シロンプトンでパンとお参りと

ブロンプトン(白)でふらりとお参り、そしてパン。

【京都/亀岡市】出雲大神宮の奥宮 磐座

私のお参り事情が少し変わってきたようで、ありがたいことに友達からお参りのお誘い。

 

出雲大神宮

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前回は2年前のひふみ(1月23日)の日に家族と一緒にお参りに行っていたようです。

shironpton.hatenablog.com

 

今回は2年前には時間が足りずお参りに行けなかった奥宮へ、念願叶ってのお参り。


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拝殿へ進むとちょうど祝詞をあげられており、友達と二人贅沢な時間。

祝詞が終わり、御祈祷の初めの方の住所が実家のある近くでこれまたビックリでした。

ありがとうございます。

 

出雲大神宮は二度目ですが、前回も感じたことは良いお山だということ。
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参道の所々に注連縄をかけられた岩があり、自然と共にあらんと思います。
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岩のそばに木。

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私の中ではエネルギー循環のような位置づけなのですが、どうなのでしょうか。

 

このまま進んで2分もしないうちに仰々しい飾りもなく磐座。
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圧倒される佇まい。

自然と一体化。

 

磐座の奥に見えるのは境内図からすると古墳になるそうです。
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前日が雨だったこともありますが、境内はとても清々しく平日の午前中ということもあって人もまばら。
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『神は細部に宿る』ではないですが、『神は自身と共にある』と感じる空間。
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神は、サムシンググレートでも、イエス様でも、自身の信じる何でも良いのだと思うのですが、そして私も神という言葉を軽々しく使うのは気が引けるのですが、良い言葉が思いつきません。

目に見えなくとも良く、そして特別なものではなく、ただ正しく生きていくことがその見えない何かと自身が共にあるのだと思います。

その、『正しく生きていく』ことが難しくもあるのですが―(笑)

 

木の根
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そして水
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当たり前の自然の風景なのですが、お参りするようになってから気付けば気になる存在。

 

さて、ここからは奥宮へ。

事前に社務所で奥宮参拝への手続きを済ませ(帳面に日時、住所、電話番号を記入し、紙製のたすきをいただき、参拝料100円を納めます。)、ここからは5分程で到着です。

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令和4年2月に新しく作られた鳥居。
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湾曲した木
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御祭神の国常立尊の立札が見えてきました。
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ここからはもう声にもならないくらいの驚きと感動。
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実際はちょっと喋っていましたが(笑)

 

目の前の磐座が気になりつつも、結界外のこの石に目が釘付け。
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この子はと言ってしまってはいけないのかもしれませんが、もののけ姫に出てくるコダマのような感じがしました。

(何度も言いますが、私は見えませんし聞こえません(笑))

 

このコダマが気になりつつも、このコダマの親分だと思われる磐座へ。
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岩、木、木の根
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磐座から出ているであろうと思われる木の幹が放射状にのびており、明らかの周りの木々とは異なります。

 

周りの木。
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鞍馬山の由岐神社でも発見した鹿子の木がそばにありました。
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二股です。
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何度見ても、磐座手前のこの木の根の張りが気になります。
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磐座周りの木々立ちは、遠い昔の日本を伝えているかのような佇まい。
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磐座周りに所々ある湾曲した木。
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そして、何度見てもこの磐座の周りは異形。
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l籠神社の奥宮 眞名井神社を思い出しました。

www.motoise.jp


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誰もいないことをいいことに、いつもより少し手を長く合わせていたところビックリしたことに身体が時計回りに揺れ出し、回転がおさまったかと思うと次は前後。

特に後ろに強く引っ張られていました。


5年ほど前になるのですが、たまたまお参りしたお寺で急に涙が溢れ(最初は涙と分からず鼻水か汗と思ったほど(笑))、悲しいわけでもないことから理由も分からず一体全体どうしたんだろうと、そのまま幼稚園終わりの息子を迎えに行くと、幼稚園皆で可愛がっていた猫が同じ時間帯にトラックに轢かれて亡くなったと聞きました。

 

根拠も何も無いので、猫の死=私の涙とは安易には言えませんが、今回の身体が揺れたことと言い、目に見えない何かを感じることが年々増えているのも事実です。

 

弁財天社がお祀りされている神池側の銀杏の木。
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友達がこの空間が好きだと連れて行ってくれて、前回のお参りでは気付いていない場所だっただけにありがたく感じました。

 

この後は、その場の出会いで初めてのお店にランチに行き、

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オープンしたばかりだという山のテラスへ連れて行っていただき、
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運転が苦手な私としてはこんなにも至れり尽くせりのお参りはとても贅沢で、そして尽きることのないお喋りにとてもありがたく感じました。

 

一人で山へ入ったり、激坂を自転車で上ってみたり、蜘蛛の巣まみれになったり、ヒルに噛まれたり・・・。

と、傍から見たら変人なのは重々承知なのですが、そんな私にこうして声をかけてお参りに誘ってくれる友達が出来、知識はあまりありませんが、実体験でお役に立てることがあれば、と気付けば本格的なお参りから5年も経つ自身のことを振り返っていました。

 

