シロンプトンでパンとお参りと

ブロンプトン(白)でふらりとお参り、そしてパン。

【滋賀/大津市】長等山の山麓、弁財天

さて、長等山不動明王をあとに道なりに進んでみます。

見えてきたのはお地蔵様。

 

豆粉(きなこ)地蔵。

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なぜ、豆粉地蔵なのか調べてみたところ、きな粉をお地蔵様の口元へ持って行き
食べていただく(塗りつける)と頭がよくなると言われているそうです。

 

そういえば、先月三井寺へお参りに行った際にウグイス色の力餅というお餅を買って帰りましたが、どうやらそのお餅が三井寺力餅という青豆を使ったきな粉餅のようです。

あれを、お地蔵さまに食べさせてあげればよかったのですね。

ムシャムシャモグモグ、美味しく食べてしまいました(笑)

 

さて、そんなきな粉を召し上がる豆粉地蔵。

下半身にあたる部分は木の台の下にあるようです。
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そのお地蔵様のすぐそばに鳥居。
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鳥居の右手には素晴らしい枝ぶりの紅葉の木です。
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そして、鳥居の左手に見えていた石像のお名前は『乗り切り観音』とあります。f:id:roy-7303-pkbs:20200906082926j:image

流れるような、そして柔らかな曲線の美しさ。
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背後は長等山。
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こんなに素晴らしい木々達が周りにあるにもかかわらず、お手入れされる方がいないのか少し寂しく感じます。
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乗り切り観音の前の道路に、下に降りる石階段がありました。
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ここを下りきると、サワガニさんを見つけた石碑にあたると思われます。

 

左手は、長等山不動明王がお祀りされていた長等公園への道。
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では、右手は?
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この先へはタイムオーバーで、またのお楽しみ。

娘の待つ近江神宮へと自転車を走らせます。

 

道中、皇子が丘公園から見た空の景色が素晴らしくパチリ、
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今、山に入ったばかりなのに山を見るとまた行きたくなります(笑)
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バス釣りに、遊びにと今まで何度も訪れていた大津市

それでもまだまだ知らないことだらけ。

まだまだ行きたいところが沢山で、こんなご縁を結んでくれた娘に家族に、そしてご先祖様(特に信心深かったであろうお祖父ちゃん)に感謝です☆

【滋賀/大津市】長等不動明王のお山

ヤスデ坂。

距離は短いものの、いつヤスデに出会うかとハラハラドキドキの精神的な疲れで坂を登り切って『さぁ、一息つこう』と目の前の景色に暫し呆然。
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声にならない感動。

圧倒的な木のエネルギー。

 

あんなに沢山いたヤスデはこの一帯だけは全く見当たらず、日が当たっていることと湿り気のある落ち葉が無いからだと思われますが、先程を地獄とするならば、まさしくこちらは天国。

 

聖域です。

 

見上げた頭上も素晴らしく、
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この一帯はどこをとっても別次元。
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木の根。木の躍動感。あふれる光。
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生きているから葉は青々と、枝は四方八方に伸びてゆくのですが、
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そんな当たり前のことが今更実感出来たような、圧倒的な生命力。
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帰りのヤスデ坂さえなければ、いつまでもここでボーっとしていたい。

ヤスデ坂さえなければ・・・(笑)
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真っすぐに伸びた幹と、その幹のエネルギーを支える木の根。
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左右の踵を180度に、バレリーナのような佇まい。

 

となると、今いる場所は正しくステージ。
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スポットライトのように光がこの空間だけを照らしているかのようです。
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少し場所を離れると、石がある一帯がありました。
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上方から水が流れており、不動明王のお祭りされているお堂へと流れ込んでいるのではないかと思われます。
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最後に木に別れを告げて、
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残るミッションは、恐怖のヤスデ坂。
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恐る恐る斜面を下っていきましたが、随分と見慣れたせいか、そしてそもそもヤスデ自体は何をするでもなく、枯葉の下に入ってはカサコソとゆったりのんびりしており、それを見てさすがに癒されることはありませんでしたが、行き程の恐怖は感じませんでした。

そもそも性格は草食で穏やかだそう。(←確かに)

ムカデのように肉食で凶暴な性格ならそれこそ恐ろしいのですが(そんな凶暴な性格のムカデはビックリしたことに子育てをするそうです!)、帰りは誤ってヤスデを私の大きな足で踏むことがないように、こちらが気を付けて斜面を通らさせてもらったような、ちょっと敷地にお邪魔させてもらったような気分になりました。

