家族全員、山頂を想像していただけに『お寺?』『入るん?』な反応(^^;
私は予想外のお参りに意気揚々と進みます(笑)
【境内図】
相変わらずの写真下手に嫌になります。ほぼ影絵のような境内図(^^;
想像していた以上にとても広そうです。
拝観料大人300円を払って境内へ。
入ってすぐ左手に春日明神社と椿本護王宮。
春日明神社の手前に氷を発見。
こんな素敵な写真が撮れるのは娘。
娘曰く、私の写真はのっぺりしていて奥行きがないのだそう。
平面図。
納得^^;
境内の順路が記載された看板。
注連縄の向こうは神域。
ほんの数メートル歩いただけで、目の前に大きな岩が見えてきました。
もっと険しい道をくぐった先にあるかと思っていただけに面食らいましたが、声にならない大きさ。
こちらの正月堂の手前に大きな岩が並んでいます。
正月道の軒下から息子を比較にパチリと。
正月堂を背に、右手から「弥勒」「文殊」「薬師」と呼ばれる三つの巨石が並んでおり、こちらの「弥勒磨崖仏」は笠置寺の御本尊。
壁面は高さ15mにもなるそうです。
「弥勒」の左手にある大きな岩二つが右が「文殊」左が「薬師」。
この割れ目が気になります。
そして、割れ目の間に小さな石があります。
兵庫県は六甲北山公園にある胎内くぐりのような岩を思い出しました。
大きな岩の間から小さな岩が産み落とされたのであれば、まさしく胎内くぐり。
立て看板には笠置石とありますが、その石が間にある小さい石なのか文殊と薬師の石なのかは分かりませんでした。
ただ、笠置町の由来となった岩だそうです。
足元にはシダ類がだくさん生えており、
シダと岩の全景図を撮ろうと思うのですが、岩が大き過ぎで入りません。
久々にワクワクする岩に出会いました(^^)
さて、岩を見ながらおにぎりを食べてゆっくりしたいところですが、岩好きの息子がじっとしているはずもなく先に進みます。
順路通り下っていくとまたしても左手に大きな岩が見えてきました。
岩と岩の間にはお社があります。
この辺りは空気が一変します。
お社前に立つと、割れ目からの風、というか気を全身に浴びるような感じになり、寒さも手伝ってあまり長くはいれません。
立て看板から千手窟というのだそうです。
『笠置の龍穴ともよばれ、社には龍神を祀る。』
とあります。
千手窟には、こんなお話が残っています。
昔むかし、それは東大寺建立時のおはなしです。
人々は木津川を使って木材等の材料を上流の山々から流し運んでいました。
しかしある日、ここ笠置の辺りで資材がせき止められてしまい、何日も工事が滞ってしまいました。
それを知った東大寺の僧・実忠和尚は、なんとか木津川の水量を増し、資材を再び流そうと願って、笠置山の千手窟にて雨乞いの儀式をおこないました。
するとその滝穴から竜王が現れ、木津川に恵みの雨を降らせたのです。そのおかげで水量が増し、その後はスムーズに資材を奈良の都まで運ぶことができ、無事に東大寺ができあがったそうです。
実忠和尚による笠置山での雨乞い儀式が、現在に残る二月堂のお水取りの起源であるとも言われています。
【出典元:(見どころ4)千手窟 | 笠置町】
二月堂のお水取りといえば、奈良にある東大寺の有名な行事。
笠置寺は正月(一月)堂。
東大寺は二月堂。
更に、東大寺の北東に位置する笠置寺は東大寺の鬼門除けとしての役割があるそうです。
京都と奈良。
距離は離れていますが、繋がりがありそうです。
さて、先に進むとまたしても左手に大きな岩。
岩面に、こちらはくっきりと仏様が彫られているのが見てとれます。
虚空蔵磨崖仏というそうです。
案内板からすると、弘法大師空海さんによって、一夜にして彫られた仏様のようです。
来た道を振り返ると、先程の千手窟と並んで巨大な岩の壁。
面白い場所にやって来ました(^^)
巨石を見ると興奮するのは、息子だけではないようです。
つづきます。