私のお参りの始まりは、主人から退職祝いにと自転車をプレゼントされてから。

平成29年4月23日の湊川神社が始まり。

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そして、5年後の令和4年4月23日に湊川神社と関係のある神社へとお参りに行っていました。

 

これを偶然と片付けるのかどうなのか。

たった今気づいた自分でも驚きですが、必要な時に必要な流れがやってくるのはもう疑いようもなく、そんなことも知識ではなく実体験として腑に落ちており、こうしてお参りさせて頂ける環境に感謝しかありません。

 

日は変わりますが、お次は大阪府四条畷市へ。

楠木正成公と縁のある神社へお参りです。

【京都/左京区】鞍馬寺と出町ふたば

前回の参拝から7カ月ぶりの鞍馬山

shironpton.hatenablog.com

 

今回はシロンプトンも家族もおらず、学びを深めているメンバーで初めての顔ぶれでの参拝。

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桜の時期には間に合いませんでしたが、この日の夜は満月。
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良き日に、良いお天気の中参拝に来れたことに感謝。

 

由岐神社の境内。
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前回は全く気が付かなかった鹿子の木。
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樹皮のはげた跡が鹿の子模様になっているのが見て取れます。
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以前は御神木の大杉ばかりに目がいって、鹿子の木には気付いていなかったのでしょうか。
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ちょっとすごい鹿子の木で、次回参拝時の楽しみが出来ました。

 

ここからは全く写真を撮っておらず、ひとっ飛びに本殿金堂。

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金剛床はこの日も人数は多くはないものの列が出来ており、思い思いにエネルギーを感じられているようでした。

・・・私は何も感じない(^^;

 

この日は4月10日から開催されている花供養の中日だったようで(結願は24日)お堂の中からはお経を読む声が聞こえ、釣られるかのように本殿の中へ。

寺務所で清め杉をいただいてきました。

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清め砂、清め塩は見かけますが、清め杉は初めて。

寺務所の方に聞いたところ、鞍馬山の杉の木が原料だそうで、そのまま器に入れて部屋の浄化として使用し匂いが無くなるまで置いておくか、お香のように焚いても良いのだそう。

香りが無くなった杉は、土に返すようにとのこと。

 

前回はお香を購入しましたが、今回は清め杉。

どちらも香りで浄化。

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こちらは金剛床の手前にある板石と呼ばれるもの。
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中央にある磐座のような扱いの石は、本殿の裏手にあった経塚の蓋石として使用されていたもののようで、この場所も前回見ているはずなのですが立札の内容は今回初めて知りました(^^;
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さて、ここから木の根道へと向かい、そのまま貴船に抜けて貴船神社へ参拝。

その後は出町柳まで叡山電鉄に揺られて、出町ふたばで予約済みのお餅を購入して、鴨川沿いで食べるという一日満喫コース。
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木の根道の奥にある私のお気に入りの木。
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前回もこの木の前に座りましたが、今回もありがたいことに誰もおらず目の前の特等席へと。

すると、何やら『ボトッ』と上から落ちてきました。
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『あっ!?落ちてもた。やばい。はよ立ち去らな。』

という声が聞こえてきそうなトカゲさん。

この方、木の上部からどうやら落ちてきたようで私の目の前を足早に去っていきました。

あわてんぼうやねー(笑)

 

ここからは、またしても私の病気が発生し、ひたすら木を撮りまくる。
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いやはや、やはりなんとも面白い木。

勝手に陰陽和合の木と呼んでいますが、もっとお洒落な名前の方が木も嬉しいでしょうね(^^;

 

こちらの木は木の根道を過ぎ、貴船へと抜ける道中の木。f:id:roy-7303-pkbs:20220419165024j:image

この木なんてちょっと言葉にならないくらい。
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やはりお山は楽しい。
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この木の根元は根っこなのか木の幹なのか、もはや判別がつきません。
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お山を下りてこちらの木は、以前息子が幹の中に入って写真を撮った木。

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貴船神社へ向かう道中の川沿いに突如として現れます。

 

こちらは奥宮手前の夫婦杉。
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木の幹もそりゃあたいそう立派なのですが、この大木に育つのは根の張りがあるからこそ。

 

『地に足をつける』

『基礎が大事』

『根を張って生きていく』

『責任感』

 

などなど、木の根を見ているだけで様々な気付きを頂けます。

やはり、自然と共にありたいと切に願います。

 

さて、ここまででなかなか心地よい疲れではあるのですが、ここから足を延ばして出町ふたばでお餅を購入し、鴨川沿いで皆さんはおやつタイム。

私はお昼ご飯を食べ過ぎて全くお腹が空かず、家でのお楽しみタイム。

 

いつもは定番の豆餅しか購入しないのですが、せっかくなので豆餅以外を数種購入して家族で色んな味を半分こづつして食べるという至福の一時。
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娘の一押しは、左から二番目のサツマイモ餡の入った福豆大福。
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私は一番右のよもぎの香りたっぷりの田舎大福。でも桜餅も捨てがたし―(笑)

息子は全部美味しかったと、食べれればなんでも良いかの体(笑)

 

疲れた身体に甘いモノは最高で、歩数計を見ると2万歩越え!