 

そんな、少し親近感の湧いたヤスデともさようなら。
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週末、大津に行くようになってからというものどうも気になっていた長等山。

その山中に入って、すこし納得できたというかスッキリしたような気分です。

水の清らかなところには、沢山の面白い生物が生息しており、その母なる大地、お山には人間の目には到底分からない、理解できないことがあるような気がします。

 

目で見ただけでは見えない、何か。

 

でも、この物質世界に生きているが為に、目で見て識別、判断することが最上の方法のように感じてしまいますが、どうもそうではなさそうです。

 

山の斜面を登り切ったその上に、確かに目で見て素晴らしい世界はありましたが、それ以上に何とも言葉にし難いものを感じました。

 

圧倒的な、何か。

圧倒的な優しさ?

包み込むもの?

 

それが何だか私には分かりませんが、言葉にならない、でも知らず頬を伝った涙だけはその意味を分かっているような、そんな気がしました。

 

さて、まだ続きます。

【滋賀/大津市】長等不動明王とヤスデ坂

長等山にある長等公園へとやって来ました。

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案内板に明治35年大津市で初めて開設された都市公園とあります。

 

公園に入ってすぐ、なかなかの急勾配で早々に休憩(^^;
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公園内に周辺地図があり、自転車だけでなくハイキングコースも面白そうです。
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目的地の長等山不動明王は、長等公園の一番奥にありました。

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入ってすぐ、右手に長姫龍神のお社。

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お水はとても冷たく、そしてとても清らか。f:id:roy-7303-pkbs:20200906080951j:image

良い気に満ちています。

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長姫龍神真言があり、どこでどう区切って良いのか分からずも唱えてみました。

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その右手には様々な石碑。

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長姫龍神の長姫から連想されるのは、岩長姫。

見目麗しい木花昨夜媛のお姉ちゃんで、邇邇芸命に揃ってお嫁に出るも妹と違って見目麗しくなかった為に追い返されてしまう岩長姫。

繋がりがあるのかどうかは分かりませんが、ふと頭をよぎりました。

 

さて、長姫龍神のお社を出てそのお隣。

 

若丸大明神、若松大明神、若鶴大明神

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若鶴の『鶴』に若松の『松』はおめでたい感じがしますが、若丸の『丸』は?

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さてお稲荷さんのお社を出たらば、正面に長等山不動明王
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水の線は細いながらも水量が多く、辺り一面聞こえる音は水音ばかり。
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お堂のそばまで行ってみました。
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想像していた姿とは違って、随分とこじんまりとした可愛らしい不動明王
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相変わらず真言はどのように唱えれば良いのか分かりませんが、ブツブツと唱えてみました。
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さて、ぐるりと一周周ってやはり気になるのは、いつもお堂の背後。
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ありがたいことにお堂の裏手に行けそうな道を見つけました。

 

お堂の裏手に回り、周りを散策。

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お堂の真後ろから頭上を見上げると1ヶ所だけ他と違った箇所があり、木がひときわ輝いて見えます。

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斜面の上の木が気になるものの、足元を見るとムカデの色違い版のような虫(調べてみたところ、ヤスデという見た目はムカデのグレー版、性格は大人しく草食の虫)が、まぁ結構な数ウヨウヨとしており、一瞬怯んだものの、やはりこのヤスデ坂(←勝手に命名)を登り切った先の景色が見てみたく、好奇心に後押しされるように一人道なき道を登ってみました。

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自転車が小さく後方に見えます。

もう、ここまで来たら後戻りできません。

 

冷静に考えてみれば、暑いさなか、それも一人、なぜ虫のいる山を登っているのか理解に苦しみますが、もう一方の私は簡単明瞭。

 

『だって楽しいから!』

 

と問答無用で突き進みます。

 

どうにも理屈なんていらないようです。

理屈っぽい私には理解が出来ないもう一人の私。

でも、とても楽しそうです(笑)


つづきます。

 

【滋賀/大津市】満月稲荷と長等山の清流、サワガニ

さて、逢坂山隧道を出てどこへ向かおうかとGoogleマップと相談。

ほど近い場所に面白い名前の神社を発見しました。

 

