週末の朝、『家から自転車で行ってみ—ひん?』
と主人から提示された場所は門真市。
自宅のある高槻市からは片道25キロのサイクリング。
ここ最近、めっきり私の神社センサー(そんなものはないのですが、勝手に命名。)が作動しておらず、お参り頻度がダダ下がり。
そんな中、立派なご神木がある神社が提示されれば行かない理由もなく、なんやかんやと私のお参りライフは、『主人が何気なく提示する場所から始まっているのでは?』とここ数か月思い始めていただけに(とはいっても、主人は全く興味なし)、往復50キロのサイクリングへ即座にゴーサイン。
ルートは淀川沿いをひたすら走るルートに決定。
息子には早々に置いて行かれ、
主人にも追い抜かれる(笑)
淀川沿いの走りやすかった道から一変して、京阪門真市付近の道はご覧の通り。
走るというより、自転車を運ぶ、押すが増えて一気にテンションが下がる息子。
トップの座を主人に明け渡すの図(笑)
さて、もう見るからに『ここでしょ?』な木が見えてきた門真市三ツ島の住宅街。
カーブ上に見えてきたのはこちらの御神木。
残念ながらというのか、嬉しい叫びといえば良いのか、もう全くフレームにはおさまらないサイズの御神木。
さて、自転車をどこに停めたものかとふと目の前を見ると箒でお掃除されている方の姿が。
こちらの木の側に停めても良いとのことで、停めさせて頂きました。
御神木と一緒に撮れてちょっと嬉しい(笑)
ただ、今日のお目当ての御神木はこちらの御神木ではなく、奥に見える存在感大の御神木。
四方八方に広がる枝ぶりが、天を覆いつくさんばかり。
【三島(みつしま)神社】
【手水舎】
こちらの手水舎で私たち家族より先に来ていた家族の方が手水を使用されていたのですが、お父さんは手水を使用せずそのまま境内へ。
それを見た娘さんがお父さんを引き留め、手水の作法を教えていた姿にはビックリしました。
小学校の高学年かもしくは中学生くらいのお子さんだと思うのですが、お父さんにお作法を教えれるだなんてしっかりされていますね。
『我が親は我が子なり』
『我が子は我が親なり』
いのちの法則というのだそうで、あるサイトで知りました。
要は先代の分御魂が次代に受け継がれることを意味するのだそう。
娘さんとお父さんのやりとりは、そんな言葉の意味がストンと腑に落ちる一場面でした。
【由緒書き】
こちらの由緒書きに記載されている、天然記念物の薫蓋樟との対面が今日の目的です。
目の前に、境内全体を覆いつくすかのような姿のこちらの木が薫蓋樟。
ここから私は一気に興奮状態。
目の前の方がお参りされているのを拝殿前で待っていると、急に風がビュ~ッと吹いたかと思うと薫蓋樟の花なのか小さい実なのかがバラバラッとシャワーのように頭上から降り注ぎ、さながらお清めの雨のよう。
拝殿前の狛犬さんの間を通り抜け、
さて、いよいよ私たちのお参りの順番。
拝殿よりも何よりも、右手の薫蓋樟が気になって仕方なく、でもお参りが先。
はやる気持ちは抑えようもなく、お参りが終わった途端、薫蓋樟とご対面。
薫蓋樟の幹周りは大阪府では最大の13. 1m。更に、樹高は24m、樹齢は1000年にもなる巨樹で国の天然記念物に指定されているそうです。
ここにきて息子が良い仕事をしてくれます。
薫蓋樟と息子の対比。
拝殿の右手に薫蓋樟に沿って道があり、奥にお社がもう一つあるようです。
反対側に回り込んできました。
薫蓋樟の周りをぐるりと一周出来るようになっており、
入ってきた場所とは反対側の拝殿から出てきました。
牛の絵から想像されるのは須佐之男命で、三島神社にお祀りされているのはもちろん須佐之男命。
さて、御朱印を頂こうと社務所を覗くも開いておらず、本日の御朱印の張り紙がありましたがそれらしきものが見当りません。
更には小銭もなかったことから今回はご縁がなかったということで、側にあった由緒付きの暦を頂いて帰りました。
因みに5月の暦のページはこちら。
この日は15日。
葵祭の日だったようですが、コロナ禍で今年も中止。
祇園祭と並んで京都三大祭の一つである葵祭も祇園祭と同様2年連続開催されない異常事態です。
三代祭りの残る一つは時代祭。
秋の大祭ですのでまだ開催まで日があります。今年こそ開催されると良いのですが。
さて、お次に向かった先は鶴見緑地公園。
これまた立派な楠の下でおにぎりタイム。
帰りは少し遠回りにはなるものの、守口市から淀川に入るコースへ。
道中、以前大阪市に向かう道すがら通り過ぎた気になった場所。
早速その場で調べてみたところ、白龍稲荷大明神(八坂瓊神社)というお社だそう。
お参りに立ち寄るには少々時間が押しており、ご縁があればきっと訪れることが出来るでしょう。
そのまま淀川沿いを北上し、高槻市を流れる芥川まで戻って来ました。
このカラス、私達が側で休憩しているにもかかわらず全く逃げず、なぜかと思いきや遠くに聞こえるのは腹式呼吸をふんだんに活用されているであろうおじいさんの歌声。
どうやらその歌声に聞き入っている模様。
ずっと歌声のする方角を見つめており、おじいさんの姿は見えませんがこんなに遠く離れた場所に嬉しい観客です(^^)
今回訪れた三島神社。
三島神社の文字を見て真っ先に浮かんだのは、瀬戸内海に浮かぶ島、大三島にある大山祇神社。
そして、その三島神社のルーツとされているのが高槻市にある三島鴨神社。
こちらも御祭神は大山祇命。
今回訪れた門真市の三島神社の御祭神は大己貴命(おおみなちのみこと)
別名、大国主命とも大物主命(おおものぬしのみこと)ともいわれる神様。
古くは山王権現といい、明治3年4月に現在の社名「三島(三ッ島/三嶋)神社」に改められた。
明治5年に郷社に列し、明治41年8月には稗島の堤根神社(祭神/天照皇大神)を合祀。(後、昭和28年には稗島・桑才の住民の希望により堤根神社は元の地に復帰)、明治42年8月に神饌幣帛料供進社に指定された。
【出典元:三島神社 (門真市) - Wikipedia】
Wikipedia文中にある『古くは山王権現』というところから、
山王権現(比叡山の山岳信仰と神道、天台宗が融合した神仏習合の神)
=日吉大社
=大山咋神
さらには三輪山をご神体とする大神神社から大物主神(大己貴神の和魂とされる)が比叡山に勧請されており
比叡山=山王権現=日吉大社=大山咋神、大物主神(大己貴神の和魂)
の図式で門真市の三島(みつしま)神社の御祭神 大己貴命と繋がります。
ちょっと整理。
神社名といい、御祭神といい三島神社との繋がりを感じずにはおれず、こんな気付きがお参りの醍醐味の一つでもあります(^^)
関西はとうとう梅雨入りしてしまい更にお参り頻度が下がりそうですが、必要であればまた主人からお達しがあることでしょう(笑)
久々のお参りでしたが、良きお参りとなりました。