拝殿手前の立派な三本杉には迫力は及ばないものの、本殿右横にひっそりと三本杉?
絵馬のヤマトタケル君が、参道の絵のイケメンっぷりと真逆なところが妙にツボです。
右手にずらりと摂社が並んでおり、
左手も同様にズラリと。
食べることが大好きな私は、一番左手の料理の神様に手を合わせてきました。
蔵人神社
御祭神は七掬脛命(ななつかはぎのみこと)
「日本書紀」によれば,景行天皇40年日本武尊(やまとたけるのみこと)の東征にあたり、膳夫(かしわで)(食膳係)に任命された。
久米直(くめのあたい)の祖であるともいう。
七拳脛ともかく。
色々な神様がいらっしゃるのだと、お参りをするたびに思います。
このまま左右の摂社の中心にある本殿へと進もうと思ったのですが、ふと視線を落とした先が気になり進んでみることに。
案内板も何もなく、ちょうど宝物殿の裏手にあたる箇所になります。
正方形の石が小径のように配置されているので、なんとなく進んでいいような。
木々の合間にお社のようなものが見えてきました。
後ろを振り返るとこのような感じ。
誰も入ってきませんし、誰もいません。
勢いよく流れる水音の正体はこちらのお社。
水神社
読んで字のごとく、水の神様。
水難防止の神様のようです。
連日続く水害にまさしくピッタリな神様で、ここにお参り出来たことに感謝。
この一帯は、他にも増して水の気がとても強く、何故このような人目をはばかるような場所にお社があるのか不思議でなりません。
先程、朱塗りの欄干があった池の中にお社があるのであれば納得なのですが。
水、池、朱塗り、水の神様
から否応なしに瀬織津姫を連想してしまい、水神社の御祭神が瀬織津姫であったとしても何ら不思議のないお社です。
瀬織津姫が御祭神の佐久奈度神社は、建部大社の近くを流れる瀬田川沿いを下った場所にあり、ついつい色々と思いを巡らせてしまいます。
あたりは静寂な空気と、水に包まれた何とも気持ちの良い空間で(息子と主人は蚊と格闘していましたが(笑))、あとで境内図を調べてみたのですが、境内図にも載っていませんでした。
案内板も境内図にも載っていない『水神社』。
考えてみてもさっぱり分かりませんが、良い場所でした。
で、こちらの鉄の棒をひょいとまたいだ先が本殿の裏手にあたりました。
三つ葵と三杉の御神紋
三杉の神紋といえば、私のお参りした神社でこちらの三社が思い浮かびます。
ただし、三つ葵は徳川家の家紋くらいの認識しかなく、調べてみても京都の賀茂神社の二葉葵。
これは、次回お参り時に社務所で尋ねてみようと思います。
お賽銭箱には神々しい十六菊花紋。
左手が本殿で日本武尊、右手が権殿で大己貴命がお祀りされています。
頭上にある彫り物の目が、摂社の八柱神社の狛犬さんのようで、生きているようでした。
注連縄丈夫にある金のお飾りのようなものは葵でしょうか?
さて、探検大好きな息子に付き合って、本殿横の小径を矢印の挿す方向へと向かいます。
本殿の裏に回ってきました。
菊の紋様が自然石に現れた菊花石。
こちらは案内板はありませんでしたが、神社と言えば…の鏡ですね。
映る自分にやましいことなく、生きていきたいものです。
こちらはさざれ石。
歌うのがとても難しい国家を思い出します。
本殿の周りをぐるっと回って、元来た場所に戻ってきました。
こちらは本殿手前の狛犬さん。
どちらも結構険しいお顔つきです。
さて、ふらりとご神水をいただくお参りの予定が、思いのほか長居となり、その間雨も止んでとても充実したお参りとなりました。
社務所で伺った御神水の水場の近くに水琴窟があり、なんとも心地良い自然の音色。
こんこんと湧き出るお水の側に蛇口があり、お水はそこから頂くことが出来ます。
お代はお気持ちでとのことでしたので、蛇口横の三宝へ納めてきました。
すぐそばに、こちらを向くかのように設置された狛犬さん。
台座のピカピカ度合いとは対照的な年代を感じる狛犬さんでしたが、ピカピカより古ぼけた感じが良かったです。
駐車場から車で参道を通り一の鳥居へ。
家族でのお参りに娘がいないのはやはり淋しい感じがしますが、その間娘は大好きなカルタに邁進しており、道は違えどもやりたいことが出来る環境に感謝をしつつ。
これは後日談ですが、週明けから降り続く大雨で地区40年の我が家は耐え切れず、おもらし、いや雨漏りしてしまいました。
建部大社で気になった摂社、桧山神社と大野神社。
大野神社のご祭神は草野姫命。
草野姫命は草=萱(茅葺屋根)から、屋根の神様になるそうで、
雨漏り=屋根の神様と感じずにはいらせません。
まぁ、見方によってどうとでも見えるのですが。
念の為、下記草野姫命の神格です。
【草野姫命の神格】
・屋根の神(これが本来の神格)
・草の神(発展形の神格)
・生命の神(茅の繁殖力を神格化)
【出典元】鹿屋野比売神・草祖草野姫・野椎神・野槌 | 「いにしえの都」日本の神社・パワースポット巡礼
さて、行きたいところは沢山ありますが、その日任せのお参り。
お次はどこへ参るのか。