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1号線沿い、滋賀から京都へ向かう道すがら、先程の逢坂山隧道のある道との交差点前にその神社はポツンとありました。
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短いながらも、小石を敷き詰めた参道がありました。
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身長は158cmありますが、気分は小人のよう。
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参道を2歩も歩いたか歩かないかで『満月稲荷』へ到着です。
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木の根元に小さいながらもお社がありました。
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ミニチュアの神社のよう。

鈴緒もきちんとあり、鈴緒を鳴らして二礼二拍手一礼でお参りです。

全てが小さくてなんだかガリバーの気分です(笑)

 

それにしても、とても綺麗にお祀りされています。

定期的にどなたかがお世話されているのだと思いますが、誰にでも出来ることではないですね。

 

そして、おみくじまで。
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せっかくなので引いてみたところ、こんなところにまで楽しさ満載!

キツネの顔型に折られたおみくじ♪

遊び心の達人(^^)

 

お社の上の木は注連縄が張られていました。

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こんなにほっこりした小さい神社ですが、後ろは国道一号線。

ビュンビュンと車が通る道路脇に、遊び心満載の満月稲荷はとても楽しいお参りとなりました。

 

ただ、よっぽど人が来ないのか、恐ろしい数の蚊に追い掛け回されるので、お参りされる方はその点ご了承いただければと思います(笑)

 

さて、なかなか良いスタートのお参り。

お次は来た道を戻り長等山へと向かいます。

 

道中、近松寺のお隣に建つ善光寺の石碑がありました。
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何だか気になり自転車を降りてみると、
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こちらの石碑の足元から勢いよく流れる水の音。
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サワガニを一匹発見しました。

目が合うなり、サササーっと草の下に移動する仕草が必死で、何とも可愛かったです(^^)

 

さて、このサワガニさんが寛いでいる清流の大元は三井寺や長等神社が山裾にある長等山。

大津市をブラブラしだしてからというもの、どうにも長等山が気になります。

お次は、そんなどうにも気になる長等山に鎮座されている長等山不動明王の元へと自転車を走らせます。

 

つづきます。

【滋賀/大津市】皇子山古墳と日本人初の逢坂山トンネル

毎週末の滋賀県へ。

恒例の近江神宮で娘と分かれて、今日は珍しく一人ではありません。

息子と主人と連れ立って、近江神宮からほど近い皇子山古墳へ。

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午前中といえどもすでに暑く、照り付ける太陽の日差しが容赦なく皮膚を襲います。
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階段がメインというよりは、確実に木がメイン。

歩きにくい(笑)
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ピラミッドのような様相の皇子山古墳の上で誇らしげに手を振る息子。
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右手の案内板が光の反射で全く読めなくなってしまっていますが、この古墳の表面の葺石は復元だそうです。

大津市で一番大きい前方後円墳で、どんな権力者が埋葬されてたのかと期待に胸は膨らみますが被葬者は不明だそうです。

 

一説には渡来人の和邇氏と関連があるとも言われているようで、いずれにせよ天智天皇大津京を開かれる以前にこれだけ大きな古墳があったのであれば、(近くに百穴古墳群も福王子遺跡もあります。)相当栄えた都市であったのではなかろうかと思います。

 

【滋賀】百穴古墳跡 - シロンプトンでパンとお参りと

【滋賀】福皇子神社でまたしても古墳 - シロンプトンでパンとお参りと

 

さて、私も皇子山古墳の頂上へ。
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左手が京都方面。

今しがた車で走ってきた国道161号線が見渡せます。

 

そしてくるりと反転すると眼前には木に遮られており少し見えにくいですが琵琶湖。
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琵琶湖を望むために作られた古墳なのかもしれません。

 

さて、息子と主人とはここでお別れです。

私はそのままお参りへ。

お二方はひたすら自転車で走るそうです。

 

さて、どこに行こうかと先週同様三井寺方面へ自転車を走らせ、左手に京津線の線路があるこんな細い道を発見。
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面白そうなので走ってみることに。

 

一度線路沿いから離れた先にお寺がありました。

妙光寺
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少し走っただけで汗だく。

妙光寺でクールダウンも兼ねてお参りさせて頂きました。
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こちらの立派な木が日差しをよけてくれてとてもありがたかったです。

 

さて、ここで先週気になっていた場所がここからほど近いことが分かり行ってみることに。

 

