勝手神社を後に、お次の目的地は如意輪寺。
如意輪と聞いて真っ先に思い浮かぶのが、地元高槻市は安岡寺の如意輪観世音菩薩。
仏像を前に、悲しくもないのに急に涙が溢れてきて止まらなくなったという、私にとっての初めての不思議体験が如意輪観世音菩薩様でした。
そして、一度は拝顔したいと強く願っている兵庫県は西宮市にある神呪寺の秘仏如意輪観音はコロナ禍で開帳がされておらず、すでに気持ちは2023年の秘仏開帳。
観心寺(大阪府)と室生寺(奈良県)と合わせて日本三如意輪に数えられるよう。
室生寺への参拝はあるものの、観心寺へはまだ一度も伺ったことがなく、ふと気になりホームページを見たところ、楠木正成公と後醍醐天皇ととてもご縁の深いお寺ということが分かり、この時点でちょっと鼻息荒くなっております(笑)
近いうちに、ご挨拶に是非伺いたい!
こちらは如意輪寺の境内での1ショット。
上手に隠れているつもりかもしれませんが、可愛い猫の間に居るのバレバレですよ、鬼さん(笑)
【本堂】
本堂の上部、木彫りの装飾は天女でしょうか。
なんとも優美な雰囲気がしました。
【小楠公髷塚碑文】
楠木正成公の御嫡男、楠木正行公が四条畷の合戦を前に辞世の句を詠み、髷の一部を仏前に供えたそうです。
「かへらじと かねて思へば 梓弓(あづさゆみ) なき数に入る 名をぞとどむる」
何度読んでも目頭が熱くなってしまいます。
まさに気分は息子を持つ母親。
【埋髷の墳】
『楠木正行公及び143名が四条畷の出陣に先立ち、如意輪堂に奉納した髷を埋めた所。』とありました。
さて、その右手からお山へと延びている石段の先には後醍醐天皇陵。
手を合わせると、思わず涙が溢れました。
如意輪寺の境内は、後醍醐天皇と楠木親子を色濃く感じます。
南朝の皇族 長慶天皇の皇子のお墓とされていますが楠木正行の髻塚という説もあり、詳細は不明のようです。
寺務所はとても見ているだけで賑やか。
ここ最近、お寺へのご縁が続いておりお香があれば頂いております。
『お香を焚くということは』
その場所を清めるということ。
そして、自分の身を清めるためにお香を焚きます。
お香の香りが不浄を払い、心を浄化し、心を落ち着けます。
ご先祖様に感謝し、不浄のものを払い、ご自身が元気になる為にお香を焚いてみて下さい。
お香は三種類ありましたが、ちょっと奮発して一番気に入ったお値段の張るものを頂いて参りました。
お香は心身へのリラックス。
そして、お香を焚いていると家の状態がとても良くなるような気がします。
目に見えて外壁がピカピカとかではないですが(笑)
寺務所そばにも楠木正行公の辞世の句が掲げてありました。
そんなしんみりする場所の後ろに、小さい子供の遊具。良いですね。
しんみりしながらもほっこりします。
三島大社にあった源頼朝公と北条政子の腰掛け石のように座れるような雰囲気ではありませんでした。
もし座れたとしても、恐れ多いですけどね。
その近くで背を向ける息子の姿。また一人何やら遊んでいます(笑)
本堂右手の掲示物に、ドキリとする文言がありました。
『思い立ったが吉日 思案だけでは何も生まない。』
私は腰が重く、考えて考えて熟考しまくって行動するタイプで全くの真逆。
ただ今年はそうも言ってはおられず、今日も別件で即行動したところ良い流れとなりました。(天王寺区へのお参りですが、ブログはいつになることやら(笑))
【難切不動尊】
難切り→なんきり→南瓜で、カボチャが沢山お供えされていました。
日本語の面白いところ(^^)
御朱印は、御本尊の如意輪観音と左は楠木正行公の2種を頂いて参りました。
ちょうど見開きで並んで、まるで一枚の絵のようでとても気に入っています。
辞世の句は何度目にしても辛いですけどね。
さて、短時間ながらも密度の濃ゆい時間を過ごすことが出来、次なる神社へと参道を歩いていると、目の前に何か映るものが。
やった!
トカゲさん!
トカゲの歩きが早く、更に私が携帯を出すのに手間取ってしまった為、一匹のみの写真ですが、とても大きなトカゲが二匹揃って私達家族の目の前に現れ、『言われたから顔を出してやったけど、捕まえられたらイヤやからもう行くわ。』みたいな感じで、突如として現れ、瞬く間に去っていったという感じで、これには家族揃って大はしゃぎ。
トカゲさん出てくると、なんだか良い感じなんですよねいつも。
ご縁がいただけたようでとてもありがたく、是非また訪れたいお寺です。
さてお次は、吉野山をズドーンと下ります。
つづきます!