シロンプトンでパンとお参りと

ブロンプトン(白)でふらりとお参り、そしてパン。

【京都】日向大神宮のお山、日御山

神馬の祠からすぐの場所に、

【多賀神社、春日神社、五行神社】

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五行神社の五行が陰陽五行ではないかと気になり、御朱印を頂く際に社務所で伺ったところ、やはり木・火・土・金・水の五行とのこと。

五行のお札が気になりましたが、お札が多ければ良いわけでもなく、今回はひとまず見送ることにしました。

 

祠の横から伸びている道からお山に入っていきます。

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思わぬ散策に、家族みんなでちょっとテンションが上がりました。

 

私以外のメンバーは、境内でそこまでテンションがあがるはずもなく、こうやって予期せぬタイミングでお山に入れたりすると、何があるのかワクワクするようです(^^)

 

目の前には一気にお山感が増す視界。

その先には、

【菅公御胞衣所】
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菅原道真の胞衣(胎盤や卵膜)を埋めたと伝えられている場所だそうで、胞衣は昔々の日本ではとても神聖なものであったという記述をどこかで見かけた気がします。

 

胞衣(生)を埋める(死)。

生と死。

対極にあるものは表裏一体。

 

お山で死から生へと昇華されていくようなイメージ。

 

更に奥に進んでいくと、
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天龍龍神と彫られた石像。
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となると、もう一つは地龍龍神
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そばにはお供え物があり、丁寧にお祀りされているような感じを受けました。

天龍地龍といえば、伏見稲荷大社にある神寶神社の狛龍さんと、籠神社の狛龍さんが浮かびます。

 

shironpton.hatenablog.com

 

shironpton.hatenablog.com

 

 

この一帯は、他にも石仏が点在していました。
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こちらの狛狐さんは、所々破損している状況からお役目が終わられた様子。
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狛狐さんの足元には、在りし日の狛狐さんのスケッチ画が風化しないようにラミネート加工をされて置かれていました。
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破損しているとはいえ、見るからに霊験あらかたな狛狐さん。

そして、在りし日のスケッチ画からもとても高貴な感じがします。

何よりもお役目が終わられたであろう状態でもこのように大切にされている姿を見て、モノに想いは宿ると感じました。

 

お山の中を歩いていると、気になるお社を見つけました。

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扁額が無い為、どういった神様がお祀りされているのかは分かりませんでしたが、突き当りの奥まった位置に配されており、いい意味で何とも言えない感じがしました。

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お山を下って、多賀大社の場所まで戻って来ました。

二股に伸びるもう一方の道を歩いていきます。

 

【福士神社】

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【御祭神】

 ・大国主命(オオクニヌシノミコト)
 ・彦火火出見尊 =山幸彦
 ・鸕鶿草葺不合尊(ウガヤフキアエズノミコト)
 ・神日本磐余彦尊(カンヤマトイワレヒコノミコト)=神武天皇

 

山幸彦の子供が鸕鶿草葺不合尊。

鸕鶿草葺不合尊の子供が神武天皇

大国主命のみが国津神

 

 

右手に見える少し気になった石。

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上を向いたカエルのう。

 

帰る

変える

還る

 

 

その奥には、

【朝日天満宮

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伊勢遥拝所へは少しお山を上がります。
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視界が開けてきたと思いきや、木々が随分と倒れています。

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文明の利器を存分に使っている自分が言うのも何ですが、御神体のようなこのお山に電波塔は似つかわしくなく、残念な気分になります。

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電波塔を過ぎるとほどなくして、伊勢遥拝所の鳥居が見えてきました。
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鳥居の中央によく見ると根元から3つに分かれた木が生えており、その様はさながら蚕ノ社の三柱鳥居のよう。

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私にとって、三から連想されるのは、

 

三位一体(心・体・霊)

造化三神

 

鳥居から後ろを振り返ると、朱塗りの大きな鳥居が見えました。

位置からすると平安神宮の大鳥居かと。

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鳥居の右奥に【日御山】と彫られた石柱と、傍らにはお水をお供えする入れ物が。

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この一帯だけが苔むしており、少し特別な感じがしました。

 

さて、階段を上がれば下りねばならず、降りた先には摂社。

厳島神社
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その左手に見える祠は東に向く形で配されています。
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【福田稲荷大神
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(鳥居の側でパーカーを前後反対に着て息子を驚かそうと今か今かと待つ娘(笑)私は、まんまと騙されました(^^;)

 

日向大神宮の境内で、他のお社は南向きに配されていましたが福士神社とここ稲荷神社だけが西向き、日の沈む方角に配されていました。

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境内には五行神社があったことから、少し方角が気になりました。

方位や陰陽五行が分かれば、色々と分かるコトも増えてくるような気がします。

日々、勉強ですね。

 

稲荷神社と道を挟んで、少し小高い位置に鳥居が見えました。
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この時点で私のテンションはメチャクチャ上がっています。
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鳥居の手前に案内札がありました。
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神体山を拝むための鳥居とのことで、鳥居の向きからすると伊勢遥拝所のあたりを拝む形になるのではないかと思います。

 

鳥居の右斜め後方に素晴らしい木を発見。
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変わってこちら。

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息子がとても気になったという変わった形をした木の根のような塊

まるでオブジェのよう。

 

そういえば、このような形の木のオブジェを同じく山科の牛尾山で見つけました。

shironpton.hatenablog.com

 

自然のなせる業なのでしょうか。

知らないこと、分からないことばかりで、いかに自分が井の中の蛙なのかと思い知らされます。

 

木の合間からちょうど陽が差し込んでなんとも厳かな気分。
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後ろを振り返ると、手前に稲荷神社。

(の手前の人影は、私の散策待ちの主人と娘が並んでベンチで歓談中。)

 

後方には続く階段の先に日向大神宮の外宮、内宮へと続く鳥居。
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日向大神宮のお参りから、日御山という素晴らしいお山に出会えたことに感謝。

次は、是非山中を散策してみたいと思います。

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