いやはやよく歩きました。

 

今回のお参りで再認識したことは、私は霊感がなく、見えない・聞こえないのは変わらずで、そんな中、今回のメンバーさんは見えたり・聞こえたり(霊的なものでく)する方ばかりだったのですが、私にとってそこはもう良いのかな、と感じました。

 

いわゆるエネルギーワークをしていると、必要なのではないかと感じることが多々あるのですが、見えない・聞こえないものは仕方ない。

私は私の出来る事を淡々と続け、必要な方に届けることがまずは最初の一歩なのかもしれません。

 

そんな事に気付けたのも、今回同じような志を持つ方々と縁あって鞍馬山にお参りに来れたからこそ。

 

同じ場所に行ったととしても同じ流れとはならず、それは一緒に行くメンバーによっても大きく変わるということ。

 

家族、もしくは一人での参拝ばかりだった私にとって、ここ最近の流れはまた新たな気付きのきっかけのような気がします。

 

新しいご縁に感謝☆

【京都/上京区】上賀茂神社の二葉葵と、二葉姫稲荷神社

藤木社をあとにし、3年ぶりにやって来たのは上賀茂神社

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この日は境内がとても賑やかで、鳥居の前には神馬が来られていました。
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あとで神馬餅食べるの(笑)

とは、言ってはいませんが本物のお馬さんはやはり良いですね。

いつもとは違うことがあると、何か良いことがありそうな気がして仕方がありません。

 

この木がちょっと異彩を放っており気になりました。
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奥には幕がかかっており、太鼓のような音も聞こえてお祭りなのか、結局最後の最後まで何が行われていたのかは分かりませんでした。
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幕の中が気になりつつも、まずは本殿へとお参りです。

朱塗りの色が美しい楼門が見えてきました。
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日曜日、そして晴天ということもあってかなかなかな人の賑わいです。
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参拝される方は、右側に整列し順番を守ってお参りされていました。

こういう場面を目の当たりにすると、やはり真面目な日本人ならではなのかなと思ってしまいます。
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左手の赤い看板には『国宝・本殿特別参拝とご神宝の拝観』とあります。

この後宮司さんが出て来られよろしければ御参拝下さいのお声がけに、主人息子と三人で拝観することに。

 

受付で拝観料(大人500円。中学生以下無料)を納めると、紙製の浄掛をいただきました。こちらを首から掛けてお祓いを受けます。

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『参拝記念にお持ち帰りください』と浄掛の裏面に記載があり、ありがたく頂いて帰りましたが、大半の方は納札所におさめて帰られていたようです。

 

お祓いを受けた後は、通常一般の方が立ち入ることが出来ない権殿近くへと進み、その場で宮司さんから興味深いお話しを伺うことが出来ました。

 

 ・権殿・本殿・渡り廊下は上賀茂神社の御神紋の二葉葵を表している。

 

 ・本殿、権殿各々の左右に配置されている右の金の獅子(ネコ科)と左の銀の狛犬(イヌ科)は相反するもの。ネコとイヌ。金と銀。その相反するものを統合するのが陰陽思想。

 

 ・立砂の頂上に挿してある松の葉は二本と三本。偶数と奇数。ここにも陰陽思想。

 

ふと思ったのは、二と三を合わせたら五。

陰陽五行の五という意味なのでは?

偶数と奇数であれば、二と一でも良いはず。

 

 ・権殿と本殿に描かれている絵は、獅子と狛犬を炎で浮かび上がらせ、その影を絵として描いたもの。獅子と狛犬が権殿、本殿に封じ込められている。

 

お話しを伺った後は、社務所裏手にある高倉殿でご神宝の拝観。

なかなかない機会に恵まれたのも、鳥居前で神馬さんに出会ったからでしょうか。

ありがたいご縁でした。

 

さて、楼門を出ると何やらまたしても心地良い鈴の音が左手から聞こえてきます。

 

こちらは楼門前を流れる御物忌川のほとりに鎮座する

【川尾神社】

御祭神:罔象女神
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鈴の音の元は、この先にある新宮神社で巫女さんが鈴を持って舞われていました。

調べてみると第二・第四日曜日は巫女さんが御神楽祈願をされているそうです。

 

【出典元:新宮神社 | 賀茂別雷神社(上賀茂神社:かみがもじんじゃ)公式Webサイト

 

川尾神社の前では御物忌川。

南下して岩本社の前を通る頃にはならの小川へと名前が変わります。

【岩本社】
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このまま賀茂山口神社の前を通り過ぎ、目に入ってきたのがこちらの岩と木。
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そばには朱塗りの鳥居が連なる二葉姫稲荷神社の石柱。
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上賀茂神社への参拝はこれで3度目となりますが、二葉姫稲荷神社の存在を初めて知りました。

 

鳥居を抜けた先には、八嶋龍神のお社。
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『八』と『龍』いう文字から八岐大蛇を連想してしまいます。

 

【御由緒書】

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【天之斑駒(あめのふちこま)社】
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天之斑駒という名前を初めて目にしましたが、高天原にいたとされるまだら毛の馬だそうです。

 

まだお社は続きます。

金比羅宮】
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【御影龍神
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後ろ手にある木が気になります。

 

一番奥に

【二葉姫稲荷神社】
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ちょっと厳めしい感じのお社続きでしたので、『姫』と付いているだけでも少し和らぐような気がしないでも(笑)

 