『旧逢坂山ずい道東口』
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東口とあるからには西口も存在しており、西口の場所は先週完了した蝉丸神社にほど近い場所にあるそうです。

 

さて、こちらのトンネル。

日本で初めて日本人の技術だけで作り上げたトンネルだそうです。
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京都と大津間の全長約664mを、イギリスから購入した削岩機と坑員たちのツルハシやクワを使った手掘り工法で掘り進め、1年8カ月の歳月をかけて1880(明治13)年6月に完成。
1921(大正10)年8月に線路変更によって廃線となったそうで、こちらのトンネルはその遺構です。
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トンネル上部に『楽成頼功』の扁額
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『楽成』は本来であれば『落成』という漢字で土木工事が完成することを表すそうです。ただ、落成が落盤を連想されることから楽成へと漢字を変更されたとのこと。

忌み言葉ですね。

 

トンネルの中はどうしても入る気にはなれず全景図を。
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このトンネル付近に足を踏み入れた時からとても気になっていたのですが、地面から水が湧き出ている個所がありました。
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この一帯だけに水が後から後から溢れ出ており、澄んだとても綺麗な水。
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トンネル上部のお山の状態が良いのだと思いますが、改めて日本という国の水の豊かさに驚かされます。

 

こんなに水資源に恵まれた国は、他国からしてみれば当たり前ではないのかもしれず、この当たり前の恩恵にあずかれていることに今一度、心から感謝しなければならないのではないかと思いました。

水は恵みにもなり、脅威ともなり得ますが、水と共にしか人は生きていけず、水があるからこそ生かされ、生きることが出来、水が無ければ進む先は死しかなく、そんな当たり前のことを再認識。

 

そう考えると、皇子山古墳の被葬者も水を制したかった(制していた)のかもしれません。

 

さて、お次はGoogleマップと相談して近くに小さい神社を見つけたので行ってみます。

【滋賀/大津市】蝉丸神社コンプリートとパン

さてさて、愛車にまたがってお昼前のアスファルト灼熱地獄。

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思ったほど距離はなく、ちょうど坂を上り切ったところに目印の『日本一のうなぎ かねよ』の看板がありました。
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大通りなだけあってなかなか信号が変わりません(^^;
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逢坂の関とあります。
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逢坂の関といえば、まさしく蝉丸の歌。

 

【蝉丸(10番)『後撰集』雑一・1089】

これやこの 行くも帰るも別れては  知るも知らぬも逢坂(あふさか)の関

 

そもそも逢坂の関が分からず、調べてみました。

三関とは、古代の日本で畿内周辺に設けられた関所の内、特に重視された三つの関の総称。三国之関とも呼ばれた。当初は不破関鈴鹿、愛発関の三つを指したが、9世紀初頭に逢坂関が愛発関に代わった。

【出典元:三関 - Wikipedia

 

逢坂の関は古代、重要な関所であったようです。

現在においても滋賀へと続くこの道は、私にとってはとても重要な道ですが(^^)

 

さて、その逢坂の関を道なりに下ると右手に蝉丸神社が見えてきました。
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とっても暑い日でしたが、緑が気持ち良い!
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さてさて、今日は石階段ばかり。

登りますよー。
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『山椒は小粒でもぴりりと辛い』風な、小さいながらも迫力満点な狛犬さん。
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今にも台座から駆け出しそうです。
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石階段左手のこちらの木がとても立派でした。
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鳥居側から見た木。
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やはり緑が多い神社は落ち着きます。
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周りの景色も遮ることなく向こう側のお山が綺麗に見えます。
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左手に手水舎、正面に拝殿

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手水舎
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拝殿
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拝殿に御朱印の案内の張り紙があり、1週間前に頂いた御朱印に対してやっとお参りが出来、自分に嘘をつかずにすみました。
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本殿
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格子の隙間から見えた狛犬さんを狙ってパチリ。

先程見た石階段手前の狛犬さんよりは年月を感じます。
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足元の鞠が良い感じです。
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そして、いつものことながら本殿の裏手が気になり、右手に小路を発見。
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先に進んでみましたがこれといった発見はなく、戻ってくると小道の更に右側にこじんまりとしたお社がありました。
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このお社に気付く為の遠回りだったのかもしれません。

 

一見遠回りのように見えても必要な事は必要で、『遠回りした』『無駄だった』と嘆くより、そこから得られたものを喜べる人でありたいと思いました。

 

