宮司さんは西院春日神社と同じ方が兼務されているようで、西院春日神社の境外 別宮地となるそうです。
【御祭神】
『倭姫命』(やまとひめのみこと)
『布勢内親王』(ふせないしんのう)
【御祭日】四月一日
【鎮座地】京都市右京区西院日照町五十五番地
平安時代に伊勢神宮の斎王に選ばれた皇女が伊勢へ赴かれるまでの間、心身を清められるための潔斎所である「野々宮」が築かれた聖地で、各地に残る「野々宮」の名称はこの地が発祥とされています。
現存する斎宮の中で最もその風情をとどめるといわれるお宮です。
ご利益(ごりやく)は、『心願成就』(しんがん じょうじゅ)と『女人守護』(にょにん しゅご)。
心願成就とは、心の中で大切にしているお願い事『一つだけ』をかなえて下さる事。
女人守護とは、「女性の味方」という意味です。
2柱の神様はともに、伊勢神宮に斎王としてお仕えされた方です。
倭姫命(やまとひめのみこと)は垂仁(すいにん)天皇のお姫様で、「初代の斎王」をつとめられ、布勢内親王(ふせないしんのう)は桓武(かんむ)天皇のお姫様で、平安京に都が遷されてからの「最初の斎王」です。「西院春日神社」の南西1キロの所にあり、「西院春日神社」の宮司・米川家(よねかわ)が「西院野々宮神社」の宮司を代々兼任しています。
【出典元:西四条斎宮 西院野々宮神社 (春日神社御旅所) | 西院春日神社について | 春日神社 | 京都市右京区西院】
鳥居をくぐる前から、もうソワソワしっぱなしの外から見ても分かるほどに立派な木。
鳥居左手の、境内の柵から飛び出さんばかりの木の根元は、やはり素晴らしいエネルギー。
もう、ここまで一心不乱に木しか撮っていません(笑)
手水舎には、傍らに使用できないようになっていますが井戸がありました。
水源は地下水のような気がします。
木々達に守られるかのように拝殿がひっそりと。
御朱印は先程の西院春日神社で頂けるのですが、今日はもう戻りません(笑)
御朱印はまたいずれ。
余計な装飾が一切なく、簡素ながらも伝わってくるのは無駄を削ぎ落した中での美しさ。
こちらのコンクリートの塀が唯一の残念ポイント。
コンクリートにするのであれば、もう少し高さを出して壁にしてしまうのかと思いきや、軽々と飛び越えてしまえるくらいの高さです。
作業途中のようでもないですし、これで完成系だとは思うのですが少し不可解。
でも、そのおかげで拝殿内部がこのように見渡すことが出来るので、良いのかも。(←ゲンキンです(笑))
本殿よりも、後方に見える木に自然と目がいってしまいます。
簡素なだけに際立つ美しさ。
拝殿左手の木がちょっとすごかったです。
その木の奥には普通に集合住宅があるのですが、木によって俗界と神界が隔てられているかのような感じです。
拝殿から見た鳥居と、ご神木級の木。
そして、そのご神木級の木の裏手にある八雲マンションの看板。
『八雲』と聞いて真っ先に思い浮かぶのは、素戔嗚尊が詠んだ日本最古の和歌。
以前、寝屋川を通った際に八雲の地名を偶然見かけ、土地に刻まれた神様の役割のようなものを感じました。shironpton.hatenablog.com
(やくもたつ いづもやえがき つまごみに やえがきつくる そのやえがきを)
【現代語訳】
何重にも重なりある雲が立ち上る ここ出雲に立ち上るのは八重垣のような雲だ。
妻と住む宮にも八重垣を作っているよ そう八重垣を。
そして、西院野々宮神社の住所は京都市右京区西院日照町五十五番地。
『日照町』が気になります。
日が照るから連想されるのは、天照大御神。
その地に弟君の素戔嗚尊を連想させる八雲の看板。
更にその地に、伊勢神宮の斎王に選ばれた皇女が心身を清められるための潔斎所である西院野々宮神社。
いかにこの土地が神聖な場所であったのか。
土地から感じるものがありました。
目の前には中学校のグランド内の木。
木の様子から、きっとこの中学校は元々西院野々宮神社の鎮守の森だったのではなかろうかと思います。
西院春日神社の木と同じ感じがします。
西院野々宮神社は、禊の場にふさわしいようなひっそりとしながらも境内の神聖さは素晴らしいとしか言いようがなく別世界。
最後にとても良い神社にお参りが出来ました。
さてさて久し振りの一人輪行お参りツアーですが、今回は午前中で六角堂、神泉苑、西院春日神社、西院野々宮神社の四社へお参りすることが出来ました。
ここから京都駅へ戻って滋賀から帰ってくる娘と合流。
・・・の予定でしたが、まだ時間がありさてどうしたものか。
ひとまず天気も良いので自転車を南に向けて走らせていると、川沿いにベンチを発見。
場所は桂離宮にほど近い天神川のほとり。
持ってきたおにぎりでお昼を済ませて、このまま自宅のある高槻まで自転車で帰ることにしました。
桂川沿いを自宅まで26キロのサイクリング。
初めての長距離一人自転車。
途中、何度か心が折れそうになりましたが、終わってしまえばしんどかった道中もすでに良き思い出(^^)
娘の付き添いというよりも、便乗一人お参り(笑)
滋賀でのお参りが一段落した今、これがきっかけとなり京都で一人輪行お参りとなるのでしょうか。
さてさてどうなるやら。
他人事のようですが楽しみです☆