シロンプトンでパンとお参りと

ブロンプトン(白)でふらりとお参り、そしてパン。

【大阪/高槻市】八幡大神宮と闘鶏野神社、『つげ』で奈良へと繋がる

以前お参りに来た際は、大阪北部地震の影響でお参りが出来なかったの高槻市土室にある八幡大神宮。

氏子さん達のお蔭かと思われるのですが、見事に修復されていました。

 

八幡大神宮(土室)】

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【御祭神】天照皇大神応神天皇天児屋根命
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境内に張られていた島崎藤村の言葉。
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『この世にあるもので、一つとして過ぎ去らないものは無い、せめてその中で、誠を残したい 』 島崎藤村

 

後ろ手に回ると、階段がありその奥に本殿があります。
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境内には比較的新しく修復されたと思われる箇所がそこかしこにあり、大阪北部地震の影響が窺い知れます。
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狛犬さんも新しくされたようです。
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足元には以前の狛犬さん。

 

『まだまだ新しい者(狛犬)には任せられん』

だとか、

『後方支援するから、好きにするが良い』

などなど、

狛犬さんのお喋りを勝手に想像してしまいます(笑)


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境内にはこんな面白いものも掲示されていました。

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昭和生まれの私としては、その当時では考えることも想像もできないくらいに色々な事が進歩していて、すでに置いてけぼり感が(^^;

 

境内で一番気になった箇所。
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以前もこの場所が一番気になりました。

 

さて、八幡大神宮は特に思い入れがある訳でもないのですが、どうやら自分のルーツと関る神様の出先機関のような場所にあたるらしく、勝手に春日神社と仲が良いと思っていた私には予想外。

 

ただし、八幡大神宮にお祀りされている天児屋根命春日神社の御祭神でもある為、まんざら気のせいでもないような気がするのですが、この辺りは私にはよく分かりません。

ただ、これからお世話になる神社となりそうです。

 

さて、こちらの八幡大神宮から200メートルもしない場所に隣接するかのように闘鶏野(つげの)神社があります。

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こちらのお社は、一変すると何の変哲もない土地の氏神様のような感じなのですが、後方を振り返るとご覧の通り。
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名神高速道路の上を跨ぐ形で参道があり、このような構造の神社は珍しいのではないかと思います。

 

shironpton.hatenablog.com

 

この参道がなくとも、名神と並走する道沿いから闘鶏野神社へは入ることが出来、何故このような大掛かりな工事をしてまで参道を作る必要があったのか。

 

少し気になり調べていくと、闘鶏野と氷室という土地に繋がりがあるとのこと。

 

実際、闘鶏野神社のある一帯は氷室町。

そして、Googleマップを何の気なしに見ていると、遠く離れた奈良の地にある氷室神社と都祁(つげ)地方。

 

地図を拡大すると、これはどうやら直線で繋がりそうな予感。

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となると、奈良の地の氷室神社と高槻市の闘鶏野神社にはきっと繋がりがあり、参道で繋げる必要があったのではないかと。

 

都祁は、海抜400~500メートルで、大和高原といわれる小盆地にあります。

近畿地方の天気予報では、都祁地域が最低気温が紹介されるベスト3位の地域にあるとのことです。

近畿の最低気温のベスト3は、和歌山県高野山」、滋賀県信楽」、そして、われらが奈良県の「針(=都祁地域)」だそうです。

また、どこかのパンフレットには、「奈良県一番の寒冷地で、その昔は、氷室がありました」と記載されています。

そのとおり、都祁地域には氷室神社という神社があり、夏には献氷祭という神事もあります。

 

【出典元:都祁の里紹介・・・冬の風景 | 奈良市生涯学習財団

 

氷室神社の氷室は読んで字のごとく、氷を収納しておく室で氷室。

更に、その氷室神社のある都祁(つげ)地方には古墳時代に都祁氏と言われる豪族が奈良市の東部の旧都祁村を治めていたとのこと。

 

古代の氷貯蔵庫「氷室(ひむろ)」

天理市福住町をはじめ奈良県東部山間地一帯では、冷蔵庫もなかった古代、冬の寒い時期に池で厚い氷を作り、それを切って山に掘った鉢状の穴に入れてススキなどをかぶせて保存し、夏に取り出して使用していた。その氷を保存した穴を氷室といい、多くの氷室が作られ、奈良の都・平城京に運ばれた。
日本書紀には、宮中では夏場に、酒に氷をひたして飲んだとある。削ってかき氷にして食べたりもしていたようだ。天皇などが亡くなったときに遺体を保存するのに使用したり、氷の出来具合でその年の吉凶なども占っていたともいう。
福住には古代の氷室跡が今も20以上も残っている。

よく知られているのは、氷室神社の東南約400mにある室山氷室伝承穴である。

丘陵尾根の稜線にそって土坑が並び、一つは上面直径8.4~10.6m、深さ2.67m、もうひとつは直径9.4~7.5m、深さ2.2mある。どちらもすり鉢状の形である。

 この辺りは標高が400mか

ら500mの位置にあり、古代には闘鶏国(つげのくに)と呼ばれる小国家を形成していたといわれている。国中(くんなか)と呼ばれる奈良盆地に比して気温が5度ほど低く、奈良の都・平城京からは20km程の距離と当時としては比較的近距離で、気候的にも地理的にも氷室を作るのに最適の地であったと思われる。

【出典元:第54回 平城京の氷蔵地、闘鶏国を歩く(奈良県天理市)|地球時間(あすたいむ)倶楽部

 

高槻市奈良市が『つげ』のキーワードで繋がりました。

つげで思い出したのが、漫画家のつげ義春

こちらは関係なさそうですが(^^;

 

距離が離れていようが、一見関係なさそうに見えようが、その土地の思いは必ず繋がることをここ2年程のお参りで実感しています。

 

更に、地図を見て気になる神社が二社。

関連するのは巨石、水。

 

ここまできたらば、これは一度奈良の地へ赴かなければなりません。

 

さて、奈良へと意識は飛んでおりますが高槻市八幡大神宮の御祭神は天照皇大神応神天皇天児屋根命

隣接する闘鶏野神社の御祭神も全く同じ三柱。

 

この時点で何も関係ないわけがなく、闘鶏野神社は昔々は八幡大神宮と呼ばれていたことがあったようで、このたった数百メートルの距離に何故同じ御祭神の神社が神社名を変えて存在するのか。

参照元闘鶏野神社

 

こちらも奈良の都祁と同様気になります。

 

八幡大神宮へお参りに行ったつもりが、奈良へと繋がることになり、予期せぬことに少し興奮気味ですが、『気になることには訳がある。』

 

いずれ近いうちにお参りに行くことになりそうです。