さてさて護王神社を後にひたすら烏丸通りを北上すること30分。
着いた場所はローロサイクルワークス京都店。
意気揚々と店内に入ったものの、店内を出る頃には意気消沈。
欲しかった部品は見事に売り切れで、入荷予定も当面分からないとのこと。
大阪店に引き続き、部品入手難でいささか困っております。
が、せっかく来たので記念撮影を。
目的が達成できなくともお腹は空き、時間はちょうどお昼時。
せっかく平日に主人と二人で輪行に来たのだからと美味しいパン屋さんを探すも目ぼしいパン屋さんは月曜閉店。
もしくは遠方過ぎて時間が足りず、こうなればご飯を食べる場所を決めてその近くでパンを物色する方法へ。
なんだか良い匂いのする方角へと走らせていくと、昔ながらのパン屋さんを見つけ買ったパンを近くの御所でいただくことに。
この日は日差しがきつく、目についた木陰に自転車を止めてしばし休憩。
すると、私達がベンチに座る前からソワソワしていたカラスが様子を伺いながら近付いてきました。
このカラスが今まで至上、あり得ないくらいに人懐っこいというのか図々しいというのか、私達の側から全く離れず、その目線の先には虎視眈々と狙うパンが入った紙袋。
ほんの少し目を離したすきに、紙袋を持っていかれてしまいました!
(取ってへんし!と言わんばかりのこの顔。)
でも残念ながら中身は空っぽ(笑)
こんな涼しい顔をしていますが、心中穏やかではなかったのではなかろうかと(笑)
パンの写真は全くありませんが(ブログ名に偽りあり)お腹も満たされ、ふと右手の塀の中が気になり中を覗いてみると面白い光景が目に入りました。
石を抱え込むような立派な木。
一体どういった場所なのだろうかと、塀沿いに回ってみると立札がありました。
【中山邸址】
明治天皇の母君である権典侍慶子様のご実家である公家屋敷の中山邸とあり、明治天皇が4歳迄過ごされた場所とのこと。
御所に行かれた方はお分りになると思いますが、京都御所はそれはそれは広大で、その広さは東京ドーム13個分にもなるとのこと。(東京ドーム行ったことないですけど(^^;)
そんな広大な敷地の中で、明治天皇の生誕場所の横でお昼ご飯を食べているという、偶然!(ではないのですが。)
先程、護王神社で明治天皇を感じた後だっただけに、こんな繋がりを用意して下さった方々には感謝の気持ちしかありません。
さて、京都御所について調べてみると興味深い記述がありました。
京都御所は,明治維新まで天皇のお住まいであり,桓武天皇が794年に平安京に都を移されたのが始まりです。現在の京都御所の場所は,1331年光厳天皇がここで即位されて以降,1869年に明治天皇が東京に移られるまでの約500年間,天皇のお住まいとして使用されました。この間,幾度となく火災に遭いその都度再建が行われましたが,現在の建物の多くは1855年に再建されたものです。
【出典元:明治維新150年記念 中山邸跡 : 京都御苑 | 一般財団法人国民公園協会】
文中に『1331年 光厳天皇~』とあり、1331年は私にとってキーとなる数字。
1331年は後醍醐天皇と楠木正成公が笠置で初めて対面された年であります。
いずれも1331年に即位され、その1331年から明治天皇が東京へ遷られるまでの約500年もの間、京都御所は天皇のお住まいであり、『1331・明治天皇・後醍醐天皇』のキーワードに否が応でも気付かされます。
一体ぜんたい、どこに繋がっていくのでしょうか。
こちらも木の塀の隙間から撮った一枚。
奥の方に井戸が見え、立札の内容からすると明治天皇が2歳の時に掘られたもの。
明治天皇の幼名の祐宮(さちのみや)から祐井(さちのい)と名付けられたのだそう。
この『祐』という文字。
3月に知ったある方がこちらの文字を屋号に使用されており、漢字の意味は『天や神が人を助ける』
その言葉の意味を知った当初も非常に感動したのですが、ここにきて明治天皇の幼名に『祐』の漢字が使われていたことにビックリしています。
繋がる時はどんどん繋がります。
こちらは、その明治天皇が幼少時過ごされた中山邸敷地内の北側の木。
こちらの木は幹が独特で気になりました。
最後に中山邸と相棒のシロンプトン&ミドンプトンで記念撮影。
(木を入れようとするばかりに、写真が切れてる!(笑))
そして、右にある木のてっぺんに写っているのはきっと先程のカラス。
なんとも不思議な時間でした。
出発当初はどこへ参拝に行くのかも考えてはいなかったのですが、気付けば必要な場所へと参拝させていただけているありがたさ。
頭であれやこれやとこねくり回すのが専売特許のような私ですが、こうして何となくの直感で行動した時の方が物事がスムーズに流れているような気がします。
『体主霊従』、ではなく『霊主体従』
そんなことに気付いたのも参拝を通してのこと。
6年経っても相変わらずガッチガチの頭ですが、少しでも柔軟に少しでも軽やかになれるよう、日々楽しみながら精進です。