シロンプトンでパンとお参りと

ブロンプトン(白)でふらりとお参り、そしてパン。

【京都/上京区】藤木神社の瀬織津姫

主人がまたまた自転車を購入しました。

そのまま車に積んで持って帰る気満々でお店へと向かったものの、注文が殺到しているそうであいにくと受け取りは一週間後になるのだそう。

新車で走る気満々だったもののこればかりは仕方ありません。

そんなこともあろうかと、車には自転車をあらかじめ三台乗せておりました(笑)

 

さて、せっかく京都まで来たのだからと、少し北の方まで上がってちょっと自転車でブラブラすることに。

 

どこへ行こうかとGoogleマップを見ながら、目に入ったのが藤木社。

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木に目が無い私。

あんこにも目が無い私。

 

藤木社の後は、上賀茂神社側の神馬餅を食べて帰る往復6キロ程の散歩旅。

鴨川公園から下がること15分程で、あっという間に目的地へと辿り着きました。

 

【藤木社】

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遠目から見ても分かる圧巻の幹回り。

更には幹に負けじと上部の枝ぶりも『お見事!』の一言。
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この日の気温は26度にもなったそうで、息子は早々に半袖に。
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大きな木の下、ベンチに座り目の前には小川。

水筒になみなみと汲んできた水無瀬神宮のお水があっという間になくなってしまいました。

 

さてこちらの藤木社、手前の立札の文字が消えかかっていて読みにくいのですが、御祭神はまさかの瀬織津姫
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こちらのプレートにハッキリと瀬織津姫のお名前が見てとれました。

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瀬織津姫はこの辺りでは下鴨神社の井上社の御祭神でもあられます。

kidoki-123-kimono.hatenablog.com

 

そして、藤木社の御神体はどうみてもこちらの巨木。

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圧巻の存在のこちらの巨木はクスノキになるそうで、京都市指定の保存樹に認定されているようです。

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藤木社の御祭神が瀬織津姫と分かった瞬間、ふと思い浮かんだのは京都府宇治市天ヶ瀬ダムにほど近い場所にお祀りされている瀬織津姫

shironpton.hatenablog.com

 

藤木社と同様、小さな祠の後ろに巨木の存在。

そしてそばには川。

 

宇治で偶然にも瀬織津姫のお社を見つけた時には本当にビックリしましたが、今回も同じ流れ。

 

このあと京都から帰る際に車中で主人と話していたのですが、予定しないからこその発見、驚きを知ってしまうとやはり行き当たりばったりな方が楽しいよね、と。

 

ずいぶんと昔に、何かの旅番組で坂上忍と蛭子(能収)さん、そしてどなたか忘れましたが女性の三人で旅をするという番組を見たことがあり、三人各々が日程表を作り三人で旅をするというような趣旨だったと思うのですが、坂上さんの旅程表がビックリするくらいの分刻み。

全てが計画通りに行わなければならないという、一見すれば無駄が無いかのようですが、蛭子さんと女性は口を揃えて『面白くない!』と(笑)

 

バスに一本でも乗り遅れてしまったら、その後の旅程はすっ飛ばされるか短縮されて、アイスを食べたいという蛭子さんと女性に対して坂上さんは『ダメ。もう時間がない。はい、次バスくるから走って!』と、旅を楽しむというより、作った日程表を厳守する事に終始一貫しており、これがなかなかなハードスケジュール(笑)

 

観光地を滞在時間が決められた中で回り、交通手段も分刻み。

初めのうちは良かったのですが、これはどう考えても楽しくないですよね。

 

『その時』、を楽しむのではなく、自分の作ったルールに縛られてそのルールに従うことが目的となってしまっており、旅ではなく傍から見ていても罰ゲームのよう(笑)

 

きっちりしている坂上さんとゆる~い蛭子さんを際立たせる為に用意した内容なのかもしれませんが、それにしても坂上さんの日程表はなかなか息苦しいものでした。

 

でも、私、これを結構普通にやってしまっていたと思います。

今でも気付けば合理的にという正論の元、無駄なく・最短でとやってしまいがちですし、そもそも長年蓄積された私の思考回路がそのようになってしまっている為、それをしてしまっていることすら以前の私は気付いてもいませんでした。

 

でも、お参りだけは違うのです。

いつもあまり決めずに出かけます。

 

場合によっては行き先すらも決めずに行くことが多く(今回もそうですが)、そんな時に限って色々な気付きや出会い、必要な情報があり、そんな瞬間に今を生きていると感じます。

 

先の、まだ分からないことに囚われることがなく、今ここにいることを実感できるのが何も決めないお参り。

 

さてここからは、一人一心不乱に木の周りをウロチョロと撮影会(笑)

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クスノキの根元をば、と中を拝見するとお社の手前左右に石が置かれていることに気付きました。
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礎石にしては凹凸があり、狛犬さんのような位置づけの石になるのでしょうか。


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藤木社のある一帯は、室町時代には上賀茂神社の神官の屋敷町として街並みが作られたそうで、年月がいくら経っても『良きものは良き』を感じさせてくれる場所でした。

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藤木社は上賀茂神社の摂社。

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まだ少し時間もあり、主人の提案で上賀茂神社へ向かいます。

 

つづきます。