いつもの八幡市にあるさくら出会い館を出発して、今回は京都市内(桂川沿い)には向かわず別のルートが良いと息子。
木津川沿いを走ることに。
見えてきたのは時代劇の撮影にも使用される流れ橋。
前回、木津川沿いのサイクリング時には橋が流れたままになっていたのですが、工事が完了したようです。
せっかくなので対岸まで渡ってみることに。
石を使って、思い思いにメッセージを残されています。
さてここからは、木津川沿いを走ってGoogleマップと相談。
面白い神社名を見つけました。
【水渡(みと)神社】
山道とありますが、車が往来する道路。
【一の鳥居】
途中には踏切まであり、昔々は境内へと続く長い参道だったのかもしれません。
【二の鳥居】
予想していなかった木々の多さに、私はちょっと興奮気味です(笑)
境内入ってすぐ左手に小径。
【龍王神社】
お社の目の前には砂が山のように盛られた形跡が左右にあり、立砂でしょうか?
立砂といえば、上賀茂神社の立砂が思い起こされます。
立砂とは?
盛砂(もりずな)とも云い、「たつ」とは神様のご出現に由来した言葉であり、神代の昔ご祭神が最初に降臨された、本殿の後二kmにある円錐形の美しい形の神山(こうやま)に因んだもので、一種の神籬(ひもろぎ)(神様が降りられる憑代(よりしろ))である。鬼門・裏鬼門のお砂を撒き清めるのは此の立砂の信仰が起源で、「清めのお砂」の始まりである。
さて、境内中央の参道に戻ります。
左手にまたしてもお社。
お稲荷さんの一帯です。
参道左手に並ぶ摂社。
形は崩れてはいるものの、お社前に立砂。
気持ちの良い鎮守の森の中、視界が開けた先には拝殿。
【由緒書き】
この丸い珠は何なのでしょう?
【御祭神】
・天照皇大御神
・高御産靈神(造花三神の一柱)
・少童豐玉姫命(わだつみとよたまひめのみこと)
御祭神に豊玉姫のお名前があり、豊玉姫といえば父上は海神の大綿津見神。
大綿津見神といえば、潮満珠(しおみつたま・潮干珠(しおひるたま)が思い起こされ、もしやその珠のどちらかのモチーフ?
なんてことがふと頭をよぎります。
拝殿の前にはまたしても立砂。
年季を感じさせる狛犬さん。
本殿周りを時計回りにぐるりと。
本殿左手の摂社にまたしても立砂と思しき形跡。
【松尾神社】
本殿をぐるりと回って、拝殿のある境内へ。
こちらにも摂社があり、例外に漏れず立砂。
こちらには鳥居があり、他の摂社とは趣が異なりました。
天地神祇の石碑
天地神祇の右手には裏手にある鴻の巣山へと続く道があり、境内から感じる木々の感じから、お山へ登ってみることにしました。
【神籬】の立札があることから、水渡神社の裏手にある鴻の巣山は御神体のようです。
天地神祇の石碑の裏手にある木。
気持ちの良い道。
こちらの立派な木は赤松。
頂上の展望台までは15分程で到着でしたが、この日は朝から暑く、あまりの暑さに気付けば写真を撮ることもなく下山しておりました(^^;
そして、戻ってきた境内。
拝殿の反対側には社務所。
御朱印をいただきました。
さて、御朱印を頂いている間、息子に呼ばれ社務所そばの御神木へ。
息子がこちらの御神木について何やら熱弁をふるっております。
立札によると、推定樹齢300年以上のシイノキになるそうです。
御神木の裏側を見ると、表とは様相が異なります。
ちょうど真ん中から新しい木が生えており、左右の木は枯れ死したのでは?と息子主人と話していたところ
社務所で対応して下さった女性の方が色々とお話しして下さいました。
この裏側の数本の木のように見えるものは、実は『根』だそうで、中心から新しく生えた木の『根』になるそうです。
そして、枯れ死したと思われる表面の左右の木は、中心の木のお父さんとお母さんにあたり、まだ生きているとのこと。
お父さんとお母さんが大事に育ててきた子供が中心から生え、土の中で根を張るのではなく、お父さんとお母さんの幹の中で根を張っていたようです。
その子供の根を覆っていた父母の表面の木の皮がめくれて、子供の根が露になったとのこと。
お話しを聞かなければ、絶対に分からないご神木の生態でした。
外から見るだけでもエネルギーが沢山の水渡神社。
二の鳥居を後にし、
行きに通った参道を下ります。
行きは上りで車の往来もあったことから撮影を断念したこちらの木。
帰りに撮ることが出来ました。
息子曰く竜の木だそうです。
今回も予想外のお参り。
ただ、予想していないだけに発見の連続で、知識欲の塊の私には
『知らないことで知る楽しみ』
の恩恵が多いように感じます。
事前知識(神社の規模の大小や有名無名など)が私には思い込みや枠を作ってしまうことになり、知識によってかえって不自由に(^^;
知識が先行して自由に感じることが出来なくなってしまいます。
流れ橋が見えてきました。
体を動かして、感じるままに感じ、思うままに行動する。
シンプルですが、とても楽しく、シンプルゆえに飽きることがありません。
どんどん無駄を削ぎ落していくと、本質に近付いていくような感じがします。