さて、元来た道を戻ります。
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朱塗りの鳥居を抜けると、一番最初に目に入った岩と木。
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個人的にこの一帯がとても気になりました。

出来ればこの手前のベンチでゆっくりしたいところですが、ちょっと時間がなく、後ろ髪を引かれつつも退散です。

 

この日は4月の中旬とは思えない夏日。
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ならの小川のそばで、一人で本を読む人やお昼寝をする人、かと思いきや家族でお弁当を食べているそばで、お茶をしているグループ、更には小川に入って水浴びをしている人等々、ここが神社だとは忘れてしまうくらいの大賑わい。

 

私が知らないだけかもしれませんが、神社の境内でこんなにも思い思いに時間を過ごすことが出来る場所はそう滅多とないと思うのですがどうなんでしょうか。

 

三度目の正直ではないですが、上賀茂神社の三度目の参拝で感じたのは

『大らか』、『懐が広い』

そんな印象を受けました。

 

20年ほど前に参拝に来た時とは全く様相が変わった一の鳥居前。
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整備がどんどんと進んでいるようです。

 

さてさてこの後は、お楽しみの神馬餅。
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出来たてをその場でいただきます(^^)

気温も暑く、神馬餅も熱くでしたが、疲れた身体に心地よい甘みでした。

 

さてこちらは二の鳥居入ってすぐ、立砂の前に仮設テントで販売されていた二葉葵。

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1ポット1,000円と、園芸店で苗を購入することを考えれば決してお安くない値段ですが、上賀茂神社は園芸店ではありませんしね。

自分の出来る事でお役に立てればと、1ポット購入しました。

 

ちょうど鉢が一つ空いたところでしたので、これも何かのご縁でしょう。

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大事に育ててお花を咲かせたいと思います。

 

神馬に出会い、特別参拝、そして二葉葵の苗。

いつもとは違ったことが重なったこの日は、天一天上始まりの日だったそう。
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4月25日までの16日間は天一天上。

自宅、特に水回りを清潔にし祓い清めて障りなく。

 

お参りをするごとに、自身の生活する場の浄化が大切なことに気付かされます。

 

外だけ、見た目だけではダメ。

内が整って、初めて整ったものが外に出る。

 

表裏一体。

陰陽和合。

 

気付きを頂けるお参りに感謝です。

【京都/上京区】藤木神社の瀬織津姫

主人がまたまた自転車を購入しました。

そのまま車に積んで持って帰る気満々でお店へと向かったものの、注文が殺到しているそうであいにくと受け取りは一週間後になるのだそう。

新車で走る気満々だったもののこればかりは仕方ありません。

そんなこともあろうかと、車には自転車をあらかじめ三台乗せておりました(笑)

 

さて、せっかく京都まで来たのだからと、少し北の方まで上がってちょっと自転車でブラブラすることに。

 

どこへ行こうかとGoogleマップを見ながら、目に入ったのが藤木社。

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木に目が無い私。

あんこにも目が無い私。

 

藤木社の後は、上賀茂神社側の神馬餅を食べて帰る往復6キロ程の散歩旅。

鴨川公園から下がること15分程で、あっという間に目的地へと辿り着きました。

 

【藤木社】

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遠目から見ても分かる圧巻の幹回り。

更には幹に負けじと上部の枝ぶりも『お見事!』の一言。
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この日の気温は26度にもなったそうで、息子は早々に半袖に。
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大きな木の下、ベンチに座り目の前には小川。

水筒になみなみと汲んできた水無瀬神宮のお水があっという間になくなってしまいました。

 

さてこちらの藤木社、手前の立札の文字が消えかかっていて読みにくいのですが、御祭神はまさかの瀬織津姫
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こちらのプレートにハッキリと瀬織津姫のお名前が見てとれました。

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瀬織津姫はこの辺りでは下鴨神社の井上社の御祭神でもあられます。

kidoki-123-kimono.hatenablog.com

 

そして、藤木社の御神体はどうみてもこちらの巨木。

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圧巻の存在のこちらの巨木はクスノキになるそうで、京都市指定の保存樹に認定されているようです。

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藤木社の御祭神が瀬織津姫と分かった瞬間、ふと思い浮かんだのは京都府宇治市天ヶ瀬ダムにほど近い場所にお祀りされている瀬織津姫

shironpton.hatenablog.com

 

藤木社と同様、小さな祠の後ろに巨木の存在。

そしてそばには川。

 

宇治で偶然にも瀬織津姫のお社を見つけた時には本当にビックリしましたが、今回も同じ流れ。

 

このあと京都から帰る際に車中で主人と話していたのですが、予定しないからこその発見、驚きを知ってしまうとやはり行き当たりばったりな方が楽しいよね、と。

 

ずいぶんと昔に、何かの旅番組で坂上忍と蛭子(能収)さん、そしてどなたか忘れましたが女性の三人で旅をするという番組を見たことがあり、三人各々が日程表を作り三人で旅をするというような趣旨だったと思うのですが、坂上さんの旅程表がビックリするくらいの分刻み。

全てが計画通りに行わなければならないという、一見すれば無駄が無いかのようですが、蛭子さんと女性は口を揃えて『面白くない!』と(笑)

 