さて、登ってきた石階段を降り自転車付近の気になった箇所を散策。
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この一帯が気になり、またしても蜘蛛の巣まみれになりながらも進んでみました。
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両サイドに石灯篭があり、足元にも階段らしき形跡があり、どうやら以前は参道だったのではないかと思われます。
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もしくは、もう一本の参道として機能していたのかもしれません。

 

現在は、この手前が『日本一のうなぎ かねよ』の駐車場となっており、使用は全く出来ない、されていないと思われます。
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さて、気になった箇所の散策も済み、1号線を滋賀県に向けて戻ります。

その道中に、こちらもいつも車の中から気になっていた場所
『逢坂山弘法大師堂』
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蝉丸神社 上社と同じ並びにあり、やはり目の前は歩道がなく、即1号線のなかなか危険な場所です。

場所が悪いのもあってか、あまり人が訪れている気配がないように感じました。
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さて、前回は夏休みでお休みだったパン屋さん『dry river』
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アンパンが美味しゅうございました❤

 

 

【滋賀/大津市】蝉丸神社 上社

まさか車で見ていた景色を自分が自転車で走る日が来ようとは・・・。

 

1号線沿いの蝉丸神社 上社に到着です。
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こちらの神社、目の前は1号線。

駐車場はおろか、歩いての参拝ですら少し怖い場所にあります。

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ご覧の通り、歩道も狭く車で通り過ぎるたびに『いつかお参りに行ってみたいな。』と軽く20年は経って、忘れた頃に願いが叶いました(笑)

 

こちらの朱塗りの鳥居が車からも良く見えます。
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カッコイイ狛犬さん。イケメン❤
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筋肉隆々タイプです。
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もう少しで拝殿に差し掛かろうとしたところ、左手よりサササーっとお出迎えがありました。

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見えますでしょうか?

塀沿いに歩くトカゲさんです。

 

私を見るや否や、『いや、出ろって言われたから出たんやけど、やっぱり人間は苦手やから帰るわー。ヒーッ。ご勘弁ー。』みたいな感じで、くるりと反転して帰って行かれました(笑)

なんとも面白いトカゲさんでした。

 

さて、そんな面白いトカゲさんと別れを告げて綺麗なお花に癒されて、
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拝殿エリアに到着。

歌がありました。
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娘がいればすぐに分かるのでしょうが、今日も一人。

 

こじんまりとしていますが、手水舎は綺麗でした。
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さて、もう少し上がります。
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上部のトタン屋根が気になります。
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上部の彫り物はよく見かける龍ではありません。

鶴でしょうか?
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となると、籠神社で亀、蝉丸神社 上社で鶴で『鶴と亀』!

 

・・・無理矢理ですね(笑)

でも何だか謎かけをしているような楽しさです(^^)

 

内部は綺麗に清掃されており、同じ蝉丸神社でも下社とは違った感じを受けました。
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本殿から振り返ると、正面には山。

下には蝉丸神社の拝殿。
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こちらの拝殿で気になった子の絵馬。

子年生まれの娘の代筆として絵馬を奉納しました。
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願いはただ一つ。
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競技カルタ、頑張れ!

 

下社と違って上社は緑が深く、自然と呼吸が深くなります。
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となると、気になるのはお山の状況。

右手に登れる箇所を見つけて少し入ってみました。
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本殿の横手まで道があり、上がることが出来ました。

その先はフェンスが張り巡らされており立ち入り不可のようです。
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気になっていたお社に掛けられたトタン屋根は倒木除けでしょうか。
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上社にお祀りされているのは、道祖神猿田彦神。そして下社と同じく蝉丸大神。

 

神社のすぐそばには京都と滋賀を行き来する幹線、1号線を車がひっきりなしに通り、まさしく要所。

その場所に鎮座される猿田彦神

下社とは違った雰囲気で、せっかくお参りするのであれば距離も近いですし、合わせてお参りに行くのがおすすめです。

 

さて、残るは蝉丸神社。

場所は『日本一うなぎ かねよ』の看板近くにあると、三尾神社の神主さんから伺いました。

1号線を車で走ったことがある方ならすぐに分かると思います(^^)

 

日本一のウナギを目指さず、蝉丸神社へ向けて1号線の坂を上ります!

 

つづきます。