは!と喜び勇んで自転車を停めたのですが、どう見ても大仏ではないと言われ・・・。
立札は矢印になっており、先に進みなさいとの道標のようです(^^;
立札に従って先を進みます。
今度こそ、絶対にここ!
高さ約3.5m、幅約2.7mの花崗岩に掘り出された阿弥陀如来像。
大仏様の柔和な面持ちと、そしてこちらの歌に自然と涙が。
【みろく菩薩 御詠歌】
ありがたや みろくの慈悲は
かぎりなき
しずむわれらを すくい給わん
あまりの心の広さに、それこそ沈んでしまいそうです。
ありがたいです。
こちらのお堂の側面に掛けられている絵が気になりました。
天上から弥勒菩薩様が降りてこられている場面でしょうか。
右手にうっすらと『大正・・・』の文字が見てとれます。
奉納された当時は色彩豊かな絵だったのかもしれませんが、それでもなお神々しさを感じる絵でした。
さて、大仏様の横手に回ってみます。
お堂の側には川が流れており、この先に百穴古墳群のお山。
反対側には新緑の美しい竹林。
お堂の上部は空を覆いつくさんばかりの紅葉。
こんなに立派な紅葉の木は初めてみました。
たった一本でこの美しさ。
人は誰もおらず、少し降りれば現実世界。
車が走る、外気温30度の世界。
少し登れば目に新緑、肌には心地よい空気と風。
鼻腔には雨上がりの土の香り。
年齢だけ見ればずいぶんと大人になりましたが、まだまだ知らないことだらけ。自然と遊ぶ楽しさにワクワクします。
さて、まだまだ時間があり、この先のお寺の跡地へ向かいます。
坂道を上がっている道中に見えてきたのは、
頭蓋骨!
形からして獣のようですが、初めてみました。
ここは人間だけの世界ではないことを改めて実感。
続きます。