バスに一本でも乗り遅れてしまったら、その後の旅程はすっ飛ばされるか短縮されて、アイスを食べたいという蛭子さんと女性に対して坂上さんは『ダメ。もう時間がない。はい、次バスくるから走って!』と、旅を楽しむというより、作った日程表を厳守する事に終始一貫しており、これがなかなかなハードスケジュール(笑)

 

観光地を滞在時間が決められた中で回り、交通手段も分刻み。

初めのうちは良かったのですが、これはどう考えても楽しくないですよね。

 

『その時』、を楽しむのではなく、自分の作ったルールに縛られてそのルールに従うことが目的となってしまっており、旅ではなく傍から見ていても罰ゲームのよう(笑)

 

きっちりしている坂上さんとゆる~い蛭子さんを際立たせる為に用意した内容なのかもしれませんが、それにしても坂上さんの日程表はなかなか息苦しいものでした。

 

でも、私、これを結構普通にやってしまっていたと思います。

今でも気付けば合理的にという正論の元、無駄なく・最短でとやってしまいがちですし、そもそも長年蓄積された私の思考回路がそのようになってしまっている為、それをしてしまっていることすら以前の私は気付いてもいませんでした。

 

でも、お参りだけは違うのです。

いつもあまり決めずに出かけます。

 

場合によっては行き先すらも決めずに行くことが多く(今回もそうですが)、そんな時に限って色々な気付きや出会い、必要な情報があり、そんな瞬間に今を生きていると感じます。

 

先の、まだ分からないことに囚われることがなく、今ここにいることを実感できるのが何も決めないお参り。

 

さてここからは、一人一心不乱に木の周りをウロチョロと撮影会(笑)

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クスノキの根元をば、と中を拝見するとお社の手前左右に石が置かれていることに気付きました。
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礎石にしては凹凸があり、狛犬さんのような位置づけの石になるのでしょうか。


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藤木社のある一帯は、室町時代には上賀茂神社の神官の屋敷町として街並みが作られたそうで、年月がいくら経っても『良きものは良き』を感じさせてくれる場所でした。

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藤木社は上賀茂神社の摂社。

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まだ少し時間もあり、主人の提案で上賀茂神社へ向かいます。

 

つづきます。

【大阪/天王寺区】庚申堂 次回の開帳は2040年

四天王寺の南大門で見かけたこちらの看板。

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仁王門に別れを告げて、四天王寺の境内を後にします。
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案内板には南大門より信号2つ、徒歩2分とありましたが運悪く全ての信号に引っかかって徒歩5分強。

 

それでもすぐそこです。

 

見えてきたのは境内を守るかのような立派な木。

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中にも立派な木が見え、その前方には朱塗りの鳥居。

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こちらもお社を守るかのような木。

 

気になりますが、まずは庚申堂へお参り。

【庚申堂】
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こちらで対応して下さった女性の方と、堂守さんがとても気さくで素敵な方で、ゆっくりして言って下さいのお言葉に本当にゆっくりさせて頂きました。

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堂守さんから伺った話しによると、御本尊の青面金剛童子はそれはそれはとても強力な力をお持ちだとのことで、故に御本尊の開帳は60年に一度。

開帳されっぱなしだと、その強力な力故に人も世もエーライコッチャになってしまうのだそう。

そんなすごい力をお持ちの御本尊のそばに仕えていらっしゃる方だとは思えないくらいに、とても柔和な堂守さん。

伺った時はちょうどお昼時。

お弁当を食べておいででした(笑)

 

四天王寺の庚申堂は日本初らしく、そんなことは全くおくびにも出さず、対応して下さったお二方は驕ることなく偉ぶることなくな方々。

 

庚申というだけあって、庚申堂はおサルさんがお使い。

『見ざる・言わざる・聞かざる』の三猿堂


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聖観音菩薩像】
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境内には立木が少ないものの、こんなにも立派な木がありました。
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木のそばには摩尼車。
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こちらは先程道路側から見えたお社。

庚申堂の裏手にあり、扁額には九頭龍大権現とあります。
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左手に見えるのは南無神変大菩薩とあり、役行者ですね。
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聖徳太子千四百年御聖忌ということもあり、四天王寺では2021年から様々な行事を開催されており、今回庚申堂で頂いた御朱印はあえて日付を入れず、『聖徳太子千四百年御聖忌といれておきますね』とは堂守さん。
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そんなお人柄は、文字にもにじみ出ているような気がしました。

 

この日は後で知ったことですが、聖徳太子の月命日の22日。

 

ふと思いつきでの四天王寺への参拝でしたが、お彼岸の期間にご先祖供養ができ(拝観料も無料でしたし(笑))、結願柱でご縁も結べ、22日にしか拝観出来ない物部守屋の祠への参拝、更には庚申堂では素敵な方々とお話しができ、実り多きお参りとなりました。

 

御先祖供養については、ここ最近思うところがあり今回良きご縁が結べたと思います。

 

ご縁が結べたと言っても目には見えるわけでもなく、ただこのようにして通常ではないことが重なると、何か目に見えない力を感じます。

 

ご先祖様あっての今の私。

次に繋げるようにご縁結びをしていきたいと思います。

 

庚申堂の御本尊、青面金剛童子秘仏開帳は18年後の2040年の2月1日と2日。

18年後の私への宿題です。

 

覚えていらっしゃる方がいたら、是非2040年2月にご一緒しましょう☆

【大阪/天王寺区】聖徳太子の月命日に四天王寺

午後から大阪市内で予定のあった3月22日。

せっかく大阪まで出るのであればと、ふと思い浮かんだ四天王寺

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前日も、そして翌日もとっても良いお天気だったのに何故だかこの日だけは朝からザザ振りの雨。
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前回の御神神社への参拝といい今回も雨がつきものなようで、ついつい良いお天気でと思ってしまうのは、自身のエゴですね。

 

四天王寺さんへは昨年参拝予定でしたが、目前でまさかのタイムオーバー。

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ブログを見返してみると、ちょうど昨年も同じ頃に参拝を予定していたようです。

 

受付で拝観料を支払おうとするとお彼岸の期間は無料だとのこと。

無料だからというわけではないとは思いますが、朝からのザザ振りにも関わらずそこそこの人の数。

お彼岸でご先祖供養に来られているようです。

良いタイミングでお参りに来れました。

 

さて、早速境内から聞こえてくるお経と鐘の音に連れられてやってきたのは

【太子引導鐘堂】

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街中であっても境内には立派な木。
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木のそばの門から中に入ると五重塔、奥に金堂。
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四天王寺さんへは初めてのお参り。

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想像していたよりも新しく感じ、それは修復あってのことだと思いますが勝手に古めかしい感じを想像していただけに朱赤が眩しく感じます。

 

講堂の中は原則撮影禁止。

ただ、やはり画像を見るのとその場に立つのでは雲泥の差で、神社への参拝が大半の私にとって、お寺での仏様との同一空間はまた違った感覚。

真っ暗な講堂で十一面観音と丈六阿弥陀如来の2大本尊を拝顔し、それだけでも充分満足でしたが、その厳かな空間でご先祖供養と自身の祈願を納めてきました。

ふと思いつきで四天王寺へお参りに来ましたが、お彼岸にこうしてご先祖供養が出来たことが、とてもありがたく感じました。

 

講堂で烏枢沙摩明王のお札も購入。


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金堂を出るとこのような柱が数カ所立てられており、他多数のお堂から出ている綱と御本尊から出ている綱の謎が解けました。

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結縁柱と呼ばれるもので、このようにしてお堂の御本尊と結縁柱を綱で繋ぎ、結縁柱に触れることによって、聖徳太子、そして四天王寺の御本尊とご縁を頂けるという仕組み。
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聖徳太子御聖忌1400年の記念事業として4月22日まで開催されているようです。
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以前、和歌山の紀三井寺へお参りに行った際、お寺の方に教えていただき仏様と五色の綱で繋がれた独鈷に触れてご縁を結んだことがあります。

 

そんなことを思い出しながら、境内にある結縁柱に触れてご縁繋ぎ。

雨の中、そんなことをしているのは誰もおらず傍から見たらちょっと変な人だったのかもしれませんが、一緒に参拝した方にもお伝えしてご縁を頂いて参りました。

 

【仁王門】

f:id:roy-7303-pkbs:20220323151003j:image仁王門をくぐると、正面には先程まで参拝していた金堂、五重塔、講堂が直線状に並びます。

 

仁王門はさながら聖域へ入る前の通関所。

赤と青の金剛力士は番人のようです。


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【太子殿】
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ちょうど伺った時間帯は御祈祷をされており拝殿には入れず、時間をおいて再度伺ったところ太子殿の寺務所の方が覚えて下さっており、中に入ってお参り下さいとお声がけ頂きました。
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お堂内は撮影禁止ですので外観で雰囲気だけでも。

 

太子殿に入った途端、なんとも鼻腔に残る香り。

香りの出処はお香。

同じお香を立てることが出来ましたので、お香を立ててしばし合掌。

 

寺務所を覗いたところ同じお香の販売があり、週末会う方へのプレゼントとしました。

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お香をお渡ししたところ、ちょうどお香が無くなったばかりと伺い、これもご縁ですね。

 

太子殿の奥殿へは一般の人は入れませんが、その右手にある物部守屋の祠。
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奥殿にお祀りされている秘仏49歳聖徳太子像と並ぶかのような祠の配置。

 

学校の勉強で習った程度の知識しか持ち合わせていませんが、聖徳太子蘇我馬子と戦った物部守屋

結果は、聖徳太子が我が勝った為、日本でも仏教が広く信仰されるようになるのですが、だからといって負けた側の物部守屋側の信仰対象(日本古来からの神様)が無くなってしまったわけでもなく、勝敗の有無だけにこだわらず、負けた物部守屋を同じ敷地内に祀られていることがとても驚きでした。

 

聖徳太子の懐の大きさというのでしょうか、愛の深さというのでしょうか、もう凡人では分からない範疇の愛だとは思うのですが、おいそれと誰しもができることではないような気がします。

 

こちらの物部守屋の祠ですが、いつでも参拝できる場所ではないようで、後で訪れる絵堂の無料拝観と併せて毎月22日のみ参拝できるようです。

たまたま見つけた四天王寺さんのブログがありましたので、こちらにリンクしておきます。

【出典元:活動報告 - 四天王寺の活動報告ブログ

 

ちょっと話が脇に逸れましたが、太子殿の秘仏は毎年1月22日に公開されるようです。

 

それにしても、この一帯雨だからなのか周りには誰もいません(笑)
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更に奥に進んで行くと、お堂の壁面三面に聖徳太子の一生が絵で描かれた絵堂がありました。

 

頂いた解説図。

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生涯を通して神仏と共に歩まれた聖徳太子

教科書での勉強は一万円札の代名詞のような印象しかなく、それも実在したかどうかわからない聖徳太子

こうしてお参りさせて頂くようになって聖徳太子のことを知るにつれ、聖徳太子が日本に残されたものは計り知れないほどの愛(という言葉は少し苦手なので)慈悲とでもいうのでしょうか、紛れもなく日本の為に尽力された方なのだと感じます。

 

さて、このまま太子殿をぐるっと一周できるのかと思ったらまさかの行き止まり(笑)

雨が降る中、元来た道を戻ります。
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何気にこの石畳の上を歩くのが楽しく、息子がいれば間違いなく『落ちたらあかんゲーム』になったことでしょう(笑)

 

太子堂を後に境内を散策。

木に誘われるかのように到着したのは亀井堂側の木。
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近くにある亀の池には、読んで字のごとく亀がプカプカと気持ち良そうに。

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雨で私はとても寒い(笑)

 

【六時礼讃堂】
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お寺での参拝知識が全くなく、周りの方は勝手知ったる体でご先祖供養をされていたのですが、ここ六時礼讃堂も例外でなく、他のお堂よりもたくさんの人がご先祖供養をされているような感じでした。

 

今、調べて分かったことですが塔婆の形をした経木(薄い木の札)に亡くなった方の法名を書いて供養されるようです。

どうりで境内に設置されたテント内で何かを書かれているかと思ったら、経木に法名を書かれていたのですね。

 

私は経木ではなく紙のお札でのご先祖供養でしたが、また一つ勉強になりました。

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午後からの予定まではまだ時間があり、さてどうしようかとふと脳裏をよぎったのは南大門近くにあった『庚申堂へは200mと』書かれた立札。

 

気になることには意味がある。

庚申堂へ向けて。

 

つづきます。

【滋賀/東近江市】太郎坊宮の夫婦岩と最勝石の指輪

御神山神社を後にし、やって来たのは太郎坊宮。

一の鳥居から続く740段ほどの階段をスルーして、今回は中腹の駐車場まで車で楽チンひとっとび(笑)

駐車場には、『近江聖徳太子霊跡御朱印めぐり』と書かれた案内板がありました。

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後方に見える石像は聖徳太子
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滋賀からはずいぶん遠く離れますが、先日訪れた姫路市にある魚吹八幡神社の付近には太子町があり、聖徳太子ゆかりの地。

聖徳太子と言えば、奈良の法隆寺信貴山朝護孫子寺、大阪の四天王寺などが真っ先に思い浮かびますが、今回調べて始めて分かったのは聖徳太子にまつわる伝承が最も多い場所が近江とのこと。

 

電車や車もなかった時代にもかかわらず、これほどまで広範囲にわたって聖徳太子が移動されていることにただただビックリしてしまいます。

 

後日訪れることになるお寺も聖徳太子が創建されたお寺。

そのお寺に『和を以て貴しとなす』と書かれた掛け軸がかけられており、以前は教科書で習った通り『わともってとうとしとなす』と読んでいたのですが、つい最近何かで見かけた『やわらぎをもってとうとしとなす』の読み。

これが私の中で、すとんと腑に落ちた、肚で分かった感がありました。

 

相手を思いやる心。

異なったものを受け入れ融合させる和の心。

 

それらは日本人の得意技。

異質なものを排除せず、融合させ昇華するやわらぎの心。

 

2021年は聖徳太子薨去(こうきょ)されて1400年が経ちますが、その心は今なお変わることなく、私たち日本人にとってかけがえのないものではないかと思います。

 

太郎坊宮にやって来ましたが、入口の聖徳太子立像で心を鷲掴みにされてしまいました(笑)

 

さて境内入ってすぐに目に入ってきたのが、表参道(男坂)沿いにあるさざれ石。
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先日訪れた魚吹八幡神社滋賀県大津市にある建部大社にもさざれ石はお祀りされております。

shironpton.hatenablog.com

 

shironpton.hatenablog.com

 

同じ男坂沿いに干支の石像もありました。
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今年は初志貫徹の年にしたい。


先を進むと右手に気になる岩。
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竜神舎の御霊水側に注連縄のかかった巨石。

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その奥には、太郎坊宮の御神体である赤神山へと続く登山道への誘惑。
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このままお山に入りたいところなのですが、太陽が西へ西へと歩みを進めている時間。

今回は残念ながら断念。

 

ここからはあっという間に目的地へと到着。
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男岩と女岩に挟まれた、その間80㎝の夫婦岩f:id:roy-7303-pkbs:20220321182548j:image

夫婦岩の間を通って後ろを振り向くと、ご覧の通りの巨石が二つ仲良く並んでいます。
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左の大きな岩が男岩、右の男岩にピタリと添い遂げる陽に並んでいるのが女岩。f:id:roy-7303-pkbs:20220321182532j:image

 

七福神の石像が女坂(裏参道)沿いにお祀りされていました。
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一願成就社に気になる案内板を発見。
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太郎坊宮に参拝に来たのであれば、天狗の像を拝まないわけにはいけません。

そして、修験道といえばの役行者

巨石のある場所でよくお見掛けします。

 

まず初めに見えてきたのが、夢神社と鎮願かけ石塚。

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そしてその奥には、想像していたものよりちょっと小さかった天狗像。
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太郎坊宮の正式名称は阿賀神社。

その阿賀神社を守護する天狗が太郎坊。で太郎坊宮。

 

太郎坊といえば、日本一の大天狗の愛宕山の太郎坊が真っ先に思い浮かびますが、どうやら太郎坊宮の太郎坊天狗は愛宕山の太郎坊と同じではないようです。

太郎坊宮の太郎坊は鞍馬山の次郎坊の兄にあたるのだとか。

そういえば、来月はお初なメンバーで鞍馬山参拝があり、今からワクワクしております。

 

さて、こちらは太郎坊像より更に奥に進んだ先にある役行者と巨石。
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巨石には案内も注連縄もかかっておりませんが、役行者のそばにあるのが何とも意味ありげ。

と言っても、私に何かが分かろうはずもなく、ただ妙に納得な配置でした。

 

更に奥には紫微社。
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紫微と聞いて真っ先に思い浮かぶのは中国占星術紫微斗数

紫微で調べたところ、あながち間違いでもなさそうな感じ。

 

紫微垣(しびえん)とは、古代中国天文学において天球上を3区画に分けた三垣の中垣。

天の北極を中心とした広い天区。

あるいはその主体となった星官(星座)のことを指す場合もある。

「紫微」「紫微宮(しびきゅう)」「紫宮(しきゅう)」「紫垣(しえん)」ともいい、天帝の在所とされたため、転じて皇宮、朝廷の異称ともなった。

紫禁城」の「紫」もこれに基づく。

【出典元:紫微垣 - Wikipedia

 

妙見信仰(北辰信仰)でお祀りするのが妙見菩薩

妙見菩薩は、北極星・北斗七星を神格化した天部の仏様。

その妙見信仰を日本で最初に流行らせたと伝えられているのが役行者

役行者の石像近くに紫微社。

納得です。

 

裏参道に戻ると、またしても七福神の石像。
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七福神と北辰信仰の北斗七星の『七』繋がり。

何か関係があるのでしょうか。

 

最後は不動明王

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不動=動かない=北極星

赤神山は北辰信仰の地?

 

不動明王のそばには御霊水が湧き出ていました。
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ここにも天狗。

 

さて、ちょっと急ぎ足で回った為に肝心要の本殿の写真を撮り忘れていました(^^;

本殿にお祀りされている神様は天照大御神の第一皇子神

正哉吾勝勝速日天忍穂耳大神(マサカアカツカチハヤヒアメノオシホミミノオオカミ)

 

『勝』が2つも並ぶお名前からして、とても勝負ごとに強そうな感じがしますが、

 

「まさに勝った、私は勝った。朝日が昇るように鮮やかに、速やかに勝利を得た」

 

という、勝利を象徴する意味が込めらたお名前とのこと。

勝利と幸福を授ける神様として信仰されているそうで、聖徳太子の崇敬も集めていたようです。

今、やっと境内に聖徳太子の石像があったわけが分かりました(笑)

 

現在は、プロスポーツ選手や企業経営者、政治家の方々がご利益を求めて参拝に来られるようで、赤神山の参道は石柱玉垣の数が凄まじく、それは隙間もないくらいにびっちりと言っても過言ではありません。

ちょうど車を停めた場所の後ろに立派な石柱があり、刻まれた文字を見て見ると同じ高槻市の一企業。

滋賀県や近隣の関西圏だけにとどまらず、石川県や福井県、他にも遠方の都道府県名の石柱があり、太郎坊宮の御利益はさぞかし強力なのではなかろうかと思われます。

 

赤神山の麓にある一の鳥居に続く740段にもなる石階段。
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次回は是非一番下から上って、赤神山の登山口を目指したいと思います。

 

こちらは不動尊の手前での一服。
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みたらし団子の美味しそうな匂いの誘惑。

そして完敗(笑)

お醤油の香ばしさが何ともたまらない美味しさでした。

 

お腹を満たした後は、私一人社務所に戻って御朱印を。

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頂いた御朱印

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そして、御朱印を頂く際、ふと目にしたこちらの指輪守り。

夫婦岩の石片、最勝石が埋め込まれた指輪。

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こうして写真が撮れているということは、悩んだ挙句これも何かのご縁と自分のものとなってしまった証(笑)

 

まさか指輪を買うとはビックリで、ただ目に入った途端からどうにもこうにも気になってしまい、ついつい指にはめたらしっくりきてしまって、散々買わない理由を考えましたが、もうこれは気になってしまった時点でご縁なのでしょうね。

 

先日購入した勾玉のお守りと言い、こちらの指輪と言い、はたして私はどこへ向かっているのでしょうか。

本人すらも分かりませんが、自身の直感のようなものを信じてお参りです。

 

次回はそんな自身の『なんか気になる』だらけで参拝したお寺。

場所は大阪です。